概要
主に天上の世界に住む「神界」の神々ととその眷属達の事。
それぞれ神界の宮殿に住んでいる。
酒や食事もあるがその水準は異世界下界と同等で、異世界(地球)の物資にハマってからはムコーダ一行に加護を与える代わりに祈りと貢物を献上させている。
ムコーダの『ネットスーパー』を重宝し過ぎる余りにパーティー全員に加護を与え、『完全防御スキル』『経験値獲得倍化』まで授け、しまいには創造神の登場でムコーダの寿命を延ばすという前代未聞な現状になっている。
神々にはそれぞれ眷属がおり、眷属達は神界や地上で活動中。風の女神ニンリルにはフェルや漫画版で登場した世話係の女性らがいるが、それ以外の眷属は未だに出番がない。
ムコーダは創造神デミウルゴスや地球の神以外の付き合いの長い神々を時々まとめて「神様ズ」と呼んでいる。一部の神は駄女神呼ばわりもしている。
女神
ムコーダの貢物と引き換えにムコーダとその従魔たちに加護を与えるが、それ以外の手助けは一切しない。ムコーダの質問には答えるが、女神側から情報提供は行わず基本的にはネット通販の紹介でしかなかった。漫画では女神達の残念女神ぶりが増えているが、長々とした単なるネット通販にならないように『お祈りタイム』などで短縮して工夫している。
風の女神ニンリル
眷属のフェルを通じてムコーダを知り、加護を与える代わりに貢物と称して甘味をたかる。神々の内では年長であるが、神様ズやムコーダ達を含めて周囲から敬られていない。若く絶世の美女の見た目に反して口調は年寄。銀髪で向日葵の髪留めをつけている。火の女神や男神以上に早く貢物を消化してしまう堪え性がない残念女神の代表格。最近は甘味のせいで太り気味。
web500話を越えても備えた甘味の貢物が次の貢物までに余る事がない。
残念女神ではるが、フェルを含む眷属達からは一応尊敬されている。外伝スイの大冒険ではムコーダやスイにあしらわれる事により残念女神ぶりを発揮しており、フェルは女神の残念女神ぶりに気が付かないふりをするなどフェルが気遣いをしている場面も多い。
残念女神は漫画版でもCDドラマでも残念駄女神だった。
元ネタはメソポタミア神話におけるエンリルの妻たる風神ニンリルより。
風の女神ニンリルの教会形態
貢物に夢中になりすぎてムコーダから甘味の貢物を得る為にフェルに神託をするなど本来の仕事をさぼり気味なのか風の女神の教会がボロボロな状態を見てフェルに危機感をもたれたり、「こんな教会なら存在しない方がマシ」と神様ズのお笑いの対象になった駄女神。
風の女神の眷属
※10年おきに加護(小)を与えているので風の加護持ちは意外と多いと思われる。
異世界の地上眷族:
ムコーダ(加護小)
フェル(加護大)
地の女神キシャール
CV:甲斐田裕子(アニメ版)
ニンリルが貢物をたかっている場面を目撃し他の女神達にばらした。
土魔法に適性のあるムコーダに加護を与える代わりに美容製品を貢物とする。
口が達者で要領が良く、ややヒステリック。豊満な肉体を持つセクシーな美女。金髪で牛の角の装飾が特徴。地上では豊作・豊穣の神として祭られている。一応水の女神の次にしっかりした女神である。
異世界の地上だけでなく、地球の様子を見て流行に関する情報を収集して計画的に貢物をリクエストしている。
元ネタはメソポタミア神話におけるラハムとラフムの娘である大地の女神キシャルより。なお、彼女は神話だと出番があまりない。
地の女神の眷属
※10年おきに加護(小)を与えているので地の加護持ちは多いと思われる。
異世界の地上眷族:ムコーダ(加護小)
神界眷族:石鹸を与えられ神同士の口外厳守の約束を誓った下級神の娘
地の女神キシャールの教会形態
デミウルゴスの世界で最も多い信者を抱えている。カイト一行の女性陣のあこがれの的になっている。
火の女神アグニ
CV:大地葉(アニメ版)
キシャールに教えてもらい火魔法に適性のあるムコーダに加護を与える代わりにビールやつまみを貢物とする。
口調も砕けた活発な美女。露出度が高い恰好をしており、赤髪褐色肌。名前の元ネタが双頭の怪物として描写される事が多い為か顔の模様が描かれたバッチ状の髪飾りを着けている。日常的に従者達と槍の厳しい鍛錬に励んでおり恐れられている。好物が親父臭い。
web500話を越えた辺りからビールの予備を確保するようになった。
名前の由来はインド神話の火神アグニ。元ネタは男神である。
火の女神の眷属
※10年おきに加護(小)を与えているので火の加護持ちは多いと思われる。
異世界の地上眷族:ムコーダ(加護小)
水の女神ルサールカ
CV:白砂沙帆(アニメ版)
キシャールに教えてもらい、ムコーダに加護を与えようとしたが、水魔法の適性がない為、ムコーダの思いつきにより従魔のスイに水魔法の加護(大)を与えた。
