「私の店はブラックと呼ぶのが生やさしいくらいにブラックよ。」
概要
白石定規原作のファンタジー小説。2017年3月15日に第1巻がGA文庫より発売された。
同氏原作の「魔女の旅々」と世界観を共有し、本作は「魔女の旅々」本編の時系列よりも後の「続編」としての位置づけ。
あらすじ
マクミリアは、空腹で行き倒れたところを謎多き少女リリエールに助けられ、彼女の下で働くことになる。
彼女は呪いともいえる厄介な祈りを解除する『戒祈屋』(かいきや)の主人だった。
カジノを荒らす灰の魔女、怪盗紳士、仮面少女、前王女の隠し子捜し。戒祈屋の助手として、マクミリアの奔走する日々が始まる。
ここは領域都市クラウスレイン。捧げられた祈りを成就する不思議な大聖堂の影響で滅びつつある国を、楽しくテキトーに支える少女達の物語。
主要登場人物
- リリエール
さらりと伸ばした艶やかな紅葉のような髪と深い蒼色の瞳をしており、小さなシルクハットをかぶり、黒のロングスカートとジャケット、手袋を身に着けている。
領域都市クラウスレインで大聖堂によって成就された祈り(呪い)を解除する『戒祈屋』を営んでいる。
※以下ネタバレ
二十年ほど前に領域都市クラウスレインの王宮に仕え、前王女のサポート役をしていた。彼女が『戒祈屋』を始めたのは前王女が彼女の祈りを解除する力を使って、祈りによって苦しんでいる人々を助ける仕事をしようと言い出したのがきっかけだった。マクミリアの正体については前王女の遺書によって出会った時から知っていた。