プロフィール
概要
ダンジョン都市ドランのギルドマスター。恐ろしい程の美貌を持つ壮年エルフの男性で数少ない元Sクラス冒険者。
そしてドラゴンをこよなく愛する竜(ドラゴン)狂い。
ドラゴンの事になるととてもギルドマスターとは思えない行動が目立つものの、かなりの博識で我流の剣術を兼ね備えた有能な人物であり引退しても実力は健在。
…が、さすが古竜と聞いてギルドマスターを辞める暴挙はどうだろうか。
レオンハルト王国内でドラゴンを解体できる専門技術を持つのは作中エルランドのみで、内臓の保存液も薬学に精通した彼のお手製。
ドラゴンの中でも特に希少種であるドラちゃんに夢中だが本人には苦手意識を抱かれている。
古竜のゴン爺からもよくない評価がされている。
かつてのパーティ仲間であるロドルフォから地竜を討伐したムコーダ一行にドラちゃんが加わったことを聞き、ドランに到着した彼らを笑顔で出迎えた。
念願の地竜解体が叶い彼らがドランダンジョン踏破報告と解毒のペンダントを王に献上する為に王宮に出向くこととなり名残惜しくも別れが、後に王都本部のギルドマスターから赤竜討伐の朗報を聞き、ドラちゃんにも会うべくドランに戻らず勢いでエイヴリングに向かいムコーダ一行と共にエイヴリングダンジョンを攻略した。
昔はドラゴンスレイヤーを目指していたが238年前(当時はBランク)以降ドラゴンが討伐されることはなく年齢に限界を感じて引退。それでもいつかドラゴンが現れるだろうと願い冒険者ギルドに残り、ギルドマスターの職に就いた経緯がある。
長命のエルフに例外なくグルメであり、異世界の食べ物にド嵌まり中。しかし、エルランド自身は料理は出来ない。ちなみに妻がいたが逃げられたので独身のバツイチ。ダンジョン都市のギルドマスターに就いていることから現役時代は非常に優秀であったことが窺える。
竜狂いの見境なしの行動
※許容範囲の行動から許容範囲外の行動を含む。
- 今は無き某国の王立図書館の文献の中でもドラゴン関係の事は重要文献だった為、重要文献保管部屋に忍び込んで調べたとの事。その後ピクシードラゴンの資料を書き写した。その滅んだ某国はエリクサーの材料の一つであるドラゴンのことは徹底的に調べ上げていたとの事。(※他国施設不法侵入だが、既に某国なので問題なし)
※『ピクシードラゴンの主食は魔力と花々の蜜』と言うのは某国の勘違いでありピクシードラゴンであるドラちゃんから直接否定され、ピクシードラゴンは肉が一番好きだが、基本何でも食べる雑食と解答が出た。
- ムコーダの『従魔契約』のやり方を知り、ドラゴンと『従魔契約』をする為にムコーダの牛丼を食べ、『長い時を生きてきていろんなものを食しましたが、先程の食事は私が今までに食べた中で一番の美味しさでした。これほどのものを作るのは私には無理です……』とエルランドにしてはあっさり引き下がった。
- 竜解体の為にギルドマスターの職に就き32年で地竜を自らの手で3日かけて解体し長年の夢を叶えた。
- 『私がドラゴンの素材を懐へ入れるのを心配しているのですか？ それならば心配無用です。そんなことをしたら、冒険者ギルドの信用を失墜させるだけでなく、私自身も(犯罪)奴隷落ち、いや処刑されることになりかねませんからね。私も命は惜しいですから。』と語っており、ムコーダ一行と出会った当初はまだ『目先のことにとらわれて新たなドラゴンとの出会いを無にするなど愚の骨頂でしかありません』とやってはいけない問題行動の線引きが出来ていた。
※古竜ストーカーが始まるまではこの発言が特大ブーメランになるとは思わなかった。
- 「さすがドラゴンの血ですねぇ。この深紅色、すばらしい。ずっと眺めていたいです……」と地竜解体後のエルランドがやばい発言をしており、書籍版挿絵でも最も手抜きで最もきもい絵となっていた。恐らく書籍版の中でもこれ以上の手抜き絵は今後ないと思われる。
※書籍版表紙を最高の１０とするなら、この挿絵シーンは間違いなく１の評価絵である。
- 地竜の血小瓶2瓶金貨300枚、地竜の肝を半分買取で金貨1500枚、地竜の牙1本で金貨2000枚で買い取った。ちなみに地竜の牙買取は冒険者ギルド総意の意見ではなく、エルランドの独断で決めた事であり、ドラゴンソードに創り変える予定だった。(※ギルドマスター職務乱用)
- ムコーダから「地竜の肉は美味いらしい」と聞きエルランドがムコーダ一行との食事に付き合う事になった。ギルドマスターの仕事は副ギルドマスターに押し付けた。(※ギルドマスター職務放棄)塩胡椒味と醤油味のドラゴンステーキ2枚で金貨100枚ムコーダに支払った(実は金貨200枚押し付けられそうになったが流石にムコーダは断った)。
- ムコーダ一行が赤竜討伐した事を知り、ドランに帰らずにエイヴリングに向かう。(※ギルドマスター職務放棄)
- ムコーダ一行に『エイヴリングのダンジョン攻略よりも赤竜の方が大事』といってギルドマスターのナディヤを怒らせるが、謝罪した。
