「私の慈悲深さに感謝することだな!」
(声:トラゾー)
概要
ラコロンドとは、日常組が投稿している「マイクラ盗賊2」シリーズに登場するキャラクターである。フラグメント財団の社長であり、年に一度ゾペロニア展覧会を開催している。
白いシルクハットと礼装に身を包み、杖を持っている。何より目元を覆う黒い仮面を着けているのが特徴。
PKST団からブルーローズを盗む予告を受け、展覧会の会場内に大量の警備員と監視カメラを配置していた。また、ブルーローズの偽物を置いておきながらそれをレーザーで守るなど、異様なまでの警戒心をもつ。
ゾペロニア警備隊の隊員に成り済ましたクロノアとしにがみの前にホログラムの姿で現れ、PKST団のメンバーであると看破し、催眠ガスを用いて捕らえた。なお、本人はゾペロニアにはいないらしい。
地下の研究室にミュータントホース、ミュータントマン、ゾンビピグリン、母丑もといムーシュルームなど、さまざまな実験体を収容していた。また、最新の技術が使われていると思しい義手や義足の試作品も保管していた。
本物のブルーローズに接近したPKST団の前に再び現れ、切り札であるセキュリティAI「F-59」を起動する。さらに爆弾ドローンを投入するなどして彼らの排除を図る。F-59は凄まじい強さと耐久度を誇り、4人をもってしても長時間の戦闘を余儀なくされた。
やがてF-59を破壊されるも余裕を保っていたが、ブルーローズの花びらが散っていることに気付いて激しく動揺。一転してブルーローズを「役に立たないガラクタ」と称し、量産機であるF-59をさらに投じようとするが、しにがみが仕込んだプログラムによって通信を阻害され、ホログラムも消失した。
過去と因縁
展覧会の会場にある日記(イラストは案山子さん)に、ラコロンドとアダム・ゴルゴンについて記されている。アダムは当代のジェームズ・ゴルゴンの先代であり、かなり昔のことが書かれているようだ。内容は以下の通り。
オラトニア(モチーフはおそらく日本)の統率者の元に、ゾペロニアの権力者であるアダム・ゴルゴンが現れる。大陸では戦争の気配があり、アダムは外国を巡って同盟を結んでいたのだ。アダムへ協力すると決めた統率者はオラトニアを出発したが、その際にアダムから白い服と仮面、そして「ルークス・ラコロンド」の名をもらい受けた。
やがて戦争が始まり、苦しい経過をたどりながらもゾペロニアが勝利を収め、大陸はゾペロニア大陸として統一された。ところが、親友のエバ・イロアスが国王に、アダムが領主長になったのに対し、ルークスは国に帰り二度と外に出ないことを命じられた。彼はオラトニアを治める者として感情を押さえ、不本意ながらも指示に従った。
帰国する途中に国を回っていたルークスは病に侵され、余命を宣告されてしまう。そこで彼は他者の肉体に記憶を植え付ける転生の禁術を用い、家臣の体に移った(このとき家臣は命を落としたと思しい)。生まれ変わったルークスはゾペロニアへの復讐を誓った。
つまり本編に登場するラコロンドの人格はルークス・ラコロンドその人である。
ラコロンドは当代のジェームズ・ゴルゴンに贋作の美術品を冗談のつもりで送ったが、彼がそれを見抜けなかった(おそらく既に道化師が成り変わっていた)ことに失望。時を同じくして手に入れたブルーローズの力を使い、展覧会に誘い出したジェームズ・ゴルゴンにアダムの記憶を植え付けようとしていた。なお、自身もブルーローズの影響を受け、物忘れが激しくなっていたようだ。
ラコロンドがアダムと会ってどうするつもりだったのかは定かでないが、結局PKST団によってブルーローズの花びらが散り、彼の計画は失敗に終わった。そしてそもそもPKST団が展覧会に潜入したのは、彼らがゴルゴン邸から盗んだ宝が贋作だったからであり、さらに言えば道化師が贋作を見抜けないまま所有していたからである。よってラコロンドもまた道化師の間接的な被害者と言える。
余談
- ラコロンドは盗賊2にのみ登場するが、フラグメント財団の名が脱獄3に登場する。
- ラコロンドの名はマップを制作した漆丸さんに由来し、エスペラント語で漆を意味する「raco/ラコ」丸を意味する「rondo/ロンド」からきている(参考)。また、実在する公爵ラトランドの名も合わさっているようだ(参考)。マイクラ脱獄3のエンドロールでは、盗賊2のエリアに漆丸さんがゲスト出演している。
- 漆丸さんが制作した別のRPGにもラコ・ロンドという邪神が登場するのだが、日常組はこのRPGも実況している。