魔物
主に冒険者ギルドによって区分されている。魔物の上位種や特殊個体の中には人語を喋る者もいる。魔物の肉は特殊な加工をしない限り、1週間-10日位で瘴気が発生して食べられなくなる。
進化する魔物と進化しない魔物(元々最終進化系のような魔物)が存在する。
書籍5巻のオークの設定にさりげなくゴブリン以上のダークファンタジーを感じさせる設定があるが、赤岸K漫画版では丁度とんスキアニメ1期放送の時期でもあり、とんスキスポンサーへの配慮もあり、その黒歴史設定は丸ごとカットされた。
オークを気にせず食べていた書籍版やweb版でもオークよりも在庫がたっぷりあるダンジョン豚を活用するようになってきている。
フェンリル
異世界に存在する最強に近い伝説級の魔獣の事。国を一つ滅ぼす事も容易な存在であるが、ムコーダが最初に仲間にした魔物でもある。1000年以上生きていけるので寿命はハイエルフ以上である。
フェルの他に過去にまれに神(アグニやルカなど)から加護を受け取ったフェンリルもいた。
フェンリルの言い伝えによるとレベル1000以上になったフェンリルは1万年以上生き、後にこの世界(ムコーダ一行が旅している人族大陸)に飽き、まだ見ぬ世界を求め魔物だらけの海を渡っていったという(web188話書籍4巻)。この書籍4巻時点ではフェルはムコーダに古竜の中にレベル1000を越えた存在(古竜)がいた事を語っていなかった。
古竜
異世界に存在する最強に近い伝説級の魔獣の事。ゲーマーズ限定版小冊子1巻登場の緑竜曰く『竜の頂点』。国一つ滅ぼす事も容易な存在である。
創造神デミウルゴスの考えではムコーダ一行がエルマンダンジョン攻略を決めた時点でムコーダと従魔達が力を合わせればエルマンダンジョン最下層の古竜を倒せる可能性はあると考えていたが、駄目だった時は創造神を呼ぶようにムコーダに伝えていた。
なお従魔になる前でもムコーダの従魔達の念話を理解できた。種族的な物なのか、鑑定で見る事が出来ない隠しスキルなのか、ご都合主義なのかは不明。
また身体の大きさを変える能力があるが、種族的な能力である為、鑑定では確認できない。
寿命は2万年と非常に長い。原初の古竜は、ムコーダの従魔の古竜の先々代である為、ムコーダが召喚された時点での古竜世代は3世代目辺りである。古竜は長寿である為、数十年単位で眠りにつく習性がある。
創造神がこの異世界で最初に作った存在であり目的は「抑止力と保険」である。
ドラゴン
ファンタジーお約束の最強の魔物種族。
地竜アースドラゴン、赤竜レッドドラゴン、アイスドラゴン、黒竜ブラックドラゴン、海竜リヴァイアサンなど異世界やダンジョンなどで出現する災厄に近い存在。ピクシードラゴンのように大人しく警戒心の強い小型竜もいる。
強さと脅威度は竜の頂点の古竜>海竜成体>黒竜>アイスドラゴン>ピクシードラゴン≧緑竜≧赤竜≧地竜>ドラゴン種の壁>攻撃力特化のワイバーン>守備力特化のドラゴンタートル>Sランク魔物と思われる。
なお緑竜はドラゴン種と認められた竜の中では頭が悪いらしく弱者には威張り散らすが、強者相手には即座に気配遮断したり、土魔法で洞窟の入り口を塞いで難を逃れる習性がある。また倒された緑竜がフェルに「古竜には勝てない」と負け惜しみを言いながらフェルを古竜との戦いに誘いだして代わりに手傷を負わせた事もある。なお緑竜はハイエルフの里の戦士たちが三日三晩総当たりしてようやく倒せる相手だが、ムコーダ一行にとっては緑竜は守備の硬いサンドバッグでしかなかった(ドラゴンタートルと同じ扱いで苦しみが続いた)。
ドラゴン種に竜と認められていない知能が低いワイバーンでさえ13匹揃えばレオンハルト王国で5番目の規模の都市カレーリナを半壊または全滅させる事ができるほどの脅威がある。ワイバーンの肉は和牛に似た味である。
