『これだけ美味いものが食えるのだ。数十年人間に仕えたところで我に損はない』
プロフィール
職業 | 従魔 |
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年齢 | 1014歳 |
種族 | フェンリル |
スキル | 風火水土氷雷・神聖・結界魔法・爪斬撃・身体強化・魔法攻撃耐性・魔力消費軽減・鑑定・戦闘強化(web版書籍版のみ) |
拠点 | ラインハルト王国・カレーリナ |
契約者 | ムコーダ |
加護 | 風の女神ニンリルの加護・戦神ヴァハグンの加護(web版書籍版のみ) |
登場話 | web版7話、小説版1巻、漫画版1話 |
CV | 杉田智和(ドラマCD版) 日野聡(アニメ版) |
※太字は後に取得したスキル
概要
ムコーダの最初の従魔。
白銀の毛並みを持つ狼型の魔獣。風の女神ニンリルの眷属。
世界で数える程しかいない超希少種であり人の世では伝説と謳われ、機嫌を損ねて一国を滅ぼしたことも。
魔物の中でも特に知能が高く人語と文字を理解し、作中では異世界の知識がないムコーダの解説役を務め、戦闘でのリーダー役も担当する。
主であるムコーダと違い周囲から畏敬を込めて「フェル様」と呼ばれている。
国外へ脱出中のムコーダ達の食事の匂いを嗅ぎつけ登場。そしてメシ目当てで強引に主従契約を交わして彼からフェルと名付けられ行動を共にする。
ムコーダが冒険者登録したのはフェルの食材を確保する為であり、行く先先で討伐する魔物のランクが高く、ギルドに解体業を頼むと素材の値段が高すぎて売りに出せないのでムコーダを悩ませている。パーティ内での大黒柱的存在。
肉が大好きな大食漢で野菜が苦手。
ムコーダが調理した物は基本何でも食べ、デザートはショートケーキを好む。
パーティの中では唯一風呂が苦手だが満更でもなく、ブラッシングは好き。
序盤では難事避けで周囲にはグレートウルフとして通していたが、ラインハルト王国・カレーリナでの活動でムコーダの冒険者ランクが上がり、ワイバーン襲来の緊急依頼を解決した後は次第に肯定するようになった。
年齢はスイによると「おじちゃん」らしい。スイにのみ「フェルおじちゃん」と呼ぶ事を許している。(おそらく人間換算年齢はムコーダと年が近いと思われる)
名前の由来はフェンリルを取って「フェル」。何故か殺意が芽生えるポチやコロよりはマシな名前と判断され妥協された。
戦闘能力
勇者以上のハイスペックでオールラウンダー。
豊富な攻撃及び魔法スキルと伝説級の結界魔法を併せ持つ。特に女神の加護から風の魔法が得意。無詠唱で全ての技と魔法を放てる天才肌。
実は本気で闘った描写はまだないが、ムコーダの異世界食材多めの料理を食べた時にステータスが1.5倍に跳ね上がっていた時は大量の魔物を狩りつつ、多少苦戦するキマイラすらも一撃で仕留めている。
フェンリルの生態
フェンリルの個体数は少ないのでグレートウルフが進化するとフェンリルになると予測されている。
フェンリルの毛は微妙に発光し、真夜中でもライト代わりにもなる。
フェンリルの毛は古竜の鱗ほどではないが、大きな価値がありヨハンからフェンリルの毛を譲ってもらえるようにお願いされておりヴィレムもフェンリルの毛を分けてほしいとお願いし、ムコーダがフェンリルの毛をカレーリナギルドに譲る約束をしているがその約束はまだ実行されていない(フェルはムコーダに好きな食べ物を作ってもらう予定でいる)。
レベル1000を越えたフェンリルは万年生きると伝えられている。
雷魔法
フェルが得意とする魔法の一つ。
魔法の効果を半減させるミスリルリザードでさえ雷魔法一撃で葬れる(書籍2巻)。
古竜相手でも竜の鱗さえ破壊すればダメージが通る。
スライム最終進化形態エンペラースライムの再生能力にフェルでも手こずったが『最大の雷魔法』一撃で倒せたとの事(書籍4巻)。
9つの首をもつヒュドラ相手に『特大の稲妻』の魔法を9つ同時発動して過去のヒュドラのように始末する事も可能だが、流石に発動時間がかかるのでスイやドラちゃんと協力して3つずつ首を潰して瞬殺した(書籍6巻)。
