『コードネームはセーラーV』のキャラクター。同作初期の敵組織たる芸能事務所「ダーク・エージェンシー」の社長。
ここでは漫画『美少女戦士セーラームーン』の外伝作品であり、物語の前史のストーリーが展開される漫画『コードネームはセーラーV』に登場するフローライトについて解説する。また、ここでは物語の黒幕であるダンブライトについても少しだけ解説する。
概要
漫画『コードネームはセーラーV』第5話に登場する“ダーク・キングダム”の下部組織である芸能プロダクション“ダーク・エージェンシー”の敏腕女性社長を務める幹部級妖魔。
ちなみに外見上は人間の女性と全く変わらない。また、描写から特殊能力なども持ち合わせていないようだが、後述する理由からもしかすると自身の体組織から分身体を生み出す力を持っているのかもしれない。ただし幹部級の妖魔ではあるものの、あくまでもゲスト怪人の扱いである為に具体的な能力についての詳細は不明であり、活躍自体もあまりしていなかったりする。
当初は自身の配下である妖魔のナルキッソス、パンドラ、プチ・パンドラを使って人間たちからエナジーを集めていたが、愛野美奈子ことセーラーVの活躍により尽く計画は失敗が続いた為、自らのクローン分身体を使い日本中の人間たちを洗脳しエナジーを吸い尽くして滅亡させる一大プロジェクトを実行。更に計画が成功した暁にはしばらくの間、洗脳した人間たちを自身の奴隷としてこき使おうとも考えを巡らせていた。
計画は順調に進み着々と“ダーク・エージェンシー”のシンパを増やしていったが、最後は彼女の暗躍を把握したセーラーVによって全員が倒されて計画を台無しにされた為、怒り狂って本性を曝け出して襲い掛かるも「クレッセント・ブーメラン」を顔面に受けて致命傷を負ってしまう。しかしそれでも最後の力を振り絞ってなおも肉片を飛ばしながら執念深くセーラーVに襲い掛かるが、最後は「ヴィーナス・パワー! 愛のクレッセント・シャワー」で浄化されようやく倒された。
フローライトのクローン(分身達)
フローライトのクローンたち(描写が無い為、文字通り彼女の細胞から作られたクローンなのか、彼女の分身体なのかは不明)。妖力の籠っていると思われる魅惑の歌唱力でそれぞれがターゲットとするメインの年齢層の人間たちを洗脳して“ダーク・エージェンシー”のシンパに仕立て上げて奴隷として支配し、最終的にはエナジーを吸いつくしてしまう事を使命とする。最終的にはコンサート会場に乱入したセーラーVの「クレッセント・ビーム」で全員纏めて倒された。それぞれの解説は下記を参照されたし。
ダーク・ガイズ
フローライトのクローン分身体の三つ子の少年アイドル。主に少女たちをターゲットの洗脳を任務としている。最後はコンサート会場に乱入したセーラーVの「クレッセント・ビーム」で他のクローンたち諸共浄化され消滅した。
ツイン・ダーク
有線リクエストで人気上昇中の双子の少女アイドル。ダーク・ガイズの妹たちであり、その正体はフローライトのクローン分身体の妖魔で、主に少年たちをターゲットに洗脳を施す任務を担っている。最後はコンサート会場に乱入したセーラーVの「クレッセント・ビーム」で他のクローンたち諸共浄化された。
ダーク静姫
“ダーク・エージェンシー”所属の人気女性歌手。その実態はダーク・ガイズ、ツイン・ダークよりも年齢層の高い大人たちの洗脳を担当するフローライトのクローン分身体。
その歌声は基本堅物である若木トシオすらも虜にした程の力を持つ。
最後はコンサート会場に乱入したセーラーVの「クレッセント・ビーム」で他のクローンたち諸共浄化され倒された。
ダンブライト
“ダーク・エージェンシー”を影で支配する“ダーク・エージェンシー”の会長らしき謎の人物。
その正体は“ダーク・キングダム”の四天王の1人・クンツァイト直属の部下で、『コードネームはセーラーV』の第2話以外の事件を裏で操る本作の黒幕。
元々は一介の兵士でしかなかったが、紆余曲折を得て現在の地位まで出世した経緯があり、それだけに指揮官としての手腕は確かなようで、後述する“Aベックス”が展開する極東全土を支配する計画は予想以上に上手くいっていたらしい 。
“ダーク・エージェンシー”の表向きのボスであるフローライトの死後は自ら直々に組織を陣取っていたようだが、セーラーVの活躍により計画はことごとく失敗が続き、自身の立場も危ういものへとなって行く。
その後、組織の切り札であるファンデ姉妹とセーラーVとの戦いから彼女の戦闘データを分析し、遂に自ら打って出ることを誓った後はしばらく鳴りを潜めていたが、その後、会社を計画倒産させて後続組織である“Aベックス”を立ち上げて活動していた。
また、最後までその正体は謎に包まれていたが、最終回で意外な人物がその正体だったことが判明する。そして、その正体とともに、実は彼にはある「隠された目的」があった事が明かされる。詳しい詳細についてはこちらで(リンク先ネタバレ注意‼)。