ドラゴンタートルはワイバーンのような攻撃力はないが、守備力が高くスイやドラちゃんでは一撃で倒す事は出来なかった(皮肉な事に亀の苦しみが長引いた)が、フェルは雷魔法3連発で瞬殺し、ゴン爺はドラゴンタートルを高い所から投げ飛ばして倒した。
守備特化の為か、ヴィレムの冒険者パーティでも倒す事ができ、その報酬で一生暮らす事ができた為ヴィレムの冒険者パーティを解散した。
ワイバーンは冒険者ギルドで保管されている秘蔵のミスリルナイフで解体できるが、漫画版では地竜を普通のミスリルナイフで解体できないという設定が追加され、スイとドラちゃんが協力して鍛冶を行う事でドラゴンの皮も貫く『ミスリルナイフ+』を創る事に成功し、エルランドに貸し出された。
上級ドラゴン肉は鳥豚牛のいいとこどりの特徴があり、ムコーダ固有スキルの『国産黒毛和牛ステーキ』よりもいい味を出せる。アイスドラゴンは鱈に似た味を出し、海竜リヴァイアサンはその鱈の上級版である。
海竜リヴァイアサンにもなると幼体だと『ミスリルナイフ』よりも強力な『ドラゴンソード』でも解体できるが、成体だと『ドラゴンソード』が数十本ないと解体できず、ムコーダ所持の『魔剣カラドボルグ』を借りて解体する事になった。
アンデッド
ゾンビ、スケルトン、レイスなどの魔物。頭を破壊すればゾンビやスケルトンは倒せるが、レイスはどうしようもない。有効な魔法も高火力の火魔法と聖魔法(召喚勇者や聖女や聖騎士のみ取得可)のみ。フェルの神聖魔法は聖魔法ではないので効かない。
聖印を押した武器で倒せば消滅するが、ルバノフ教の聖印は複製式で効果が薄い割に割高なので冒険者以外に相手にされない。
フェルやドラちゃんにもしぶといアンデッドは嫌われており、状況によっては咬ませ役のドラゴンよりも厄介な魔物。
ダンジョン
世界各地に存在する魔物の巣窟。難易度は地下層の階数による。
魔物を倒すとドロップ品や宝箱を得られるが、ダンジョン内で死ねば種族・魔物問わず肉体は吸収される。
栄養を得ることで成長続けるので一つの生き物として考えられている。
ダンジョン内のどこかに核があり、常に移動し破壊されればダンジョンそのものが崩壊し穴倉と化す。フェルなら核を発見し破壊する事も出来なくはないが、遊び場を破壊する事は愚行と考えている。
魔素が濃い場所や、高ランクの魔物(魔石持ち)の亡骸があったり、魔素が溜まりやすい地形であると稀にダンジョンが生まれる。階によっては休憩地であるセーフエリアも備わっている。
ダンジョンに生み出された魔物は低レベルでも逃げずに冒険者に襲い掛かるタイプ(フォーネンダンジョンやドランダンジョン)と記憶を継承したまま周期的に何度でも復活するダンジョンボス(とんスキ書籍12巻ゲーマーズ特典のブリクストダンジョン)タイプがいる。
ダンジョンに集合した集落はダンジョン都市と呼ばれ多勢の冒険者達が集う街になっている。
冒険者にとっては命懸けだが、ムコーダ一行の従魔であるフェル達にとってはアトラクションや食料庫のような場所である。
ダンジョンは生物である為、土魔法と草木魔法の大半は無力化されてしまう。
その為エルフ専用の草木魔法は不遇所か、アイテムボックスに出番を奪われ空気になる羽目になった。
ダンジョンコア
ダンジョンの核。書籍版で判明するが、実は意識がある。
コア次第で魔物の数や配置を変えることができる。長年階層を築き上げたプライドがあり、踏破されることを恐れている為、ムコーダ一行が訪れた時に限って魔物の動きが活発化(特殊個体大量発生)する傾向がある。
外界から遮断されている為、世の情報に疎く商業ギルド曰く宝箱のデザインは古臭い。
