概要
ハイラルを襲った天変地異の際に出現した巨大な魔物で、リトの村に大寒波を引き起こした元凶。
全身に氷を纏った昆虫型の魔物で、体節を持つ長大な体には無数の翼とカマキリのような脚を生やし、また頭部にはクワガタムシのような鋭利な大アゴも備わっている。
その風貌から、「風の谷のナウシカ」に登場する怪物ヘビケラを連想した人もいるとか。
メインチャレンジの一つ「リトの村のチューリ」におけるボスキャラクターであり、
天空に浮かぶ風の神殿「伝承のアマノトリフネ」の内部に潜んでおり、そこから猛烈な冷風を放射してへブラ地方一体を寒冷化させていた。
神殿の仕掛けを全て解くと、開放された神殿の中央ハッチから登場。
冷気と暴風を伴って上空へ昇り、リンク達に襲いかかる。
某宇宙の帝王に引っ張られてか、フリーザゲイラと誤記されていることがままあるが、フリザゲイラ(伸ばさない)が正式名である。
戦闘
フリザゲイラとの戦闘はパラセールによって戦闘フィールド全体に発生している上昇気流に乗りながら移動・攻撃する空中戦となる。
前半戦ではその巨体を活かした突進攻撃や、リンクの下に陣取って背中に生えた尖った氷塊をミサイルのように連射する攻撃を主に行う。本作のストーリー進行の都合上リトの村には最初に向かうプレイヤーが多いであろうことから、初期の段階の装備では攻撃の一つ一つが致命傷になりかねない危険性を持つ。
また、ここに至るまでと同様寒さLv2の対策をしていないと環境ダメージを食らい続ける。その面でも厄介な相手。
ギミックボスの系統であり、頭部、胴体、尻尾の3ヶ所に存在する結晶体を攻撃する事でのみダメージを与えられる。
結晶体はミサイル氷塊の下に隠れており、さらに薄い氷の板に覆われている。とはいえ、氷板の強度は低く結晶体自体は一撃で破壊できるので、これを狙う手段と腕前さえ確保できれば攻略はしやすい。
空中での戦いになるため、定石となるのは氷塊を撃ってきたタイミングで空中で弓矢を構え、上を覆っていた氷塊がなくなって露出した弱点を集中モードで狙撃する方法。
その巨体ゆえに距離感が掴みづらいため、攻略時には長射程の「ツバメの弓」「ゲルドの弓」などを使うか、魔物の羽素材を矢にスクラビルドして射程を伸ばすとよいだろう。
また、氷塊の発射を待たなくても、炎属性の素材をスクラビルドした矢であれば、こちらから氷塊を破壊する事も可能である。また、氷塊がない下部からの射撃でも破壊可能。
難易度は上がるが、氷板まで露出した状態であればリンクの空中ダイブで体当たりを仕掛ければ氷板ごと弱点を一気に粉砕できる。
ただし人によっては慣れが必要で、フリザゲイラの体に接触すると逆にダメージを受けてしまうので注意。だが慣れてしまえば武器を一切使わず倒すことも十分可能である。
結晶を破壊された後は必ず空中に開いたワープゲートに逃げ、少ししてからリンクの真下に出現し、大アゴで噛み砕こうと急襲を仕掛けてくる。
同行しているチューリが「リンク!下だ!」と警告を送って来る。彼の能力を駆使して加速し、横に逃げて回避しよう。
回避に成功するとフリザゲイラはそのまま上昇していき、位置取りが上手く行けば氷塊に覆われていない腹側から弱点を空中射撃で容易に狙える大チャンスとなる。
結晶を全て砕くと、後半戦に突入。
一端ワープゲートに逃げ込んだフリザゲイラ。結晶を再生させ再び姿を現した空の魔物は、大咆哮とともに巨大な竜巻を発生させたのであった。
ここからは様々なパターンで無数の竜巻を発生させるようになる。巻き込まれるとダメージとともに吹き飛ばされてしまうため非常に危険。
これもチューリの能力を駆使して加速し、竜巻を回避しながら立ち回ることが重要になる。
本体の行動は変化しないため、うまく竜巻をかいくぐりながら、再生した3ヶ所の結晶を再び破壊することで勝利となる。
パラセールの使用が前提にも思えるが、パラセール無しで倒すことも(ロケット盾や翼付き矢などを使用することになるが)可能。だがそれまでの天へと続く島々の踏破が相当厳しいので縛りプレイの域である。
地底での再戦
風の神殿クリア後は、フリザゲイラが地底で出現するようになる。
大きく凹んだ、特徴的な窪地状の地形の上空に陣取っている上、フリザゲイラ自体もデカいので見つけやすい。薄暗い地底を悠然と飛行するフリザゲイラは迫力満点である。
周囲には強烈な上昇気流が発生しており、メインチャレンジ時と同様の手順で戦うこととなる。
付近の根が解放されていないと、視界が悪い中で戦う事になる。
勝利すると初回のみ、近くの宝箱の瘴気が消え、追加バッテリーの製造に必要な『ゾナウエネルギーの特大結晶』を1つ入手できる。
また、スクラビルド専用素材として切断属性の『フリザゲイラの大アゴ』を落とす。氷属性は持たないが、スクラビルド時の攻撃力はかなり高い。
戦闘BGM
弱点の破壊に合わせて3フェーズ+後半戦で前半戦の転調Verで3フェーズと合計6フェーズ分のBGMが形態変化と共にシームレスに進行する。
神獣ヴァ・メドー戦、モルド・ゲイラ戦、リトの村(竜の島)のフレーズがオーケストラ風にアレンジされている。
フェーズ1・フェーズ4では大人しかった曲調が、後半になるにつれて風が吹き荒れるように加速していくのが特徴。特にフェーズ3・フェーズ6ではリトの村のフレーズが壮大にアレンジされており、リーバルとチューリのテーマが含まれる風の神殿のBGMと合わせてリト族の集大成とも言えるBGM。
ちなみに、このリトの村のフレーズが流れる時のリコーダーの音が一度目はなく二度目には入っていることから、「チューリがリトの村の戦士の一員となったことを表している」との考察もある。
関連タグ
モルド・ゲイラ…風のタクトの風の神殿で戦うボス。見た目も名前(モルドは「砂」を表す。モルドラジークなども該当)も似ており、近縁種ではないかと思われる。前述の通りBGMにもこのボスのフレーズのアレンジが使われている