- ギルドマスターのナディヤがエルランドのムコーダ一行とのダンジョン同行を許可し、エイヴリングダンジョンを一緒に潜る事になった事でエルランドのドラちゃんへのストーカー行為が始まる。(※ドラゴンストーカー行為)
ムコーダ一行との関係
ムコーダ曰く出会った当初は「悪い人ではないが面倒くさい」人物。
普段は物腰丁寧でドラゴンに関わると変質的に暴走するものの、それさえ除けば調子が良い良識人。ただし、キレるとコワい。
書類系の仕事が苦手なのでギルドの運営は部下のウゴールに頼りっぱなしで、おまけによく怒られる。なので彼に全く頭が上がらない。
エルランドにドランを拠点にするよう勧められたが、ムコーダの拠点に住みつかれる可能性があったのでドラちゃんのストレス対策の為にも止めている。
ムコーダがゴン爺と従魔契約しエルマン王国から戻った直後はムコーダ邸に押しかけて約1か月住み着いた。海竜リヴァイアサン解体後も懲りずに魔剣返却を理由にドラちゃんとゴン爺ストーカーの為にムコーダ邸に押し掛けたので、ムコーダのエルランド評価は【黒い虫Ｇ並にしつこい変態】となった。
ムコーダとの秘密
ムコーダからは変質的な部分は引かれているものの信頼を置かれており、ゴキブリ系魔物対策に固有スキル『ネットスーパー』を明かされ『神の聖刻印』と『魔剣カラドボルグ』を所有していることも知っている(ただし、『異世界』という言葉は知らず、ムコーダが『勇者召喚に巻き込まれた異世界人』であることは知らないが勇者だと思っている)。
赤岸K漫画版ではミミック討伐で獲得した宝石箱の反応を見たムコーダがエルランドに『魔剣カラドボルグ』を見せるのは不味いと判断し、相談せずにアイテムボックスに封印した。
ゴン爺へのストーカー行為で信頼に値しなくなっており、ドラン行きを避けたが、ドラゴン解体知識を持つ人物はエルランドしかいなかったのでドラゴン解体の為にドラちゃんもゴン爺も妥協していたが、魔剣所有を唐突にばらされ、フェルも魔剣を4本を持っている事を冒険者ギルドとレオンハルト王国にばらした。
残されたムコーダとの秘密
ムコーダがエルランドにばらされていない秘密は『神の聖刻印』と固有スキル『ネットスーパー』のみとなった。冒険者ギルドがエルランドにムコーダの正体を伝えている可能性もあるが、王都ギルドマスターの頂点達のエルランド監視行動を見る限り仕事能力以外は全く信用されていないので彼がギルドマスターの職でありながらムコーダが勇者召喚の異世界人である事実は伝えていないと思われる(最も王都ギルドマスターの頂点達とムコーダ邸の拠点であるカレーリナギルドマスターのヴィレムしか知らされていない可能性もあるが…)。その場合ムコーダ自身が『鑑定』を使える事実を隠したのは正解といえる。
“ライトニングストーム”所属時代のエルランドと明かされる過去
ハイエルフのヨルゲンによると当時エルランドが所属していた冒険者パーティー。
エルランドはヨルゲンの兄の孫。ヨルゲンの兄と2人目の嫁であるエルフとの息子の息子との事。ヨルゲンは大叔父にあたる。エルランドはハイエルフのクォーターエルフであることが明らかになった。
エルランドが最後にヨルゲンの村を訪ねて来た時に、ちょうどグリーンドラゴン討伐が3日3晩総当たりしてようやく倒した時に『ドラゴンを始めて見た！』と興奮気味に周囲に色々と聞き回ったとの事。
陽光の団時代のエルランド
陽光の団時代では
ドランダンジョンの未攻略最下層のボスに挑まずに撤退。エイヴリングダンジョンは17階で断念(18階のアンデッドを倒す手段がなかった)。
ギルドマスター時代のエルランド
冒険者引退後、302歳の時に冒険者ギルドマスターとなる。他は不明。
ちなみに引退したのは32年前で現役時代は攻略したことがなく、引退後334歳の時にムコーダ一行と共同で行ったエイヴリングダンジョン踏破がエルランドのダンジョン初踏破である。
ドラちゃんやゴン爺に会いに行く為、ギルドマスターの辞表を出してＳランク冒険者やウゴールにドランに連れ戻されたり、輸送される予定だった魔剣カラドボルグをエルランド自ら持ち出して(窃盗罪になりかけたが保留となった)ヨルゲン・アデラ夫婦やウゴール、モイラらに拘束され、渾身の結界(術者全員が泥酔していてもエルランド一人では解除不可能な超強力結界)をかけられた部屋でポカポカ殴られながらカレーリナ冒険者ギルドで仕事をさせられた後、王都に連れ戻される羽目になった。
エルランドへの制裁としてエルランド捕獲に動いたＳランクパーティー五組分の諸費用＆賠償金の支払いが全会一致でエルランド負担になり相当先までただ働きになるとの事。さらにエルランドを連行する馬車を護る為のＡランク冒険者パーティー２チームで王都から往復の護衛代も加算される。連れ戻し先の王都の冒険者ギルドで吊るし上げられる予定。
『いや、はっきり言って迷惑じゃ。お主、しつこいしのう。血をくれだの、唾液をくれだの、気持ち悪すぎてドラゴンブレスで消毒してやろうかと思ったわい』とはっきりゴン爺に言われてエルランドはようやく嫌われている現実を知った模様。
