概要
熱血貴族の男子生徒と歌姫の女子生徒のカップリング。
貴族嫌いなドロテアは入学当初から帝国貴族であるフェルディナントを露骨に嫌っており、支援会話では彼を皮肉を込めて「貴族様」と呼んだり、その振る舞い方をミツバチのようだと評した。支援Bはそんなフェルディナントが、自分がドロテアに嫌われている理由を突き止めるべく奔走するものとなっており、支援Aにてその理由が判明することになる。
フェルディナントの「なぜ貴族を嫌いになったのか」という問いを受け、ドロテアは自分は元々浮浪孤児であり、そこから見出されて歌姫になったこと。そして歌姫になった途端、孤児であった自分を見下していた貴族が突然手のひらを返して自分に色目を使うようになったことを話す。そのような貴族と自分が同類に見えるのかと反論するフェルディナントに、ドロテアはさらに自分が歌姫になった日のことを語る。
少しでも体の汚れを落とすため、歌姫になることに浮かれて歌を歌いながら街の噴水で水浴びをしていた時、偶然フェルディナントがその場に居合わせ、自分を睨んでそそくさと走り去っていったことを明かした。そして時を経て士官学校で再開したフェルディナントがあの頃とは別人のように気さくに話しかけてくるその姿が、自分の嫌う貴族そのものであり、花に群がるミツバチのように見えたことが、フェルディナントを「ミツバチ」と揶揄する理由だった。
それを聞いたフェルディナントは、あの時に見た姿と歌がドロテアであったことに驚愕する。そしてあの時、ドロテアを睨んだわけではなく、その声と笑顔に見とれていたこと、それが子供心にとても恥ずかしくなってしまい逃げ出してしまったことを明かした。これを受けてドロテアは激しく動揺するが、これまでの彼の言動で誠実さを認めていたことからこれを信じ、二人の間にあった長年の誤解は解けることとなった。
次作の無双風花雪月の支援会話では、フェルディナントが「子供の頃に帝都アンヴァルの噴水で水の精を見た」という話をエーデルガルトと話しており、その様子をドロテアが立ち聞きしていたことで誤解が解けるものとなっている。原作とは違い、疑う余地のない形で誤解が解けたため支援Aの会話やその後の掛け合いでは、恋愛については何かと達観しているドロテアと自身家のフェルディナントがお互いにうぶでぎこちなくなっている様子が見られる。