スイには水魔法の加護の適性があり、結果的にスイに水の加護を与えたのは正解だった。
加護を与えたのは120年ぶりだったのでスイに通常の加護(加護大)を与える事ができた。
貢物はアイスや洋菓子の他、美味しそうな御飯。大人しく幼い外見をしているが、神達の中で一番のしっかり者で創造神デミウルゴスの謹慎処分中でも時間停止効果のあるアイテムボックスを利用して計画的にムコーダの送った貢物を楽しんでいた。口数が少ないが喋るのが面倒なだけで無口というわけではない。青髪でフリルドレスを着ている。
スイの大冒険により出番が増えており、スイとコミュニケーションを取る事もある。
名前の由来はスラヴに伝わる水の精霊ルサールカ。
水の女神の眷属
めったに水の加護を与える事がなくスイに加護を与えたのは130年ぶりだった。
現在寿命の短い人族で加護を持っている者はいない為、水の加護持ちは長寿種に限定される為少ないと思われる。
異世界の地上眷族:スイ(加護大)
男神
ムコーダの貢物と引き換えにムコーダとその従魔たちに加護を与える。下心があるとはいえダンジョン攻略の情報やスキルやアイテムを授けたりと女神達よりムコーダに協力的である(女神たちが貢物をもらったらさっさと帰ってしまったりするためでもある)。
戦神ヴァハグン
『異世界の酒は種類も豊富だし、美味いからな。これが飲めなくなったら、俺は下界で暴れるぜ』
『何か困ったことがあったら何でも言ってくるといい。特に武に関することだったら、俺の右に出るものはいない。何かあったら力でねじ伏せてやるぜ』
アグニの酒の匂いを嗅ぎつけ、酒を求めてフェルとドラちゃんに加護を与えた。女神達よりムコーダに協力的?でレベル上げやダンジョン踏破をさせるべく、ヘファイストスと組んで『神の聖刻印』と(ムコーダのレベルが上がればネットスーパーのランクが上がるからとこっそり)『獲得経験値倍化』を贈った。長髪の精悍な男性で骨の装飾を身に着けている。好戦的な性格。
他の神は下界に降りる事は出来ないが、「もう少し遅かったら下界で暴れる所だった」という危ない台詞を聞く限り戦神には神界から下界に降りる手段がある模様。
元ネタはアルメニア神話に伝わる戦神にして太陽神のヴァハグン。ゾロアスター教のウルスラグナやギリシャ神話のヘラクレスと同一視され、人気を集めたとされる。登場する神々の中ではかなりマイナーな部類。
ヴァハグンの教会形態
戦神を信仰している者たちが集まって集団生活しているような場所である(ムコーダ曰く虎の穴)。フェンリルの正体を見抜ける者が師範(冒険者Cランクの実力者)以外いなかったので冒険者ランクの実力でいうとDランク以下である。国によっては冒険者Cランクの達人が1人もいない事もあるので達人が1人いるだけでも上出来である。
戦神の信者は群雄割拠の小国群に多く、エルマン王国とレオンハルト王国にある戦神の施設は、小国群に多くいる傭兵の子どもの受け皿としてできた。
鍛冶神ヘファイストス
『儂らのためにも此奴(ムコーダ)に防御系スキルは必須じゃというのにのう』
『お主、何か困ったことがあったらすぐに相談するんじゃぞ。儂にできることなら協力するぞい』
アグニの酒の匂いを嗅ぎつけ、酒を求めてスイに加護を与えた。下心があるとはいえ女神達よりムコーダに協力的?でドランダンジョンでのムコーダの即死対策として『完全防御』を授けたり、レベル上げやダンジョン踏破をさせムコーダのネットスーパーに「酒テナント」を付与させる為、ヴァハグンと組んで『獲得経験値倍化』や『神の聖刻印』を贈った。小柄で筋肉質な老人の姿をしている。
ドワーフの信者が多い為、信者に危害を加えるルバノフ教を嫌っている。
名前の由来はギリシャ神話の鍛冶神ヘパイストス。
鍛冶神の教会形態
エルマン王国ブリクストでは鍛冶屋そのもので信者はドワーフが多い(web452話)。ムコーダは寄付の為に熟練ドワーフ作の魔鉄製のウォーハンマーを購入した。
創造神デミウルゴス
web285話で登場した異世界の最上位に君臨する神。少なくても4万3千年以上生きている為、老人の姿をしている。
神達がムコーダに大した対価も与えず貢物をたかるばかりであったのを知って怒り、貢物を没収し謹慎処分を言い渡した。勇者召喚は地球と異世界両方を滅ぼす禁忌の術(神界には影響なし)である為に地球に帰せない代償に、無理やり異世界に召喚された者達(ムコーダやカイト一行)に多少融通を利かせている。
地球の神と仲が良く、日本の酒が大好きで定期的に酒(アグニらと違い梅酒などを好む)を提供してもらう代わりにムコーダに加護を与えた。加護(小)であっても人間の寿命を100年足らずから1500年にする事が可能な強力な加護である。
ムコーダにとっては色々な情報を提供してくれる上、貢物をたかる神々を制御する強力な後ろ盾として最も重要な存在となっている。
