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カイト一行

かいといっこう

レイセヘル王国によって勇者として召喚された三人の高校生達の事。斉藤櫂斗、大野花音、吉田莉緒の3人の情報を紹介する。
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概要編集

レイセヘル王国によって勇者として召喚された三人の高校生達。一級スキルと優秀なステータスを兼ね備えた『異世界からやってきた勇者』。魔王討伐ではなく実は「領地拡大の兵力」として呼び出され、国の企みに気づくと国外へ脱出しマルベール王国にて冒険者パーティを結成(本編では国境閉鎖によりエルマン王国やレオンハルト王国へ逃亡する事は不可能だった)。

書籍7巻時点でオルドヴァの街に一軒家を借り拠点を置いた時点ではCランク。

パーティ名は不明だが、魔法詠唱を厨二病と嫌っていたので付けていない可能性がある。

異世界の世界観に合わせて後に三人仲良く結婚した

ちなみに書籍9巻によると教会で結婚式を挙げると『運』が上昇するらしい


勇者召喚による副作用編集

なお、3人の地球への帰還願望については吉田莉緒は肯定したが、他2人は肯定も否定もされていない。が、書籍4巻で吉田莉緒が隷属の腕輪で性格が急変した時に「現代日本から異世界に来た影響なんだろうか。」と話題に出した事はあった。カイト一行で家族の話題があっても何故か家族の心配をする事はない。ムコーダも高校生達所か、家族知人会社の仕事すらも考えてないので『地球の帰還願望』をある程度制御する召喚者に都合のいい術式にかかっていると思われる。


カイト一行の動向編集

書籍2巻にてレイセヘル王国で向田が城から去った後、冒険者ギルドに登録。

書籍3巻にてレイセヘル王国でダンジョンと外で訓練しつつ、冒険者ギルドの依頼をこなす。莉緒が騎士の腕輪を受け取る。

書籍4巻にてレイセヘル王国から逃亡。莉緒がグレートウルフの攻撃で片腕を失うが、腕輪による洗脳が解けたので一緒に逃亡。

書籍5巻にてマリベール王国に亡命。逃亡生活19日後に国境の村ランペルツに辿り着く。プレートメイルは敵兵と勘違いされるので土魔法で穴を掘って埋めて処分。

書籍7巻にてランペルツで魔物の半分を売って路銀を得てオルドヴァの街で一軒家を借り拠点にする。冒険者Cランクに昇格する。

書籍8巻にて王都で土の女神の教会で結婚式を挙げる為に3か月間過ごしたオルドヴァの街を離れた。

書籍9巻にて土の女神の教会で結婚式を挙げた(運が上昇)。創造神デミウルゴスの計らいでマリベール王国の王都ダンジョンで劣化エリクサーと金貨100枚を手に入れて花音の腕を治させる事に成功している。


斉藤櫂斗編集

『俺たちは奴隷みたいにはならない。絶対にな』

『これからも3人ずっと一緒だ。これからは安全第一でやってこうぜ』

イケメンな高校生。聖剣士。王の言葉を鵜呑みにしハニートラップに引っかかって危うく隷属化されるところだった。書籍4巻で騎士達の話を立ち聞きして国の思惑を知り、自分たちの状況を把握すると「洗脳された莉緒を見捨る」など仲間で同士討ちと言った最悪な状況を避ける為に意外と冷徹な判断を下す事も出来るが、2人共救えると判断すれば危険な行動も躊躇わない。3人で逃亡した後は「2人を絶対に守る」と決意。

王国の目論見に気づき魔物の襲撃に伴い二人を連れて国外へ脱出した。

炊事と洗濯は全く駄目だが、火の魔法を利用し風呂を沸かす事は得意になった(何処かの異世界劣化内密さんみたいな存在)。

地球の恋愛の価値観(一夫一妻)と違う異世界の結婚の価値観(一夫多妻のハーレム)に困惑していたが、後に莉緒と花音の二人に説得され、調べた結果、高校生位の年齢が異世界の結婚適齢期で早い人は14か15歳で結婚、20歳過ぎると女性だと行き遅れの部類に入ると判明。

決め手は2人が冒険者達に人気でちょっかいをかけられていたのでその対策として結婚して「一夫二妻」の夫婦となる。ジャニーズ系のイケメン。


家族構成では勇者召喚小説に嵌ったの妹が出た位。


冒険者生活では書籍5巻から書籍9巻までロングソードに皮鎧という装備で冒険者Cランクになった。

作中で使用した魔法はファイアーボール、ファイアーアロー、ストーンバレッド、ウィンドカッターなど。火魔法が特に得意。

書籍5巻で莉緒のアドバイスで回復魔法を習得。

物語の中で【聖剣術】を使う機会はなかった。


カイトプロフィール編集

※太字は後から習得した物。

職業異世界からやってきた勇者冒険者
年齢17
種族人間
レベル1(書籍2巻)⇒5(書籍3巻)⇒10(書籍3巻)⇒18(書籍5巻)
体力800⇒956⇒1010⇒1235
魔力769⇒882⇒978⇒1195
攻撃力772⇒891⇒988⇒1207
守備力759⇒867⇒961⇒1174
俊敏性746⇒860⇒953⇒1162
スキル鑑定アイテムボックス・聖剣術・火水土風光氷雷魔法・回復魔法
拠点レイセヘル王国(書籍1巻)⇒マリベール王国(書籍5巻以降)

