概要
スキル:煉獄の炎、バックステップ
雑魚召喚者専門の剣闘士で「拷問メリー」の二つ名を持つ女騎士。スキル「煉獄の炎」を操り、入場の際には「炎の騎士」とも呼ばれている。また、ザイードには四天王とも呼ばれ、マール、アリス、フィーネと肩を並べる存在。「煉獄の炎」は「使用者が解除しない限り消えない炎を飛ばす」という非常に強力な特性を有し、スキルを連射して相手を蹂躙する。その特性上、「喰らえば即死」という認識が広まっており、本人の性格も相まって対戦相手や奴隷からは非常に恐れられている。
得物は剣で、肘の部分が燃えている黒い鎧(まともに体を覆っていないが)を装着しており、鎧には「炎無効」の効果がある。これは自分のスキルが自身に及ばない様にする為の対策であり、見鏡にコピーされた「煉獄の炎」を無効化していた。しかし、この無効能力が仇となり敗北の要因となっている。
拷問の名に恥じぬサディストな性格をしており、対戦相手を徹底的にいたぶるのが趣味。過去の対戦相手もメリーの言葉を信じ、泣きながら命乞いをしたがメリーはこれを反故にし、最終的には死ぬまで燃やし続けるという悪辣な対応を見せた。見鏡を相手する際にも「試合中に『去勢』し、一生メスとして飼ってあげる」と発言している。獲得した奴隷にも辛く当たっており、初登場時には鎧に汗を飛ばしたとして激高、ムチを振るい折檻した。因みに後述するマールも同じ様に奴隷に対して容赦が無くメリーとは似た者同士に思われるが、メリーはマールに対して最悪な性格をしていると発言しており、相性は良くない模様(メリー曰く自身はグズが「嫌い」なだけであり、マールは弱者を「おもちゃ」だと思っているとの事)。
貴族の家系であり一族で唯一「煉獄の炎」を受け継いでいる模様。ランドロット家の華と呼ばれ、16歳で戦士として戦場に出たという経歴を持つ。ここまでは一見華々しいと思えるが、苛烈な戦いぶりに「拷問メリー」のあだ名が邪魔をして、過去3回の見合いは全て破断、行き遅れてしまった。この事が理由でコロシアムに来ており、現在は26歳と年齢がコンプレックスとなっている。試合中も見鏡には散々コンプレックスを煽られ、本人の性格も相まって冷静さを失い敗北へと繋がった。反面、騎士としての名誉は重んじており、会場で見鏡に脅された際には「何でもするからやめてくれ」と懇願し、最終的には全裸で土下座、謝罪をすることとなった。
貴族という事もあって自宅は大きな屋敷となっている。また、日課なのか屋敷の前で素振りをしている様子が描かれていた。この時、見鏡との試合3日前の事だったが未だに胸が成長している様で、素振り中に胸当てが千切れ胸が大きくこぼれていた。仕立て屋曰く半年で2回もバストサイズが上がったの事。この際、店員同士で「女の子は二度の成長の後運命の人と出会う」という言い伝えの話で盛り上がっており、ある意味その通りになった(メリーは「10代の乙女が信じるくだらん言い伝えだ」と一蹴していたが)。
敗北後、見鏡の奴隷となりズールのアドバイスで見鏡に横柄な態度を取られたメリーはしおらしくなり、この時点ですでに惚れていた模様。これは何度も結婚を断られた結果、「強い男」に憧れていた故であり、3日間の「種付け」が終わった後はツンケンな態度をとりつつも、すっかり絆されていた(一人でいる際には見鏡の名前を呼びながら…)。その後も素直になれないながらも見鏡との行為を期待したり、見鏡とマールの種付けに嫉妬していたりしていた。
ちなみに、最初は普通の女性口調ではあったが、敗北して奴隷になって以降は女言葉を一切使わない男性的な口調となっており、どうやらこちらが素な模様。
戦闘力は20戦20勝という戦績で一見高そうに見えるが、見鏡との戦いを見る限り本人の能力は高くない可能性がある。というのも、見鏡との戦闘で見せた戦闘スタイルが「煉獄の炎」を連射し続けるだけというものであり、所持していた剣は一度も振るわれていない。そのスキルもコピーされたバックステップにより全て回避され続けたあげく、炎の特性を利用され敗北に繋がってしまっている。虚を突かれたとはいえバフされていない見鏡のタックルで体制を崩し、剣を落としてしまっている点も戦闘力が高くないと感じる要因となっている。加えて煽り耐性も低く、見鏡の発言に冷静さを失い「スキルではなく剣で追い詰めればよい」という事に全く気付けず勝利を逃した。これらの点からメリーはスキルが強力なものの、身体能力や精神的な未熟さが脚を引っ張り戦士としての総合評価は高くないものと推測される。実際に同じ四天王であったフィーネにも「スキルが強いだけ」と評価されており、仲間からの評価も高くなかった様である。ただし、メリーのスキルは連射が効き、一度に複数の炎を飛ばせる範囲の広さや消えないという特性から戦争の兵器としては有用であると考えられ、大軍にこそ振るわれるべきスキルだと思われる。