「我は触れられざる光輝!」
「不可視にして不可避の裁き!!」
カード詳細
カード名 | ヘヴンリーイージス |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ビショップ |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 9 |
進化前 | 攻撃力:8 体力:8 |
能力 | このフォロワーへのダメージは0になる。 |
このフォロワーは、他のカードの能力(攻撃力/体力への能力は除く)を受けない。 | |
(例えば、「破壊する」能力や「消滅させる」能力を受けない) | |
進化後 | 攻撃力:10 体力:10 |
能力 | 進化前と同じ能力。 |
CV | 小山力也 |
収録セット | 神々の騒嵐 純白の盾 |
放たれる光輝、邪まなる双眼を焼く。立ち昇る神気、卑しき手を弾く。其れは可視にして不可視、有にして無。触れられざる神の鎧。
……フレーバーテキストより
概要
Cygames制作の対戦型カードゲーム『Shadowverse』に登場するカードの一つ。
第4弾カードパック『神々の騒嵐』にて初登場したビショップクラスのレジェンドカードであり、同カードパックの中でも破格の性能を持つ。
カード性能
長所
コスト9、ステータスは8/8と、これだけ見れば単なる重量級フォロワーだが、特筆すべきはその圧倒的な除去耐性にある。
上記のカード性能表を見てもらえば分かるように、その能力は受けたダメージを全て0にし、さらに攻撃力/体力への能力を除く全てのカード能力を一切受けないというもの。ダメージもカード能力も一切受けないため、どんな手段を使おうが場に出されたら最後、除去できる手段が非常に限られているのである。
従来のカードにもデュエリスト・モルディカイのように高い除去耐性を持ったフォロワーはいたが、ヘヴンリーイージスはモルディカイに有効な消滅・変身、バウンスなどの除去手段も全く通用しない。まさしくチートと呼ぶにふさわしい耐性を持つ。
ちなみにこのモルディカイに有効な除去手段すらもその種類の少なさやコストの重さなどの理由から気軽に採用できないデッキというのは割と多く、モルディカイを出されただけで詰むデッキというのも当時は決して少なくなかった。
そのような状況であったため、ヘヴンリーイージスが場に出た際の当時の制圧力は推して知るべしだろう。
また、8/8というステータスは進化することでさらに10/10と高くなるため、進化して2回相手リーダーを殴れれば勝ち。進化できなくても3回殴れば勝ちということになる数値であり、この馬鹿みたいな無敵能力を持ってる癖に決して低くないステータスを持っていることも強さのひとつとなっていた。
さらに登場当初の場合、同カードパック収録のアミュレット力比べとの組み合わせが凶悪。力比べは、
カウントダウン 2 |
このアミュレットが場にある限り、お互いのフォロワーすべてと新たに場に出たフォロワーすべては、相手の場に攻撃できるフォロワーがいるならリーダーを攻撃できない。 |
という能力を持っていたのだが、ヘヴンリーイージスにこの能力は適用されないため、力比べの能力が働いている中でも問答無用で相手リーダーを直接殴ることができる。
一方相手はヘヴンリーイージスを含む全てのフォロワーを除去しなければこちらのリーダーを攻撃できないが、先ほども述べたようにヘヴンリーイージスは基本的に除去出来ないため、力比べが働いている間は一方的にリーダーを直接殴られることになり、ほとんど悪夢である。
……だったのだが、力比べの能力が「すべてのフォロワーは守護を持つ」に変更。もちろんヘヴンリーイージスはこの守護の付与も無効化するため、現在はそちらとイージスとのコンボは成立しなくなっている。
その他にも無差別破壊系のカードをノーリスクで打てるため、ビショップ特有の全体除去であるテミスの審判や全体除去も兼ね備えたニュートラルフォロワーのバハムートなどのカードとの相性も良好。
たとえ相手が守護持ちのフォロワーを並べようと問答無用で灰にして相手リーダーを殴り、その高いステータスも相まって、当時のビショップクラス不動のフィニッシャーとしての地位を確立することになった。
欠点
弱点としては、攻撃力・体力への能力は無効化されないので、同じくビショップクラスのアミュレットうたかたの月で攻撃力を1にするという手段が当時は有効的だった。とはいえ、うたかたの月を出せるカードとなるカグヤの使い勝手があまりよくないため、イージス対策にわざわざ採用するかは当初から微妙なところと言われていた。