大野花音編集

『私と櫂斗と莉緒、みんなで逃げるの。マルベール王国に行けば、何とかなるわ』

『あの厨二病みたいな詠唱をしないで済むのならいくらでも練習するわ』

スレンダーな体型の長髪美人の女子高生。聖槍使い。櫂斗と同じく王の言葉を鵜呑みにしていたが莉緒の豹変に危機感を覚え、櫂斗の聞いた騎士達の話を始めは信じていなかったが、腕輪の鑑定で「隷属の腕輪」を確認した事で櫂斗の話を信用し、櫂斗と脱走計画を練り魔物の襲撃の際に国外へ逃亡した。

クールな性格だが、3人の中では一番慎重に欠ける行動が多い。掃除が得意。料理の味付けなどが苦手だが、じゃがいもの皮むきなど莉緒の助手として食事作りを手伝った。

異世界の価値観に合わせて莉緒と協力して日本の常識にとらわれていた櫂斗に結婚を迫り成功した。櫂斗は5月生まれの花音にエメラルドの指輪を送った。


家族構成は書籍7巻で「お母さんのお手伝いをしておけばよかったと後悔した」という会話位。

メイン装備は書籍5巻から書籍9巻まで槍に皮鎧。作中で使用した魔法はファイアーボール。回復魔法も莉緒の止血が出来る程度には習得していた。

ちなみに【聖槍術】の出番はなかった。


書籍1巻時点の向田視点でレベル1で全ステータスは700~800位。聖槍術スキル有。

書籍5巻時点でレベル17でステータスで1000を越えているのは攻撃力と魔力のみ。

書籍5巻で莉緒のアドバイスで氷魔法、雷魔法を習得。


吉田莉緒編集

『魔法に詠唱はいらないんだと思う』『詠唱っていうのは言葉に出して魔法のイメージを固めるためのものであって、イメージがしっかりできれば必ずしも必要なものじゃないんじゃないかなって思ったの』

小柄なアイドル系美少女の女子高生。支援特化型で聖魔法を習得している。日本の帰り方を魔王が知っているという発言を鵜呑みにし勇者一行となったが、意中の騎士から贈られた『隷属の腕輪』を嵌めたことで性格が豹変し奴隷化した。しかし、Aランク魔物グレートウルフの襲撃で腕輪を嵌めていた方の左腕が切断されたことで正気を取り戻し、二人とともに国外へ脱出。

勉強家で料理も得意。小麦粉から自力でシチューを作り出せるほどの腕前。飯を屋台で買ってアイテムボックスに保存したが食費がかかったり、冒険者用の携帯食がまずい事でカイト一行の料理担当になった。

カイト一行の中では一番まっとうな意見を出す知恵袋的存在。2人の足手まといにならないように魔法の勉強をするなどのフォローで魔法に詠唱がいらない事や想像力次第で他の魔法を使える事に気が付きカイト一行全体の強化に貢献した。


異世界の価値観に合わせて花音と協力して日本の常識にとらわれていた櫂斗に結婚を迫り成功した。櫂斗は7月生まれの莉緒にルビーの指輪を送った。

その後、創造神デミウルゴスの計らいでダンジョンに隠されていた『劣化エリクサー』を発見し、王都から離れた場所で失った腕を復活させた。


メイン装備は不明だが、片腕が無くなる前は剣と槍を使用していた。書籍5巻から9巻までローブを身に着けている。作中で使用した魔法はファイアーボール、ウィンドカッター、ウォーターボール。水魔法が特に得意。

書籍1巻時点の向田視点でレベル1で全ステータスは700~800位。

書籍2巻時点で火水風土魔法・回復魔法を習得していた。

書籍5巻時点でレベル16でステータス1000を越えているのは魔力のみ。しかし、短期間で元Sランク冒険者エルランドと同じようなステータスと考えると勇者がどれだけ凄いかわかる。

書籍5巻にて氷魔法、雷魔法習得。さらに魔法の練習を重ねて身体能力アップと防御力アップのバフ魔法。身体能力低下、防御力低下のデバフ魔法。アンデッド系に有効な聖魔法を習得。


吉田莉緒の魔法検証編集

書籍5巻で魔法の検証をしており、無詠唱だと威力が弱くなりタイミングも難しいとの事(無詠唱で威力が高いのはフェル位)。魔法のイメージをして魔法名を言って撃つと通常と変わらない威力になる事が判明。

