「ラノベにもありがちな展開の使い潰される哀れな勇者になるのはゴメン被るよ」
プロフィール
職業 | 賢者・異世界の学生(賢者の職業を隠蔽)・冒険者 |
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年齢 | 20~歳(召喚当時) |
種族 | 人間 |
異世界の学生 | 体力96/魔力88/攻撃力88/防御力88/俊敏性88(体力以外改竄値) |
固有スキル | 魔法の深遠 |
スキル | 鑑定・アイテムボックス・火水風土氷雷・聖・神聖・回復魔法 |
行動範囲 | 人族大陸・魔族大陸・巨人族の島 |
妻/仲間 | ジェナ(魔族)、ヴァウラ(巨人族)、リュドミラ(エルフ) |
仲間 | サンデル(巨人族) |
概要
2014年にアスタフィエフ王国によって勇者召喚された大学生。本名は松本和希(まつもと・かずき)。ムコーダ一行の登場する本編(カズが召喚されてから600年後)では既に故人。
全魔法を扱え(種族魔法以外)召喚当時から魔道に卓越したスキルを持つ人物。
アスタフィエフ王国⇒スレザーク王国
ムコーダが勇者召喚される600年前に二人の勇者と共に召喚され、王族の豪遊ぶりに不信感を抱き賢者の力を使い潰される事を恐れて能力を書き換え周囲に無能と思わせた。そして自立を申し出て意図的に出国に成功し、隣国でカズと名を改め冒険者としての生活を始めていく。魔法の書物を手に入れ魔道具作成や魔法陣を習得していった。
人族大陸・魔族領アンドラス国
魔族という「魔法を長けた者」存在に「魔法の深遠」スキル持ちであり、「賢者」でもある和希は大いに興味を示し「商人の護衛依頼」と言う形で魔族領に行く冒険者ギルドの依頼がきっかけで魔族に強い関心を示し、魔族領アンドラス国の小さな村では様々な魔力を学んだ。ゴブリン族からは色々なポーション作りを学んだ。
アンドラス国の他、キマリス国とラウム国の2か国があったが、人族大陸の半島部分である魔族領は海沿いに歩いても1か月で1周できるほどだったという。
魔族の人口も少ないのは魔族領の先祖達が魔族国と巨人族の島に行く途中の船が遭難した為、飛行魔法で陸地を目指した場所が人族大陸だったとの事。
アンドラス国の村に半年ほど滞在し、他の場所も見たいと魔族の村人に相談したが、百数年前の人族の国と魔族領との戦争があり長寿種の魔族達の記憶に新しく非常に危険と止めれれた為、和希は魔族領との接触を諦め、魔族領を出国した。
そして魔族達の祖国である大陸を目指すべく方法を探し転移の魔法陣に着目する。
『オルヴィオの研究日誌』(7冊で金貨15枚)を元に『深遠』で研究を始め、携帯式の転移の魔法陣を発案し試行錯誤の末に1年後に『携帯型転移魔道具』を開発。一度西に向かって魔族領の先祖と同じ飛行魔法という手段で挑戦したが、魔族の大陸は見えなかった為、魔族の大陸行きを一時断念。飛行魔法に足りない魔力を高めるべくさらに1年かけてSランク冒険者に昇進し、再び飛行魔法で不眠不休3日間死に物狂いで魔族の大陸へと渡った。
魔族の大陸⇒巨人族の島⇒人族大陸
魔族の大陸で気絶し運ばれた先で出会った魔族の美少女ジェナを見初めてジュナの両親を説得して結婚。巨人族の島の冒険者組合で巨人族の青年サンデルと交友し、三人で巨人族の島にいる間限定の臨時パーティを組む。サンデルの願いで妹のヴァウラを二人目の妻として娶り、二人の希望で人族大陸へ戻った。そして人族大陸の道中でエルフ族のリュドミラから求愛され、三人の妻を娶る。
エリクサー関連
魔族大陸のダンジョンで入手したエリクサーで寿命が少なくても三倍以上に伸び、ヴァウラとジェナを順に看取り、リュドミラに看取られる形で死去した。転移の石版などの大発明をした隠れた偉人(冒険者ギルドが把握しているかは不明)であるが、神々の加護は与えられなかった。
