プロジェクトV6
ぷろじぇくとぶいしっくす
1998年2月26日にゼネラル・エンタテイメントからリリースされたプレイステーション専用ソフト。ジャンルは育成シミュレーションゲーム。
本作は光GENJI以来となるジャニーズが関わったゲームでもあり、タイトルからもわかる通り「V6」を育成するゲームでもある。
基本的にはアニメチックに書かれたメンバーやオリジナルキャラクター、更にはあの人物(ただし唯一の影絵出演)などが登場するが、一部ムービーでは背景こそはゲームだが、メンバーが顔出し出演する。
ちなみに本作の企画会議にはメンバーの井ノ原快彦が企画に携わっているが、井ノ原本人は30分程度しか参加していないと語っている。
プレイヤーはV6のマネージャーとなって、1年間V6のマネージメントを行う。初めのイベントを進めるとスケジュール表が出てくるので1か月1週間ずつのスケジュールの予定を決めていく。ちなみに主人公は女性なのにも関わらず、恋愛要素は無し。(恋愛要素は後年のスマホゲーム「V6とヒミツの恋」にてある程度再現された)
プレイヤーが1週間の予定を決めると、デフォルメされたV6メンバーのアニメがそれをこなす演出が出てくる。スケジュールの質やたまに発生するイベントの結果によって各メンバーとプレイヤーとの親密度が変化し、それに応じた特殊イベントも発生する。過密スケジュールにすればV6の人気も上昇する反面、メンバーは疲労やプレイヤーへの不信感を抱えてしまい、入院や失踪する場合もある。
入院、失踪を9月までに30回も繰り返した場合は強制的にゲームオーバーとなる。(これ以外には辞表イベントでメンバーからの説得を無視して辞める)
従って人気を上昇させつつも、不信感を抱えたくなければある程度の休日を含めたスケジュールを作って調節をしていく事が重要となる。
最終的に12月の4週目を終えるとエンディングが始まり、ラストに最も親しいメンバーのムービーが挿入され、更にその後の後日談が描かれた後にスタッフクレジットが流れる。後日談に関してはマルチエンディング形式であり、プレイによってV6が演歌アイドルになるか、フェロモン系アイドルになるか、果てにはミュージカルで世界に羽ばたくなど最多となっている。
またさまざまなイベントが起こる事があり、指圧先生(このイベントが起こるとメンバーの1人が指圧先生の元へ行きミニゲームを受ける)、敵が現れる(饒舌カメラマン、スゴイおばさん、妬み野郎、ニセモノグッズ屋(彼だけは3月か8月の最初のコンサートイベントのみに一定確率で登場、運が悪いと3月と8月に登場する事もあるので唯一2回戦う事となる)、毒ライター)などがある。
後者の「敵が現れる」は登場する敵のイベントを進めると、背景が真っ暗となりBGMも暗い物に変わる。そのまま進めると画面が暗転し、敵が現れてRPG風の戦闘となる。
このRPG戦闘では通常攻撃が「厳重注意」になっており、必殺技も全てV6の物(ソロ6つ、3人ずつが1つ、全員で1つの計9つ)で固められている。ただ敵の能力はそんなに大差が無いので基本的にはガード(こらえる)をして気力ゲージを上げつつ、必殺戦法で押し通せるが、グッズ屋だけはタイリョク回復もしてくる強敵なので早期決着を望みたい。
勝つ事が出来れば、V6の信頼も上がるが、倒されたり「逃げる」のコマンドを押して逃げた場合はやはり反感を買われるので注意。
ゲーム内にはトレーディングカードと呼ばれるおまけが存在し、アミーゴにあるスロット(1度クリアすればオプションからでもプレイ可能)や特定イベントによって、ゲーム内で用いられたCGが手に入る。またスロットに限り普通のプレイでは手に入らないメンバーの素顔が見れる映像が入ったカードがゲットできる。(背景もゲームの絵では無い)
総じてスケジュールの消化が単調ながら、企画先行型のゲームとしては珍しくゲームシステムは破綻していない。
オープニングテーマにはV6の「Can do! Can go!」(同年2月11日に発売されたV6のミニアルバム「SUPER HEROES」に収録、作詞:山田ひろし、作曲:川上明彦、編曲:上野圭市)という曲が使われており、同曲はジャニーズJr.やV6の後輩グループもカバーするほど知名度が高く、前者のジャニーズJr.版は2か月後に公開された「新宿少年探偵団」の主題歌としても使われているが、こちらはCD化はされていない。
またKinkiKidsの堂本剛も本ゲームプレイ経験者であり、本ゲームにて岡田だけ過密スケジュールで行わせたが、後日岡田本人に怒られて嫌われてしまい、ショックを受けたという。
本ゲームのCM内容はまず坂本が子供2人に対して「特技はある?」と尋ね、2人は「テレビゲーム!」と答える(この時にゲーム内の映像が4分割されて流れる)。更に森田が「マネージャーの経験はある?」と尋ねると2人は手を挙げ、V6メンバー全員がそのまま採用するか悩むという内容となっている。