概要
投稿主の体験談。投稿主が子供の頃、祖父は猟師であり、その祖父の猟についていった。
祖父と他愛のない話をして山道を歩いていると動物のガサガサ音が聞こえ投稿主は祖父の後ろに隠れた。
祖父は獲物を見つけると投稿主を放っておくくらい獲物に集中するが一向に銃を向けたままだ。
気になり祖父に何をしているかと尋ねる祖父は「あれは…」と口に出すや急に茂みがガサガサと揺れだし祖父は銃弾を音の鳴る方へ発砲し投稿主を抱え逃げ出した。投稿主はわけの分からず泣きそうになるが祖父が撃ったのはなにか気になり後ろを振り返る。そこには赤い毛のない猿が追いかけていた。
祖父は投稿主を抱えながら銃弾を込め振り向くと発砲した。祖父は新たに銃弾を込めながら走っていると後ろから
「ケタタタタタタ!ケタタタタタタタ!」
と動物の鳴き声のような声が聞こえた。祖父は投稿主だけでも助けてほしいとつぶやいた。家に着くなり祖母にそのことを祖父が「ヨウコウ」と叫び話すと祖母は真っ青になり、投稿主と祖父に酒をいっぱい頭からかけた。
その後祖父が亡くなり、祖母にアレは何だのかと尋ねると「ヨウコウ」というのは山の神様のようなものであり、祖母達にとってはいい神様であるが祖父の代わりに死んだのであった。祖母は投稿主に幸せに生きてほしいと
その後祖父の後を追うように祖母も亡くなった。あれは妖怪なのか投稿主は20歳になるが元気に暮らしている。親戚にこのことを話すとめっつらされるという福井県の某村の話である。