カズの3人目の嫁リュドミラ
リュドミラはエルフ(種族寿命は500年)なのでエリクサーなどで寿命を延ばして、ムコーダが召喚された時代でまだ生きてるとしたらその姿は老婆であると思われる。またエリクサーの材料を探索中にドワーフのバルテル(ムコーダの時代ではムコーダ邸勤務)と接触した可能性が残されている。
600年後
新たに開発した石板型魔道具は未来の同胞に委ね、石版の中に隠された自叙伝と共に盗賊王の手に渡り、後に創造神の神託を受けたムコーダが発見する事になる。そして、深読みしていたムコーダはカズの転移の石版の事をすっかり忘れていた創造神デミウルゴスに「魔族の大陸に行くも行かぬも自由にしていい」と許可を取った結果、なかったことにされた。
序盤からSランク冒険者になるまではムコーダと共通した人物であるが、異世界への探究心がムコーダより遥かに強かった為か、魔族の大陸を渡り、3人の美人な嫁を娶りそれぞれ子供を一人ずつ儲けてとても幸せな人生を送った(人族と多種族の子供は2人目以降は生まれにくいという設定がある)。
カズと嫁達の子供達の3人の名前は不明だったり、書籍1巻で賢者と思われる人物とフェンリルがエリクサーの件で接触したはずだったが、日記に書かれていなかったか、カズと嫁達の惚気で嫉妬の発作を起こした上に睡眠不足気味で恋愛運のない向田が読み飛ばしたのだろう。読み終えた後アイテムボックスに封印されたので向田の性格上有益な情報すらも読み返す事はしなかったと思われる。
なお、召喚された時期はムコーダと二年差だが、異世界では約600年でかなりの時間差がある。
ちなみに同郷の勇者二人は序盤のみしか記されておらず、カイト一行のように逃亡したか、使い潰されて戦死したかは不明。ムコーダが召喚された時代ではアスタフィエフ王国は既に亡国となりレイセヘル王国と同じ末路を迎えた。なおその隣国だったスレザーク王国もムコーダが召喚された時代ではなくなっており、かわりに魔族領が拡大しているので同じく何らかの理由で滅びたと思われる。
人物
職業が賢者である事から元から頭脳明晰であった事が窺え、向上心も高い研究者気質。
無類のライトノベルを好み、召喚された当初はテンションMaxで
「異世界召喚キタ━━━━━━━━m9( ゜∀゜)━━━━━━━━!!」
状態だったが現状を見据える冷静さを併せ持っており、行動の速さと判断力に優れている。好奇心から別大陸に渡ろうとするなど無謀かつ大胆な一面もある。
固有スキル「魔法の深遠」
カズ限定の固有スキル。
魔法に関係する内容のみ理解力を深めることができ、一般人なら何年何十年も修行しなければ使用できない魔法や魔道具、魔法陣の作成を短時間で習得する事ができる。
習得した魔法
魔力を込めた分堅牢になる【結界魔法】、魔力を込めた分効果が長くなる【魅了】や【混乱】など精神に効果を発揮する魔法、魔力が多いほど長時間飛べる【飛行魔法】を青い肌の魔族や蝙蝠の羽の魔族やダークエルフから教えてもらった。
二足歩行の獣人からは魔力で体中の筋肉の動きを補助する【身体強化】の魔法を教わった。
オーク族からは身体の表面に薄く魔力を纏い魔法と物理の攻撃を受けにくくする【身体硬化】と武器に魔力を纏わせて耐久力と攻撃力を上げる【付与魔法】を教わった。オーク族曰く付与魔法に関しては火などの属性を纏わせる事も出来るが、すぐに魔力が尽きるのでやらないとの事。付与魔法は少ない魔力で木の棒でも立派な武器になる位心強いものだった。
日記によるとカズはオーク族から学んだ魔法に何度も助けられた模様。
転移魔道具
