CV
概要
ゲーム版
YsⅡのヒロイン。イースに飛ばされてきたアドルを助けた少女。
ランスの村在住で、母のバノアと二人暮らし。明るく芯の強い性格で、村人全員から愛されている。
実は重い病を患っていて、放置していたら余命いくばくもなかったが、バノアに頼まれたアドルによって薬をもらい完治する。
それからアドルを慕うようになり、旅立った彼の後を追って村を飛び出してしまう。その途中、廃墟でフィーナとレアに出会い、お守りとしてアイテム「女神の指輪」をもらった。
その後魔物狩りにあい、サルモン神殿に拉致される。逃亡した人間たちと隠れ家に隠れていたところをアドルと再会するものの、ダレスによって石化されてしまう。
石化が解けた後はアドルを追ってイースの中枢へ向かい、出会ったアドルに「女神の指輪」を渡した。
最終決戦で中枢に居合わせた人間で、神官の子孫でないのはアドルとリリアだけであり、重要人物であったことがうかがえる。
リリアは危険を顧みずに薬を手に入れて自分の命を救ってくれたアドルを慕っているが、アドルはフィーナと相思相愛であり、イースの戦いの後はアドルが冒険に旅立ったので、アドルへの恋心が実ったかどうかは不明。そのことから、二次創作ではアドルとフィーナの妹分として描かれていることが多い。
IIの続編であるYsIVにも登場。
前作に当たる「II」でアドルに救われた事から、彼に対し並々ならぬ恋愛感情を抱いており、家に伝わっていた古代セルセタの秘宝「月の瞳」を、どういう解釈なのか恋愛成就のお守りであると信じ込んで、アドルに渡すべく単身でセルセタにまで渡ってくる。この点からも、アドルへの恋愛感情は、リリアにとてつもないまでの行動力を起こさせるに至った模様。
しかしその結果、SFC版では事件に巻き込まれただけでなく命まで落としてしまう等、物語をややこしい展開にしてしまっているが、すぐにまた生き返ったりもしている。
PCE版の「IV」では、SFC版よりも控えめとなっているが、闇の一族のガディスにさらわれてしまう等、ヒロインらしさも演じている。また、「元気でさえいてくれればそれで良い」と、アドルに自らの想いを伝えている。
更にエンディングでは、その時のセルセタの樹海の冒険を子供に聞かせている中年の女性が登場しているが、声は作品のリリアと同じ故・鶴ひろみ氏である上に、子供がアドルに似ている。この事から、リリアはアドルと結ばれて子供を生んだのではないかという推測がファンの間で出ているが、それが結婚によるものなのか、一時の恋愛であったのかまでは不明である。
OVA版
詳細はこちら⇒リリア(Ys天空の神殿)
漫画版
羽衣翔によるコミック版では、アドルと双子の兄妹という設定で、母親はジェバになっている。赤ん坊の頃、戦いに向かうジェバからパノア(コミック版ではバノアは『バノア』ではなく『パノア』という名前になっている)に託されて育てられた。
明るく元気な病弱少女。可愛い外見に似合わずとんでもない怪力の持ち主で、大岩をかるがると持ち上げて投げつけることもやってのける。
リリアの病気と怪力の原因は、リリアが赤ん坊の頃、魔法の練習をしながら子守をしていたパノアがリリアをストレングスの薬が入った壺に落としてしまったことが原因で、それ以来、病気を患うと同時にものすごい怪力の持ち主になった。
反抗心からパノアからもらった薬を飲まなかったことで病状が悪化するが、アドルがもってきた薬によって完治する。病気が治った後は怪力はなくなったが、母ジェバの魔力を受け継いだ魔法少女として活躍する。
アドルとは兄妹設定なのだが、イースに飛ばされたアドルを助けるときに口移しでエリクサーを飲ませて蘇生させたり、実の兄と知らずにアドルに恋したりと、兄妹設定にしてはとんでもないことをやらかしている。
余談
- YsⅡオープニングでリリアが振り向くアニメーションは、当時のゲームプログラミングでは行われたことがない程にスムーズかつ美しい仕上がり。当時のゲーム界に衝撃を与え、今もなお語り草となっている(リリアの振り向き・・togetter)。
- falcomにより「ミス・リリアコンテスト」が開催されたこともある。ミス・リリアとなったのは杉本理恵嬢。
- PCエンジン版のエンディングでは、アドルと寄り添いキスしている・・・ように見える微妙なアングルのビジュアルが追加された事が「アドルとリリアのカップル推し」と看做され「アドルとフィーナの関係を蔑ろにした」と怒ったファン層からのヘイトを集めてしまい。誹謗中傷されたり、ファン同士での対立を招くこともあった。(なお、エンディング後のスタッフロールのドット絵キャラによるオリジナル演出では、アドルとフィーナが最後までペアで踊り続け、リリアはドギと並んで登場しドギの肩に担がれ序盤で退場という扱いであり。アドルとフィーナの関係性を無視して徹底したリリア推しだった・・・という訳ではない。) これに関しては、移植を行ったPCエンジン版スタッフへの怒りがリリアへぶつけられた格好で(当時は販売元のハドソンに直接意見や苦情を言える電子メールやSNS等の環境が無かった為)、リリアには何の罪もないのだが、ファン(と改変描写を行ったPCエンジン版スタッフ)により、評判を貶められた不憫な側面がある。
- ちなみに、PCエンジン版のビジュアルシーンの絵コンテ及び原画を担当した「天城秀行」は、オリジナル版の原案や先述のリリアのアニメーションを手掛けた山根ともお氏の変名である。
- 彼女の衣装はゲーム版とOVA版によって異なる。
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