つい最近デビューしたばっかりの車である為そもそも情報が少ないという点にご注意下さい。
ゾンダ、ウアイラの血を継ぐ概要
2022年9月12日、ミラノのリリコ劇場で上演。先代ウアイラ(Huayra)と先々代ゾンダ(Zonda)の後継ぎである。99台が限定生産。発表の時点でオーナーが決まっているタイプの販売の仕方をした為現状購入不可。
ビジュアルはウアイラのそれを残しつつシンプルらしさを追求。車名のユートピア(=理想郷、等の意)を再現している。可変フラップ(ダイナミックアクティブエアロフラップ)はフロント部分のは消えたとはいえリアの部分は健在。
ゾンダが横開きドア、ウアイラがガルウイングドア、ユートピアはシザースドア(ランボルギーニとかのアレ)方式で開閉する。
エンジンは毎度のAMG社製6.0L(厳密には5980cc) V12ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は864ps/6000rpm at 291K(=18°C)。最大トルクは1100Nm/(2800rpm~5900rpm)。ミッションは、最近のスーパーカー、ハイパーカーにしては珍しくクラッチペダルの操作を伴う、いわゆるHシフトパターンMTの7速ミッションを採用。もちろんATモード(7速)による走行も可能。大馬力なエンジンから伝わる動力に耐えるべく補強が施されている。このミッションについてはパガーニは「オートマチック・トランスミッションがどんなにインテリジェントになったとしても、ドライバー自身がギアチェンジを使いこなすことに勝るものはない」と述べている。実際MT操作は楽しいからね。仕方ないね。クラッチブローした時は大変だけど。
タイヤも毎度のピレリ(PIRELLI)製を愛用する。
インテリアは、ドライバーの前にある最小限のディスプレイ以外、スクリーンを廃した。全ての計器は純粋なアナログとしている。ハンドルもスポークや中空構造のリムからステアリングコラム、ボスまで、全てアルミの無垢材で作られた。ペダルも金属のブロックから製作。シフトレバーの構造もむき出しのままとした。
随所にカーボンファイバーを使用しており、先のミッションの補強により重量が増えたとはいえそれでも乾燥重量は1280kgと驚異の数値を叩き出す。
ウアイラでいう所のBCの様な、リアウイングが搭載されレーシーになったモデルのデビューが待ち遠しいものである。
ユートピアの公式MVの最後に映るオラチオ・パガーニ(Horacio Pagani、パガーニ・アウトモビリの創設者。2022年で65歳を迎える。)の顔が本当に幸せそう。
関連イラスト
例によって作品数が少な過ぎる為ユーザーの投稿待ってます。