1発撃つ時の効果音は『ドッゴーン、バリバリバリィィィッ―――。』
3発撃つ時の効果音は『ドゴンッ、ドゴンッ、ドゴンッ―――。』
風魔法
フェルが最も得意とする魔法の一つで風魔法の適正もある。雷魔法と同じ位得意な上に風の女神の加護で威力が強く古竜相手にすらダメージを受ける。
身体が濡れた時やフェル丸洗いを行った後は『温風』を出して身体を乾かす事も出来る。
『竜巻』の魔法は相手を出血させ竜巻を赤く染めるほどえぐい。グリフォンに戦闘不能の致命傷を負わせ、古竜にも手傷を負わせ、鱗を破壊して防御力を下げた。
雷魔法で気絶させた海や湖の魔物を風魔法で引き寄せる使い方もしている(書籍1巻の魔の森の湖、web486話のエレメイ川)。
爪斬撃
作中では魔の森のオルトロス相手に初めて使用し一撃で倒した(書籍1巻)。600年前(賢者召喚された時期)ほどにフェルが編み出した技で爪先に魔力を込め放出する事で斬撃を生み出し敵を切り裂く。
小国群ダンジョンで遭遇した階層ボスSランク魔物アサシンジャガーも劣化版とはいえ似た技を使う。
効果音は『ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ―――。』
土魔法
書籍2巻にてバレーボール大の石を数個飛ばす『ストーンバレット』で空を飛ぶワイバーン3匹を打ち落とすのに使用。
書籍5巻にてオーク集落を潰す時に『地面から剣山のような針が広範囲で突き出す土魔法』でオークの大半を串刺しにした。
氷魔法
書籍4巻にてムコーダの料理用に大きなボウルに入る氷の塊を創った事がある。加護持ちなので影響がない模様。大きすぎたのでアイスピックで砕こうとしたが、いきなり氷が粉々に砕けてムコーダが驚いた。
神聖魔法『聖光の槍(ライトニングアロー)』
神聖魔法の中に攻撃力の高い『聖光の槍(ライトニングアロー)』などがあり、ラウテルの街図書館の言い伝えに魔物の大群を一撃で仕留めたとか、一国滅ぼしたという記録が残されている。
国一つ消滅させる威力な為、作中ではまだ使われていない。
加護
登場する以前から風の女神ニンリルの加護を与えられている。
ドラちゃんに続き戦神ヴァハグンから才能を見込まれたことにより戦神ヴァハグンの加護という戦闘強化のスキルを与えられ、ネットスーパーの国産和牛ステーキを食べる必要無く、戦闘時に能力が常に1.5倍に跳ね上がるようになり、多少苦戦するキマイラすらも常に一撃で仕留められる戦闘力になる作中屈指の最強キャラと化した。
漫画版
漫画版でも戦神ヴァハグンの鑑定により才能を見込まれてフェルに加護を与えようとしたが、風の女神ニンニルに私の眷族なので勘弁してほしいと発言しており、フェルへの戦神の加護は今の所与えられず保留になっている。
戦神が与えようと思えばいつでも与えられる力でもある為、ムコーダ一行にピンチが訪れる時までフェルに戦神の力は必要ないのである。
マジックバッグ貸出装備
フェル達が狩りに出かける時にムコーダが料理・入浴などの別行動をする時に首からかけるマジックバッグをフェルに貸し出す事がある。
ドラン29階宝箱から得たマジックバッグ(中)は麻袋(大)が20個入る大きさなのでフェルの狩りで倒した魔物を入れるのに丁度いい大きさである。
性格
書籍版及びweb版
『心配には及ばん。我や此奴(ムコーダ)に害なすならば受けて立つだけのこと』『手を出すならば、滅べばいいのだ』
誇り高く尊大な性格の持ち主。年長者らしく面倒見が良く、人間を見下しているものの子供や孤児には直接危害を加えず良心的な心も併せ持つ。
しかし主人であるムコーダ以外の人間に命じられると敵意を剥き出しにして脅迫し、『逆らう者は滅ぼせばいい』といった両極端な思考の持ち主なので安全とは言い難い。
レオンハルト王国王都謁見では本音をもらして危うくやらかしかけたが、王妃がムコーダの貢物の価値を見抜き只者でないと見抜いた事でフェンリルと古竜への説得に応じた為、事なきを得た。