むしろエイラの祈祷といったステータス強化カードの能力はバッチリ受けるため、この「攻撃力/体力への能力は除く」の部分はデメリットよりメリットの方が大きかったりする。
第6弾ではミスターフルムーンという相手フォロワー攻撃力を手軽に1へ変えれるカードが登場。しかし、実際のところそちらもコントロール系デッキでたまに採用される程度であるため、登場頻度がそこまでというか、全然高くないのは救いではあった。
また高コストゆえに速効性がなく、出したターンには(EPが無ければ)何もできないため、超速攻型のアグロと呼ばれる戦略などの展開が早いデッキとは相性が悪いのも事実。
登場ターンの遅さから次元の超越や封じられし熾天使デッキなどのイージス登場よりも早いターンに問答無用で勝負を決めに行けるデッキも苦手だった。
出せたとしてもこちらの体力が減っていれば、このカードを無視して疾走カードなどの直接体力を削る手段で負けるということも勿論ある。
総評
ヘブンリーイージスを使えば・ヘブンリーイージスを出せれば、必ず勝てる、という訳ではないことに留意されたい。
というか、上記手段じゃないと対処できないというのが本音であった。
出されたら、全体的に見れば採用率が非常に低い上記のミスターフルムーンなど以外ではイージスを止めることはできなかった上に、上記のように全体除去でも平然と残るので、
- 出された
- 次のターン全体除去からの相手リーダーを攻撃
- なんとか耐えても次のターン同じことされて敗北
という流れが容易くできてしまうのだ。
守護持ちのフォロワーを出せなければリーダー攻撃で8点以上。出しても除去カードからのリーダー攻撃で8点以上。
イージスが出てくるようなゲーム終盤では相手の体力が潤沢でこのカードで攻撃されても平気、ということは少なく、不利な状況下で上記のような逆転可能な手段が無い場合、イージスを出された瞬間にそのゲームの勝敗は決定してしまうと言っても過言ではない。
さらにデッキにこのカードが1枚でもあれば、10PPのときに白翼の守護神・アイテールを出せばアイテールのコスト6を払うだけでデッキから直接場に出すことも可能という、お手軽にサーチ&コスト踏み倒しの手段ものちに得たため、コストの重いこのカードを手札に加えるためにデッキに複数枚投入して序盤に手札事故を招いてしまうという心配も無くなった。
そもそも守護や除去、回復などの多いビショップデッキに投入するので、特化すれば相手が速攻デッキであろうと10PPまで耐えるのも割と簡単にできていた。
しかしどのリーダーでもできる上に簡単な対処が「このカードを出される前に倒す」ということであることには変わらず、そのためこのカードの登場により上述したアグロという戦い方が非常に流行り、アグロの中でもその時々で壊れレベルの性能を持つデッキが環境を支配するようになってしまった。
一応そんなアグロにも対応できる力を持つ一部デッキも環境に名前を馳せてはいたが、このゲームの環境を超速攻型へとシフトさせてしまい、その結果大多数の戦略のデッキが死んでしまった原因となると、ヘブンリーイージスが間接的にかつ大きな原因であることは間違いない。
そのゲームの流れだけでなく、Shadowverse全体の流れにも大きな影響を与えたという意味では、間違いなくこのカードは神のごとき存在と言えるだろう。
その後
第9弾カードパック『蒼空の騎士』のリリースをもって、ヘヴンリーイージスはいわゆる「ローテーション落ち(スタン落ち)」によってローテーションルールでは使用できなくなったが、第12弾『鋼鉄の反逆者(リベリオン)』にて欠落の聖女・リモニウムが登場。
リモニウムの能力で手に入るリモニウムの救済というトークンカードを用いることで、条件付きだがヘヴンリーイージスを再びローテーションで使うことができるようになった。
ただし、現在は欠落の聖女・リモニウムもローテーション落ちしているため、ヘヴンリーイージスを現在でも使用する場合はアンリミテッドルールで活躍させることになる。
あるいは、「ジェムオブフォーチュン」などのヘヴンリーイージスが使える特殊ルールでの活躍を狙うのも一興である。特に「Strategy Pick」における「コンボ機械」デッキでは上記の欠落の聖女・リモニウムが非常に強く使えるデッキであるため、間接的にヘブンリーイージスの活躍も狙いやすい。
第15弾カードパック『「アルティメットコロシアム』では、「相手フォロワー1体の攻撃力/体力を0/1にする」効果を持つトークンプリンにしてやるのを加えるプリンゴースト・ミヤコが登場。