ダンジョンコア自身はダンジョンから出る事は出来ないが、ダンジョンで生まれたモンスターを外に出す事は出来る。また、ダンジョンで産まれたモンスターに恐怖心はなく、スライムのような外では逃げやすい雑魚モンスターであってもフェンリルに立ち向かう習性がある。
ダンジョンボス同士が会話しに階層を移動するケースもある(とんスキ書籍12巻ゲーマーズ特典のブリクストダンジョンでは黒竜とアイスドラゴンが古竜について会話した)。
レオンハルト王国ドランダンジョン
宝箱にはほぼ毒ガス(即死級のものもある)や攻撃魔法などの罠が仕掛けられているが、危険な分それなりの宝も入っている。過去にエルランドが踏み入れた25階から29階は森林地帯だったが、ムコーダ一行が来た時には28階層は沼地(木の通路である為、重量のある魔導コンロが使えずカセットコンロを使用)、29階層は砂漠に変わっていた。後日期間によって25階層から29階層の様相が変わることが発表され、高難易度ダンジョンに指定された。
ドランで赤竜解体のついでに再びドランダンジョンに潜ると宝箱罠の落ちたら二度と出られない落とし穴などフェルの結界や神の加護対策としてダンジョンコアがムコーダ抹殺の為に知恵を出したと思われる凶悪即死罠も誕生し、ドランダンジョンの難易度は上がっている。
ちなみに赤岸K漫画版では罠宝箱の中身が空のケースが多く最初から原作より容赦がないと思いきや、漫画版では宝箱ゾーンと砂漠ゾーン(普通の冒険者だと1か月かかる)に力を注いだ模様で巨人ゾーンや森ゾーンや沼地のゾーンはカットされた。ベヒモスの強さは変わらないが、転移陣で最下層に降りたらいきなりボス戦でムコーダ一行の食材バフを与えるタイミングもなかったのでベヒモスも炎を吐く反撃をするなどそこそこ頑張った。
エルマン王国ブリクストダンジョン
20階に隠し宝部屋を作ったりする反面、餓死を狙った41、42階層の荒野フィ―ルド、43、44階層の魔物の多い砂漠フィールド、45、46階層の雪原フィールドがありフェルに乗った状態でも、踏破するにはそれなりの日数が必要となる。
荒野フィールドの時点でフェルの安定した速度で丸2日かかる距離である為、普通の冒険者だと2、3か月かかる距離で魔物肉のドロップも出来ず、水の確保もできないので実質ダンジョン踏破不可能な作りになっている。Sランク冒険者達でも十分な備えが可能なアイテムボックスと、少なくともフェルやスイなどのように馬車の倍速以上の効率的な移動手段がないと実質攻略不可能で、この事実を知ったブリクストの副ギルドマスターを悩ませた。
最下層47階層のボスはブラックドラゴンで即死級の呪い(神の加護小でも命が危ない)を使う為、39階層の森のアリの巣を殲滅した時に出た宝箱に「解呪のペンダント」を用意するなどの一応隠し救済処置を用意している。隠しアイテムや広いフィールドを作る事を意識しているようだ。とんスキ書籍12巻ゲーマーズ特典では各階層のダンジョンボスは別個体でなく同一個体で記憶継承タイプだった事が判明した。
小国郡亡国フォンデルダンジョン
エルマン王国ブリクストの戦神教会の施設師範から情報を得て古竜に乗って辿り着いた。ロイカイネンで買い物を終えた後、【箱舟(アーク)】と再会したので共にダンジョン攻略を目指す事になった。
階層の1つ1つが非常に広いフィールドで雑魚も強力な魔物が多く、ボス階級魔物も1階層からSランクが2体出るほどの高難易度ダンジョンであるが、全2階層。
2階層の時点でフィールドが海と島だけなので巨大化したスイに乗らないと移動もできない有様である。ダンジョンボスは海竜リヴァイアサン。倒された魔物はそのままドロップ品として小島一周するほど巨大なリヴァイアサン(成体)の屍が残された。ゴン爺いわくまれにダンジョンに吸収されない魔物(巨大牛クジャタ)も存在するようだ。