カズが開発した転移の魔道具。各地に嫁の出身地に『携帯型転移魔道具』を設置し起動呪文を唱えることで転移できる。
・ジェナの出身地(魔族大陸)へ行く場合→「ジェナ、愛してる!」
・ヴァウラの出身地(巨人族の島)へ行く場合→「ヴァウラ、愛してる!」
・リュドミラの出身地(人族大陸)へ行く場合→「リュドミラ、愛してる!」
異世界語ではなく、もちろん、日本語で…ある。
説明書や自叙伝もなるべく悪用されないようにあえて日本語で書いたので、日本人しか使えない。何故、他人の嫁に告白せねばならないのか。それはカズが非常に愛妻家であったからである。
冒険者としての功績
自叙伝ではダンジョン踏破をしたという記録はない。
人族大陸の冒険者ギルド所属でSランク冒険者になっており、魔族大陸及び巨人族の島の冒険者組合にも所属している。
しかし、魔族の大陸のダンジョンでエリクサーを入手して寿命を伸ばしているので、それなりの深層階まで到達できる実力を持っていたと考えられる。
エリクサーを入手したきっかけでエリクサー作成に興味を持ち、エリクサーの成分を分析し、材料探しをしたと思われるが、材料を実際に集められず作成できなかった可能性の方が高い。
なおカズ一行にドラゴン討伐の記録もないが、「ムコーダの召喚された時代から238年前にドラゴンの討伐があった」のでSランク冒険者の稼ぎならドラゴンの素材を買い集める事ができた可能性が残っている(または魔族大陸ダンジョン産のエリクサーを売った金でドラゴン素材を購入できた可能性もあった)。その当時に和希が380才前後まで長生きできれば、または生き残ったリュドミラがエリクサーの材料を買える最期のチャンスがあったと思われる。
なお冒険者ギルドが松本和希が勇者召喚で召喚された人物だったと気づいていたと思われる記載はない。
賢者のマヨネーズ
書籍版のゲーマーズ限定版小冊子10巻に追加された話。
元の世界の味が恋しくなって、味噌や醤油を作ろうとしたが塩漬けした大豆を腐らせて失敗。そこで調理実習とラノベの知識を生かしてマヨネーズを再現する方針になった。
卵はコカトリスの卵、塩は手に入る限りの最高級の塩、酢はワイン産地にのみ流通していた赤ワインビネガー。油は手に入る限りの最高級のオリーブオイル。
大きめの陶器の器でかき混ぜるが失敗。失敗の原因が容器とかき混ぜる道具と考え、ミスリル製ボウルとミスリル製泡立て器を馴染みのドワーフに呆れられながらも作成してもらう。
再度挑戦するがまたしても失敗し、今度はかき混ぜ方が悪いとわかり、思い出しながらノートに記載して色々なかき混ぜ方や材料を混ぜる順番を模索していく。
3回目の挑戦でマヨネーズが完成し味も問題なく成功したものの材料が古すぎてお腹を壊した和希はコカトリスの卵が古かった事を思い出す。
4回目はコカトリスの生みたての卵を失敬する事で問題を解決した。出来上がったマヨネーズを鑑定して味と安全を確かめ食糧庫の野菜を取りに行ったが、その間に嫁達にマヨネーズを食べられてしまうのだった。
マヨネーズを完成させた時は「ついにこの時がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とハイテンションだった。
書籍版
1巻
ムコーダ一行のフェルが昔出会った賢者にヒーリングマッシュルームはエリクサーの材料の一つと聞いたシナリオが追加されており、過去にカズがフェルに接触した可能性がある模様。
9巻
ムコーダ一行は創造神の神託により盗賊王の隠れ家に行きカズの日本語で記された転移魔道具を手に入れた。
10巻
カズの過去公開。書籍版とweb版の相違点はない。書籍絵は残念ながらシルエットだった。
10巻ゲーマーズ限定版小冊子
カズがマヨネーズを作る話が追加されている。