概要
プラークラベーンとは、アカエイ科イバラエイ属に分類されるエイの一種。
和名がつけられておらず、日本では以前の学名であったヒマンチュラ・チャオプラヤと呼ばれることが多い。
特筆すべきは最大で全長4m、体重300㎏にまで成長する巨体を誇り、これはピラルクーやメコンオオナマズ、ヨーロッパオオナマズといった世界最大クラスの淡水魚と肩を並べるほど。
東南アジアとボルネオ島、ニューギニア島の大きな河川の中流域から汽水域の砂底や泥底に生息する。ナマズやフナの仲間といった底魚や貝類、カニ等を捕食し、その巨体故に成体は人間以外の天敵は存在しない。
アカエイの仲間なので当然毒針を持っているのだが、その巨体故に毒針も30㎝を超える特大サイズなので、万が一刺されば健康な成人男性でも死にかねない。また刺されずとも、その巨体故に体当たりや噛み付きで重症を負いかねない。
しかし、ペットとしての人気の高さや水産資源として利用されることによる乱獲で数を減らしており、絶滅危惧種に指定されている。
日本では、唯一板橋区立熱帯環境植物館で飼育展示されており、同じ水槽に展示されているアジアアロワナが小さく見える程の巨体だが、これでもまだ成長途中とのこと。