「オレなんか、まだガキだな……」
CV:山路和弘
概要
魔物の村の近くにある「アパト」と言う町の保安官で年齢は61歳。
上記の台詞はベルゼブブら魔族が2500歳であるなど4桁の年齢の者が多く、人間の自分では比較にならない長命であることに感銘を受けた発言。
町が酷い水不足に耐えかねる中、「ウォーター・フィンチ」と言う水鳥が空を飛ぶのを見て、誰にも発見されていない「幻の泉」があるのでは無いかと思い至り、魔物たちに助力を要請。
もし幻の泉を見つけた際は自分たちは定期的に水が手に入れば良いから、泉の近辺は魔物たちの住居にしても良いとかなり譲歩した提案をして協力を取り付けた。
国王軍に対する忠誠は無く、国王の事は「どうしようもない王」と言い切る。
かつての戦争で従軍していた経験があり、戦争は嫌いだったが戦車は好きだった、との事。
名前の由来は中国語で『老挝(老人)』。
能力
武器はトンファーと拳銃だが、拳銃は弾が高くチンピラ相手には使わなかった(ベルゼブブたちには当初は信用していなかった為、弾は高価で脅しのために持っていると嘘をついた)。トンファーだけでも複数の相手を圧倒できる程の腕前を持つ。(ベルゼブブ曰く、今まで見た人間の中でも1,2番に強い)
ヘアスプレーを毒ガスだと偽って投げ込み新型の戦車強奪を単独で成功させ、戦車隊との戦いでは、ベルゼブブの高い身体能力のサポートと索敵があったとはいえ、現役の戦車隊を翻弄し無力化させるほどの経験豊富な立ち回りができる。
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正体
〜以下ネタバレ注意〜
ラオというのは偽名。
彼の正体はその名を知らぬ者はいないサンドランド伝説の軍人シバ将軍。
悪人や反乱軍たちから国を守り、正々堂々とし、敗者にも情けをかける英雄として讃えられ、27歳で将軍に任命されるほど。
30年前にピッチ人たちがサンドランドを破壊する為の兵器を開発している情報を手に入れた軍により、兵器の破壊を命じられ、攻撃したが大爆発が起こりそのまま戦死した。
…と思われていたが、彼はかろうじて生き延び姿を隠して生活していた。
実は彼も知らなかったのだが、30年前の事件はゼウら国王軍の陰謀。
科学力の高いピッチ人らは人工的に水を作り出す装置を開発していたのだが、水独占を企む彼らは真実を隠し、シバらに攻撃命令を下す。
その結果、装置開発に使われたアクアニウムが大爆発。アクアニウムの危険性はゼウらも知っていたが、反抗的で国民の人気も高いシバ将軍たちをまとめて始末するためにあえて伏せ、その結果部隊もピッチ人たちも全滅。付近にあったシバの故郷の村も巻き添えで壊滅、彼の妻でセクシー女優のテリアも死亡してしまった。
※ちなみに彼が肩身として持っていた雑誌の切り抜きピンナップ(家ごと写真が全て焼失したため)で、原作漫画版がセミヌードで「SEXY TERRIR」と女優名で書かれているのに対し、劇場アニメ版ではドレス姿で「Terrir Shiva」と名前が書かれている。彼曰くスケベ心で交際・結婚したと無下にしているが、ピンナップを大事に所持していたあたり、どれほど彼女を愛していたかがうかがえる。また、劇場アニメ版ではテリアは兼業でミュージシャンとしても活動していた。
この事実は幻の泉探しの冒険出発まで知らなかったが、野宿の際にシーフから真実を教えられ、ラオは愕然とする。
30年前の事件で部下も妻も喪ったばかりか、自分はゼウに嵌められピッチ人虐殺の片棒を担がされていたということに…。
彼の正体が世間に知れ渡った際に自身の行動は泉探しだと釈明すると同時に、ゼウに対し名指しで許さないと発言するほどに怒りを抱いた。
「ゼウ大将軍 きさまだけはぜったいに許さない………では切る……」