罪は許されるのか―
概要
この作品の前のアニメ版デモンベインが厳しい評価となったニトロプラス、作品によって出来にムラのあるGONZOのタッグという事で前評価は高くなかった。
しかし、いざ蓋を開けてみれば監督・板野一郎特有の美麗なアクションと社会的弱者達の苦悩が描かれたハードなストーリー展開、各キャラクター達の熱い生きざまなどが視聴者の心をつかみ、高い評価を獲得。
だが、その一方、1~9話を担当したチーフライターの小林靖子が10話以降はほとんど担当しない(20・21話のみ)など、内部的な混乱も感じさせる展開となり、後半にいくにつれてやや評価が落ちていく事となった。
結果として、最終話は、何故か監督の板野一部名義の脚本で、死んだ人間の妄想に謝る主人公というワケのわからないオチとなってしまい、視聴者を激しく混乱させる事となった。
なおストーリー構成を務めた虚淵玄は、インタビューなどでこの作品でアニメ作品への参加の楽しさを知ったと公言しており、後の虚淵アニメ作品を生み出した原点とも言える作品である。
ストーリー
近未来のドイツのとある市街。
そこでは死体が突如「デモニアック」と呼ばれる悪魔を思わせる怪物に変貌するという事件が多発し、XAT(ザット)と呼ばれる組織がこれらに対応していった。
そんな中、デモニアックの戦闘に巻き込まれ半身不随に陥った元バイクレーサーのチャンプで英雄と呼ばれた男『ゲルト・フレンツェン』は生きたままデモニアックに変貌、他のデモニアックを倒していく。
ゲルトが再び英雄として祭り上げられる中、彼を別の目で見ていた者がいた。
物語はここから加速していく。
登場人物
デモニアックを狩り続ける正体不明の青年。
CV:花澤香菜
ジョセフが乗るバイク「ガルム」の端末を介して登場する妖精かつ悪魔の様な姿が特徴の少女。
「美しくないわ」が口癖。
- ゲルト・フレンツェン
CV:石塚運昇
バイクレースのチャンプだったが、1話でジョセフとデモニアックの戦闘に巻き込まれて半身不随になってしまう。その後、謎の女性から渡された謎の薬によってデモニアックに変身する力を得る。
1話では完全に彼が主人公の様に描かれているため、主人公は彼だと勘違いした人も多い。
以後も序盤の主人公的な存在として活動を続けるのだが・・・
ちなみに、あっちのゲルトとは何の関係もない。
- ヘルマン・ザルツァ
CV:三宅健太
XAT第2班に所属する赤毛の男。以前はゲルトの所属していたバイクチームのレーサーだった。親友でもあるゲルトを尊敬しており、彼の事となると周りが見えなくなる事も多い。
ゲルトオオオオオオオオオオオオ
- アマンダ・ウェルナー
CV:伊藤静
XAT第2班に所属する女性。ジョセフを初めとする多くの人物に関わりを持つため、彼女を真の主人公と捉える人もいる。スーツのサイズが合わないせいか、胸元は常時はだけっぱなし。