高いカードパワーと使いやすさを誇っていたため第15弾環境ではよく見るカードの一つとなったのだが、ステータスを0/1にすることでヘヴンリーイージスですら事実上無力化されるうえに、自身の除去耐性が仇となり、攻撃力をバフしない限り何もできない0/1がひたすら盤面を埋めて邪魔する図ができあがってしまう。
イージスに取って天敵と言ってもいいカードの一つなため、イージスを使用する際は注意が必要。
第31弾カードパック『リサージェント・レジェンズ』では、「自分の手札のフォロワー1枚を場に出す。それは「自分のターン終了時、手札に戻る」を持つ。」というファンファーレを持ったカードペンデュラムアルミラージが登場。
ペンデュラムアルミラージは5コストであり、イージスは「自分のターン終了時、手札に戻る」能力も当然無効化するため、そのまま場に留まり続ける。つまりたった5PPでヘヴンリーイージスを踏み倒すという、イージスの登場当初では考えられないような動きが可能になった。
構築済みデッキ
2017年7月31日実装の構築済みデッキの一つ「純白の盾」にて、このカードのイラスト違いバージョンが収録された。
イラストは新規描き下ろしである他、通常版とはボイスも異なっている。
破壊時ボイス
圧倒的な除去耐性を誇るヘヴンリーイージスにも、他のフォロワーと同様に破壊時のボイスが用意されている(カード一覧にて確認可能)。
その内容は
- 通常版は「裁きを待て」
- 構築済みデッキ版は「やがて砕けし」
である。
これらの内容は「"やがて"何らかの方法により破壊できる(="砕ける")日が来るかもしれないため、その時を"待て"」といったメッセージのように捉えることができなくもなかったため、いつかイージスが破壊される日が来るのではとされていた。
そしてついに
第16弾カードパック『ナテラ崩壊』にて、相手フォロワーのステータスを-2/-2することができる魔獣の女帝・ネレイアが登場。
Shadowverseには体力の最大値が0以下のフォロワーは破壊されるという仕様があるため、ステータス変動は無効化できないヘヴンリーイージスは体力を0にされることを止めることができず、ついに破壊される時が来てしまったのである(参考動画ツイート)。
ただしそれを実現するには、何らかの手段でイージスの体力を2以下にした状態でネレイアが攻撃しなければならないため、実戦でイージスが破壊されることはまず無かった。
その後第19弾カードパック『十天覚醒』にて、比較的ゆるい条件でイージスの体力を0までマイナスできるカードである神魚・ディズレスタンが登場。実戦においてもヘヴンリーイージスが破壊される可能性が出てきてしまった。
その後もカースメーカー・スージーや氷蝕のドラゴンといった比較的体力マイナスの値が大きいカードが次々と登場しているため、イージスや後述する類似カードを扱う際は注意が必要となっている。
また他に、孤独の共振・ミツェルといった相手フォロワー1体の攻撃力を0にする事が比較的お手軽にできるカードも登場しているため、そちらにも注意が必要。
類似カード
上述してきたようにひとえにメリットのみが存在するわけではないヘブンリーイージスの除去耐性だが、受けるダメージを0にし、他のカードの能力を受けないというイージスが初出となる圧倒的な性能自体が魅力的なのは事実だろう。
そんな部分を運営側も認知しているのか、後にはイージスと同じような無敵に近い除去耐性を持つカードがいくつか登場している。
- ラグナアウェイクからチョイスする事で手札に加えられ、イージスと同じ耐性を持ち突進も得た代わりに非常に強烈なデメリット能力も併せ持つ絶望を齎す者・ジオテト
- 贖罪の司祭・イリスから繋げる事で最終的に場に出せるレリックゴッデス
- 自身が場に出すトークン伝説の剣と組み合わせる事でイージスと同じ耐性になり、更に突進まで持つレジェンドソードコマンダー
- 他のカードの能力を受けない上に、直接召喚で受けるダメージを0にしながら場に出る事も可能な輪廻の統治者・ゼラエル
- 「EPによる進化ができない」代わりに、ファンファーレで自分のフォロワーすべてを破壊しながらパワーアップ。条件を満たしていた場合能力によって進化し、進化後はイージスと同じ耐性を持つ天下無双の武人
- 万死の否定者が「融合変身」した姿。イージスと同じ耐性を持ち、更に「自分の他のフォロワーが破壊されるたび、+2/+2」する全死の裁定者
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Shadowverse Shadowverseの登場人物一覧 ビショップ(シャドウバース)
昏き底より出でる者…ヘブンリーイージスと同様、美男美女のカードイラストではないが、その圧倒的な性能によって語り継がれているカード。