また、表には出さないがムコーダには心配性かつ過保護気味で常時の結界魔法や彼の窮地には真っ先に駆けつけており敵には容赦がない(強盗などは躊躇わず始末した)。
神達(創造神を除く)を残念と評するムコーダと異なり、残念女神である風の女神ニンリルを律儀に崇拝している(原作では神の素を知らないから)。
ニンリルの上位神である創造神デミウルゴスにも一応従っている。
格好つけたがり屋で活躍の場を奪われると機嫌が悪くなる。
フェルさんのブートキャンプ
主にムコーダやスイを鍛える為にダンジョンに連れて行かれるイベントの事。何だかんだと結界は張ってくれるので優しい。
ムコーダ邸でフェルの飯を横取りした双子の冒険者に罰を与える為、オークの依頼を受けてオークの巣に放り込む罰を与えている(ムコーダに免じてこの程度の罰ですませたらしい)
本当なら『我の食い物を奪うなど、万死にあたる行為』との事。
お情けで致命傷を受けない程度の結界は張られていたが、最低限の守りなので双子はピンチになりムコーダも加勢してオーク150匹を全滅させた。
のちに命を拾った双子はオークに対してトラウマになりオーク肉が駄目になったが、オークの真相(スポンサーやコンプライアンスに配慮して赤岸K漫画版ではヨイネフイベントごとカット)を知った後も何の疑問もなくオークを食べ続けるムコーダに比べると割と正常な判断である。
フェル丸洗い
フェルは水が苦手な為、入浴も嫌うが、ムコーダが地竜と戦った後のフェルが汚れていたのでスイと協力してフェルを綺麗にした後は月に2度『フェル丸洗いの日』の時間を作る事にしている。
スイの大冒険
風の女神ニンニルが残念な駄女神である事に気づいているが、その残念な事実を受け止めた上で気づかない振りをしながら風の女神のフォローをするなど残念女神への忠誠心が原作書籍や漫画版以上に高い。
ムコーダ一行とのやり取りが多く、ギブ&テイクの関係から進む事のない仲である原作よりも仲がよい。成長したスイと戦闘訓練をする為にムコーダに別行動(料理や入浴など)をさせるなどの知恵も働く。
アニメ版
「心配には及ばん。手を出す者には受けて立つだけの事。」
ネット動画普及によるグローバル的コンプライアンスの影響によりフェルの言動が多少大人しくなっている。
仲間や他人への対応
認めた従魔達にはお互いに名前で呼び合う。ムコーダに関してはお主(おぬし)や此奴(こやつ・こいつ)呼び。
エルランドに関してはエルフ(漫画版ではエルランドとやらとも)呼び。
他ランベルトやウゴールといったムコーダと交流を持つ存在の名前は把握している。
魔物に関しては種族名で呼び、認めた魔物や危険な魔物に関しては評価が高い。
他の人間は基本的にほぼ魔物以下所か、羽虫程度の存在でしかないが、城や国単位で纏めて攻撃する時以外は基本的に子供や『孤児様』には手を出さない。
うっかり傷つけない為に子供達にこっそり結界を張っているのかもしれない。
別個体フェンリル
700年前に別個体が従魔契約を行った個体がいたとの事(書籍1巻)。
フェンリルの最後の目撃情報は300年前だった(書籍1巻)。
レベル1000を超えたフェンリルが万年生きて人族大陸に飽きた後、別大陸を目指して海を越えて旅立った(書籍4巻参照・赤岸K漫画版ではゴン爺がレベル1000を超えた存在で会った事が無い事で矛盾が生じるのでヨイネフイベントごとカット)。
フェルに叔父の存在があり、世界を救い創造神デミウルゴスの加護を得た英雄相手に致命傷を負わせて死に至らしめている(web287話・書籍7巻)。
グレートウルフに関する余談
- フェンリルとグレートウルフは姿が似ているのでムコーダは一時フェルをグレートウルフとして誤認させる為の情報操作を行った。レオンハルト王国のカレーリナでもワイバーン来襲まで情報操作していた。
- フェンリルの個体数が少ない為、Aランク魔物グレートウルフの進化系がフェンリルと予想されている。
関連タグ
フェンリル:元ネタ。
コンプライアンス:フェル様もグローバル的コンプライアンスには勝てない。