「優れた者」などどこにも存在しない。魔導士だろうとそうでなかろうと、たとえどんなに他より10倍も100倍も勝る力を持った、眩しい誰かがいたとしても・・・委ねてはならない。間違えずに生きられる者などどこにもいないのだから・・・
CV:チョー
人物
マグノシュタット学院学長。マグノシュタットの頂点に位置する老魔導士。98歳。
先端に樹木の蔓のようなものが伸びた杖を持つ。
ヤムライハの養父。かつてはサーナ(CV:加隈亜衣)という実の娘がいた。
長大なヒゲの持ち主。キャラクターガイドによると、そのヒゲはなんと2kgもあるらしい。
アリババにも負けない程の優しさを持つ人物であり、かつては全ての人々に慈愛を向け、非魔導士に尽くすことが魔導士の使命とさえ考えていたが、迫害され続ける同胞(その中には彼の妻と娘も存在する)とそれを扇動する王や貴族たちに失望。今では、魔導士だけに慈愛を向け、非魔導士を家畜同然の存在として見下し侮蔑する、歪んだ心の持ち主となってしまっている。
彼の妻はムスタシム王国時代に限界までマゴイを酷使された事で亡くなり、娘はパルテビアとの戦争の際徴兵されほぼ矢除けの為の肉壁同然の扱いをされて死亡する。
この際死の間際にモガメットに「魔法って本当に非魔導士を助ける為にあるのかしら?」という言葉を遺し、さらにその後王宮でムスタシム王が笑いながら言い放った「魔導士とはなんとも便利な種族だな」という言葉が決め手となり「魔導士だけが世界を正しく導ける」「魔導士が非魔導士を管理し魔導士の為の国を作る」という思想を持つ様になる。これらの経験から魔導士以外の人間に対して憎悪を超えた感情を持っており、醜く悍ましい化け物や家畜にしか見えなくなってしまっている。
若い頃はほとんど別人のような顔をしておりかなりのイケメン。
作者曰く、アリババとシンドバッド足して2で割ったような顔とのこと。
レーム帝国との戦争の末に、レーム帝国と煌帝国の侵略を防ぐべく堕転。
魔力炉と同化し、黒いジンを操ることで無数の金属器使いやマギを相手に圧倒し続けるが、ティトスの超律魔法により魔力炉から離脱。
ティトスの命懸けの行動により改心したが、堕転の影響でティトスの後を追うように黒く干からび死亡した。
ルフは黒き神の依代の核となっており、アラジンの力でヤムライハと再会を果たす。2人からは戻ってくるように懇願されるが、自分が堕転させた人々を置いていけないと断り、「堕転して死んだ人々を救う方法の捜索」をアラジンに託し、冒頭にある台詞をマグノシュタットの皆に伝えてほしいと頼みながら黒いルフの中に去って行った。
杖はモガメットの意志を継ぐという意味あいを込めてアラジンが使用している。
ちなみに若い頃のモガメットはティトスと、娘のサーナはマルガとそれぞれ対比して描かれており、この2組は全く同じ構図で描かれている場面が複数ある。
特に19巻の背表紙に描かれた彼ら4人は一見の価値があるといえるだろう。
能力
プライドの高いジュダルをして、マギを除けば最強かつ最博識の魔導士と評される。
暴走したティトスの杖を弾き飛ばしたり、ティトスを介したシェヘラザードとのせめぎ合いに勝利するなど、魔導士としての純粋な力量ならばシェヘラザードさえも凌ぐ。
また、マグノシュタット学院を覆う三重結界もモガメットが側近と共に生成しているもの。
精神撹乱系の8型魔法により、人の心を絶望に染め変えることで、意図的に堕転を促すことができる。この技術によって自らも意図的に堕転することが可能。防御に特化した全ての魔法を使うことができる。
幻の魔法と言われる転送魔法陣や、アルマトラン時代の高位魔法・絶縁結界の使用法さえ知っていた。
遠隔透視魔法
血液に宿るルフの記憶を空中に映し出す魔法。
その血液の持ち主の過去に起きた出来事の映像を観ることができる。
強制堕転魔術
精神錯乱系の8型魔法。人間の心を絶望で染め上げ、強制的に堕転させる事ができる。
作中でも屈指の凶悪な魔術。
マグノシュタットの結界
マグノシュタットを守る三重の結界。通常の防壁魔法のように展開する事も可能。
ただの防壁魔法と違い、外部とのコンタクトが一切取れなくなる。
関連タグ
ゲラート・グリンデルバルド:似た様な思想を持つ人物