概要
青獅子の学級の級長にしてファーガス神聖王国の王子ディミトリと、黒鷲の学級の級長にしてアドラステア帝国の皇女エーデルガルトのカップリング。
士官学校生活において、ディミトリはどこかエーデルガルトを気にかけている節がある。また、ディミトリの二人称は基本的に「お前」であるが、エーデルガルトに対してのみ「君」になる。
この2人の関係は風花雪月の物語に深く関わるため、大半がネタバレである。
本編ネタバレ
ディミトリの継母パトリシアはエーデルガルトの実の母親であり、二人は同い年の義理の姉弟にあたる。
幼い頃、とある事情から王国に亡命したエーデルガルトはディミトリと出会い、1年と少しの間、お互いの身分も素性も知らないまま親交を深めた。ディミトリは当時の事を振り返り「彼女が国に帰るまでの1年は、本当に……楽しかった」と述べている。
当時、ディミトリはエーデルガルトのことを「エル」と呼んでいた。エーデルガルトは自身をエルと呼ぶのは限られた親しい人だけであると話しており、このことからかつての2人の仲の良さが窺える。
エーデルガルトが突然帝国に帰還することになった際、ディミトリは不自由な生活を強いられていた彼女に「望む未来を切り拓いて欲しい」という思いから、ファーガスで「未来を切り拓くもの」という意味を持つ短剣を贈る。エーデルガルトは物騒な贈り物に驚き困惑し、そのまま二人は別れることになってしまう。
ちなみにディミトリはシルヴァンとの支援で「好きな女の子に短剣を渡すなんて」と茶化されている。
成長したエーデルガルトは人体実験の影響からか当時のことを忘れていたが、贈られた短剣をいつも大切に持ち歩いている(ゲーム序盤のコスタスとの戦いのムービーにおいて、彼女が身を守るため咄嗟に抜いたのが彼から貰った短剣だった)。
女神の塔イベントでエーデルガルトは、自分の初恋の相手のことを「名前も知らないずっと前に王国で出会った貴族の子」だと語っている。
また、とあるルートではエーデルガルトがディミトリに礼を言えなかったことを悔やんでいたことが分かる。
そんな二人だが、第1部終盤で起きた事件を引き鉄に、決して交わる事のない過酷な運命を辿っていく事となる。
「ありがとう。貴方のおかげで、私の心は挫けなかった」
「……地獄に落ちろ、エル」
余談
『ヒーローズ』では学生時代の2人が同日に登場した。さらに翌年の第4回英雄総選挙ではそれぞれ男女1位を獲得し、道が分かたれた後、お互いを手にかけた別の世界の王である2人が実装された。その際のディミトリのセリフに「エーデルガルトとは違う道を歩む結果になってしまったが…彼女の意志の強さは幼い頃から変わっていないな」というものがある。
ちなみに第1部はディミトリが180cmエーデルガルトが158cmで22cm差。
5年後の第2部はディミトリが188cmエーデルガルトが158cmで30cm差と身長差のある2人である。