長く生きている為、地の文を見る限り『転移の魔道具』や『異世界恐竜』等の存在をうっかり忘れていた事もある。
鑑定の上位能力かどうかは不明だが、【近未来を見る事が出来る能力】を持っているようでムコーダにそれとなく話を振った事もあってムコーダにもその件に関してはルバノフ教との対立で確信している模様。
基本的に異世界の下界に手を出す手段は少ないが、万が一作った異世界下界の後始末が出来るように「抑制力と保険」を備えている(この手段の行使は地球や神界に一切の影響なし)。
ちなみにデミウルゴスの元ネタにより、地球の神と共にムコーダを異世界発展を促す為に呼び寄せた疑惑が考察されている。
異世界での創造神信仰の現状
他の神々と違い創造神は下界に関わる事は滅多になく、創造神の加護を授かった人達も組織的な人的(種族)トラブルを避ける為、創造神の存在を隠し知られないようにした。(実際世界を救った功績で創造神の加護を得たと世間に知られた英雄ですらフェルの叔父との闘いで受けた傷が元で亡くなった。)
神託も表向きにはほとんどなかったとされている為、創造神教会は存在せず地方の言い伝え程度でしか伝わっていない。その為、4女神の方が知名度が高い。
だが、ルバノフ教に対して制裁を加える為、地上の王族と4女神の教会関係者に神託を行い、彼らが聞いている中でムコーダ一行に攻撃命令を下している(某時代劇の台詞で)。ちなみに創造神に信託されたはずのレオンハルト王国はムコーダ一行にルバノフ教や創造神との関係すら質問しない無能揃いである。(冒険者ギルドはあえて聞かない可能性も残っているが…。)
なおムコーダへの神託は多い方でありムコーダの人生を娯楽として楽しんでいる雰囲気すらあり、ムコーダの寿命をハイエルフ並にあげる代わりに恋愛運を上げる事はあえてしていない。カイト一行と同じくムコーダにも苦難を乗り越えた上での幼女達との恋愛成就か、新たな出会いによる恋愛成就を願っているようだ。(創造神が異世界下界を作ってから4万3千年以上も生きているので無理もない)
創造神デミウルゴスの眷族
ムコーダからの貢物はデミウルゴスの眷属が嫌がる仕事へのやる気を出させる為に有効活用されている。神々の貢物を没収した時は眷属らと分け合い貢物を消化しきった。
なおムコーダ以外の創造神デミウルゴスの眷属は未だ未登場である。
異世界の地上眷族:ムコーダ(加護小)、梅酒好きの眷族
過去の地上眷族:フェルの叔父に始末された世界を救った英雄など
神々の眷族
神界所属
2人組の世話役女性・・・漫画版本編では風の女神に声をかけているが、スイの大冒険では水の女神にも声をかけているので風の女神専属ではなく神々達の世話役である可能性が高い。
他神
薬神
自分の宮に500年引き篭もって研究している神。今の所ムコーダ一行と関わりが無い。
薬神の教会
web452話(書籍12巻)で登場した宗教団体のひとつ。神々によると実際に薬神は存在し、研究好きの為500年以上自分の宮に引き篭もっている事が判明した(web455話)。
トリスタンさん情報では、世間では薬神教徒達は1日中研究三昧の変人集団だが、いくつかの有用なポーションの開発もしている優秀な集団でもある。薬師によって薬効にばらつきがあるが、エルマン王国ブリクストの薬神の教会のポーションは高い薬効があり冒険者ギルドに卸されるほどの腕前。
地球の神
創造神デミウルゴスと知り合いでムコーダ一行とは全く関わっていない。ただ、ムコーダの恋愛運の酷さやムコーダの嫉妬深い性格に関して色々絡んでいる可能性がある。
また創造神と共にムコーダを勇者召喚にムコーダを紛れ込ませたという考察もある。
神殿
王都にある施設。どの宗派が神殿を管理してるのかは不明。
ムコーダ一行は各教会に寄付はするが、謁見問題を起こしたばかりな状況もあり、レオンハルト王国の神殿には関わらなかった。
高位神官
王都の高位神官はダリスとイーリスの母親の病気を治せるほどの回復魔法を会得している(書籍4巻)。
神官
ダンジョン都市に配置されている神官。神官の回復魔法で治せるのは軽い病気位との事(書籍4巻)。
神殿の保護院
精神の病気や四肢欠損で一人で生きていけない人を保護する場所。【影の戦士】(シャドウウォーリア)によるとオークやゴブリンに浚われて正気を失った者が入る施設でもある(書籍5巻)。各国の王都にしかないので保護院の数は少ない。
余談
ムコーダの従魔達が子供や協会の孤児相手にフェンリルや古竜ですら手も足も出ない事がネタにされ、某所によっては『孤児様』とたたえられたり、『悪魔』と恐れられているらしい。また、街に魔物が侵入しない原因として子供(『子供様』)の存在がネタにされている。
ちなみにスイは子供の面倒を見たり、子供と遊ぶのが好きなのでフェルやゴン爺やドラちゃんほど子供に苦手意識をもたずストレスフリーで付き合っている。