概要
現代では一般に「チャイナドレス」と呼ばれている衣裳だが、チャイナ(支那)ドレスという名前とは裏腹に、満洲人(女真族)の民族衣装であり、本来ならこちらが正確な名称とされる。「Manchuria」は英語で満州人を意味する。
嘗て清の時代、支配的階級であった満州民族の貴族階級を『旗人』と呼んでいた。防風防寒を意識した詰め襟の衣服は元々旗人が身につける服であった為「旗人の着る長い上着」と言う意味合いから旗袍と呼ばれるようになった。横裾に深く切り込みが入った意匠は騎馬の際、裾が邪魔にならないよう、また足を出し易いように深く切込みを入れたのが発端だと言われる。