概要
スキル:スキルコピー
本作の主人公。元の世界ではゲーム好きなごく普通の男子高校生であり、「成績フツー 体育フツー 『ゲームが好き』以外に大した特徴もない」と申告している。ただし、ゲームの腕前は高いと自負しており、どのジャンルでも一定の勝率を収めている模様。ザイードにより宗教国家バンブルドルに召喚されたが、与えられたスキル「スキルコピー」が「超珍しいゴミスキル」と判断された為、即刻コロシアムに連行されてしまう。
大のゲーム好きで下校後はいつもゲームに勤しんでいた模様。好きなジャンルは明言されていないが描写を見る限り、対戦系のゲームを好んでいるものと思われる。重度のゲーム脳で自身の置かれた境遇をゲームとして捉えており、召喚された当初は異世界の常識やコロシアムのとんでもないルールを聞かされて、ゲーム感覚で人生を壊された事に絶望していたが、ズールの「スキルで戦い」、「死んでも死なない」という話を聞き「これ『ゲーム』じゃん…!」と自身の境地をゲームそのものと考え始める。その後は今までの怯えた様子が嘘のように前向きになり、ズールもその様子を「歴戦の戦士みてぇなオーラ…!」、「ちょーっとだけ期待しちゃうじゃん?」と第一印象を改めさせるほど。以降、ゲーム的思考に則って対戦相手を攻略していく事になる。
剣闘奴隷にされたが特に訓練も受けておらず、身体能力が高い訳でもない一般人でありスキルを除けば戦闘力は皆無。体育の成績はフツーであると申告しているが、コロシアムでは到底役に立たないレベルであると推測される。しかし、肝は座っており、デビュー戦かつ「拷問メリー」と恐れられるメリーを前にしても啖呵を切り、挑発を繰り返した結果、勝利をもぎ取っている。また、多少のバフがあったとは言え、高レベルの格闘家で最高ランクのバフを持つマールの攻撃を受けてもくじけず、最後まで戦い抜くという精神力も持っている。ゲームとして楽しんでいるというのもあるだろうが、困難に対して諦めず打開策を探し続ける精神性が彼の持つ強さである。
性経験はなかったようでコロシアムのルールに則り、初戦でくだしたメリーが初めての相手。最初は「異世界」「お姉さん」「媚薬」「監視付き」という事でひどく戸惑っていたが、秘薬の効力により理性を失い、3日間続けて行為に耽っていた。その後はだいぶ慣れた様で裸同然のメリーに下ネタを返したり、媚薬服用時に筋肉で服を破くまでになった。
スキルについて
見鏡に与えられたスキル「スキルコピー」が何故、ゴミスキルと言われるのかというと、コピーはコピーでも劣化コピーの為である。例えばマールのスキルは「攻撃up」「防御up」「速度up」であり、三つとも最高の「ランク5」となっている。だが、見鏡はこれらのスキルをコピーは出来ても、ランクは2~3程度と完全にはコピー出来ない仕様になっている。また、異世界の住人には「スキルの神が認めると突然『ひらめく』」というルールが存在する。これは「そのスキルに必要な力がある」と認められるまで鍛錬した戦士がスキルを獲得出来るというものであり、鍛錬も無く、初めて使うスキルで戦う見鏡は基本的に勝ち目が無いのである。しかし、見鏡はスキルの特性を分析し、時には組み合わせる事によってこの弱点をカバーしている。
コピーしたスキル
・「バックステップ」 ランク不明 使用者:メリー・ランドロット
見鏡が初めてコピーし使用したスキル。「危険を自動で回避する」という特性を持ち、連続で使用する事も可能。見鏡は後述するスキル「煉獄の炎」の特性とバックステップを組み合わせてメリーより勝利をもぎ取っている。どの点が劣化していたかは明確になっていないが、メリーの発言を見るに鍛錬した戦士であればより高性能な模様。
・「煉獄の炎」 ランク不明 使用者:メリー・ランドロット
使用者が解除しない限り消えない炎を飛ばすスキル。メリーに比べれば火球は小さく、速度も遅いが爆風で床を破壊する威力は持っている。所謂、魔力といったものを大量消費している様子は無く、「消えない」という特性も維持されており、劣化しているとはいえある程度強力なスキルである。
・「瞬脚」 ランク不明 使用者:御者
瞬間的に移動速度を上昇させるスキル。単行本1巻のおまけ漫画で登場したガラの悪い御者からコピーし、馬車に引かれそうな子供たちを助ける為に使用した。体に負荷がかかるらしく、見鏡は一度使用しただけで立てなくなっていた。
・「攻撃up」「防御up」「速度up」 ランク3 使用者:マール・バロック
文字通りそれぞれのステータスを上げるバフスキル。マールのランク5スキルよりは劣化しているものの、鍛錬をしていない見鏡でさえ残像を残すスピードを獲得している。