無詠唱だと威力が下がるので『魔法名を言って放つのがベスト』と判断された。

こうして無駄な行動である魔法詠唱を無くす事に成功した。

魔法のイメージは日本で培った映画アニメなどの想像力によりカイト一行は全員氷魔法、雷魔法、回復魔法を習得に成功。

吉田莉緒はさらにゲームの想像力によりバフ・デバフの支援魔法(制限時間は約10分)を習得。


カイト一行の各勢力との関係編集

ムコーダとの関係編集

パラレルワールド毎にムコーダの性格が劇的に変わる為、いくつかのパラレルワールドが発生している。

web版編集

web版ではお互いの初対面の印象が良くない所為か、彼等には脇役のリーマンとしか認識されず、ムコーダは高校生達に固有スキルを笑われた事もあり、一言も彼らを心配するそぶりを見せる事はなかった(賢者は日記で『悪いけど自分優先』と赤の他人に謝っている)。高校生の少女の片腕を失った事を聞かされた後に劣化エリクサーをどうしようか悩んでいる時に「そのことなら儂に考えがあるから心配せんでええ。」と創造神が言った後に彼らの重婚を知って嫉妬し『同情して損した』と悪国レイセヘル王国以上に恨まれムコーダ自身は何もする事はなかった。金貨100枚と劣化エリクサーは創造神デミウルゴス自らが準備した物だった。


書籍版編集

書籍版7巻では彼らの話を聞いた後のムコーダの心を読んだ創造神がムコーダの持つスイ特性劣化エリクサーを届ける事を承諾した。何だかんだとweb版よりかなり優しくなった。

書籍7巻で大人げない事を考えつつも、書籍版9巻ではムコーダがイケメンに嫉妬しつつも『お前ら幸せになれよ』と結婚祝いとして金貨100枚(書籍9巻でムコーダが準備したものと判明)とスイ特性エリクサー(書籍7巻で創造神に献上)を準備し、創造神デミウルゴスに献上してマリベール王都ダンジョンの隠し部屋に隠してもらった物である。

スイ特性劣化エリクサーには創造神の【隠蔽スキル】がかかっておりカイト一行の書籍9巻時点での鑑定レベルでは製作者であるスイを確認する事はできなかった。劣化エリクサーの出所で少々人間不信気味になった彼等に疑われるのを避けるのもあるが、製作者スイからムコーダに辿り着き、カイト一行によるムコーダ一行への余計な接触と依存を避ける為に創造神に【隠蔽】をお願いしたものだと思われる。

よって書籍版では創造神の隠蔽スキル付きの劣化エリクサーが入っていた瓶(恐らくネットスーパー購入)はそのままカイト一行の手元に残る事になるので彼らの成長次第で隠蔽スキルを鑑定で見破れる可能性が残っている。


ゲーマーズ限定小冊子4巻IF「ムコーダが勇者三人と共にいたら」編集

書籍4巻ifのムコーダだと性格がかなり優しいので三人の勇者を説得して一緒にレイセヘル王国から逃れエルマン王国に拠点を置く。Cランク冒険者に昇格した三人からは「向田さん」と親しまれ、保護者として彼らの食生活の面倒を見ている。

吉田莉緒と料理の趣味が一致してムコーダと彼女に恋愛フラグが立つ。

IFではムコーダは【従魔契約スキル】に目覚める事なく一介の商人として働いており、レベル上げはしていない。


レイセヘル王国との関係編集

貴族や国民から「流石勇者さまだ」とたたえられてうかれていたが、悪国に騙されていた事に気づいて隣国マリベール王国に亡命した。

勇者育成教育はレイセヘル騎士団のエリート達によって行われていた。

レナード・ヒューム編集

吉田莉緒の教育係。レイセヘル騎士団所属。書籍2巻登場。カイト一行に加わる。

書籍3巻で莉緒にプレゼントし「隷属の腕輪」を装備させる事に成功した。

書籍4巻でAランク魔物グレートウルフの戦闘中にカイトの火魔法に巻き込まれた。

アーロン・バレーラ編集

大野花音の教育係。レイセヘル騎士団所属。書籍2巻登場。カイト一行に加わる。

書籍4巻でAランク魔物グレートウルフの戦闘中にカイトの火魔法に巻き込まれた。

ルイーゼ・ヴィンクラー編集

斉藤櫂斗の教育係の女騎士。レイセヘル騎士団所属。書籍2巻登場。カイト一行に加わる。

レイセヘル王都ダンジョン用の転移の魔石を所持。書籍4巻でAランク魔物グレートウルフの戦闘中にカイトの火魔法に巻き込まれた。


マリベール王国との関係編集

マリベール王国側は召喚勇者カイト一行の入国を把握しているが、現時点では王国兵と強さが変わらないので政治的リスクもあり黙認。


とんスキの神様ズとの関係編集

カイト一行の中では土の女神が女性陣に人気で結婚式会場として選ばれた。

創造神デミウルゴスとムコーダによるスイ特性エリクサーと金貨100枚の支援については今の所気が付いていない。


余談編集

web版掲載の閑話3人の勇者~不穏な足音~(130回目の掲載)にて江口連作者が「3人の勇者の話は難しい……。」と語っている。


また書籍版イラストでは彼ら三人の絵が白黒とはいえ一番力を入れて書かれていた時期もあった。

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