リーパーリヴァイアサン
みんなのとらうま
泳ぐ時間はデコイの寿命より長いだろうが、奴を遊ばせるには十分だろう。
船に俺がいなかったら俺の誤算だと思ってくれ
(脱出ポッド4搭乗員のログ)
作中に登場するリヴァイアサン級生命体(同作における巨大生物群の総称)の一種であり、その中でも最も攻撃性の強いリヴァイアサン。
ある人物のスキャンによってスキャナーが登録した名称『リーパー』がそのまま名前になっている。
リュウグウノツカイのような赤と白の長大な身体を持ち、鳴き声が非常に大きい。
この鳴き声はエコーロケーションでもあり、鳴き声が聞こえる=リーパーリヴァイアサンに捕捉された可能性がある、ということになる。
全長は55mでありリヴァイアサン級の中では最小サイズであるが、その一方で移動速度はゲーム中トップクラスに高く「身動きの不自由な海中で、55mの巨体が凄まじい速度で迫ってくる」という光景のインパクトは計り知れない。Subnautica×TOP4byそら豆
ゲーム全体での生息数は多くないものの、その巨体と移動速度から縄張りが広く、特に進行上必ず立ち入らねばならないオーロラ号周辺に生息しているものは、この時点では移動・防衛手段が乏しい事もあいまってプレイヤーにその恐怖を存分に叩き込んでくれる。
ちなみに生息地域は大体が日の光の届きにくい砂丘エリアや
海中が濁っているうえ放射能ダダ漏れのオーロラ号エリアなど
他の生物があまりいない海域を棲家にしており、サンドシャークやボーンシャークばかりで
他に見当たらないようなエリアであれば即浮上してその場から逃げよう。
序盤の身一つのサバイバルをくぐりぬけて多少余裕もでき、ようやく手に入れた潜水艇「シーモス」を無慈悲に海の藻屑にされるのは、初プレイ時に少なからぬプレイヤーが浴びる洗礼である。
(以下はそのイメージ)
攻撃手段は、顔周りから突き出た四本のかぎ爪のついた触腕で捕縛したあと噛み付くと言うシンプルなもの。しかしこれが恐ろしく強い。
生身で喰らえば、初期防具なら一撃で八割の体力をもっていかれ、更には「こちらの体力が80%未満だと即死攻撃を使ってくる」という特性まである。つまり一撃でも貰ったら、全快まで回復しないと次に待つのは死である。
中盤以降に手に入る「強化ダイビングスーツ」であればダメージを半分(体力の四割)に抑えられるものの、上記の即死攻撃の存在により「二発目を喰らえば終わり」という状況は変わらない。一撃食らった後の回復アイテム必要数が少なくて済むので、無意味ではないが……
さらには潜水艇シーモスや潜水艦サイクロプス、深海作業服プラウンスーツといった金属製の乗り物でさえあっという間に破壊されるほどの破壊力と凶暴性を持っており、多くのユーザーにトラウマを植え付けた。
真っ暗な深海の中、特徴的な鳴き声とともにコイツが迫ってくる姿は、まごうかたなき海洋ホラーである。
ただし建物には直接攻撃してこないため、どうにか目を盗んで縄張り内に基地を建設すれば、その雄大な姿を間近で鑑賞することもできる。
また同様に、乗り物の中でもサイクロプスの場合はエンジンを完全停止させれば攻撃対象外となるため、デコイを切らして逃げ切れない、などの緊急時には活用できる。
シーモスやプラウンスーツの場合は、残念ながら動きを止めようが見逃してもらえない。
特にシーモスに至っては、プレイヤーが降りている状態でも何故か攻撃されてしまう。決してコイツの縄張りに停めてはならない。
もしもシーモスを停めている時に鳴き声が聞こえたらおとなしく海の藻屑にする覚悟をしよう。
(シーモス大好きリーパーさん)
ちなみに本編や続編ビロウゼロに登場する「マルグリッド・メイダ」という傭兵は、
ナイフ代わりの金属片と、水中推進器シーグライドだけでこいつを仕留めるというとんでもないことをやってのけている。お前は人間じゃねえ!
プレイヤーが倒すことも可能だが、正攻法でナイフで倒そうとした場合は強化ナイフでも百回以上攻撃する必要があり、生物の動きを一定時間止める武器「ステイシスライフル」を併用して延々殴り続けても、それなりの時間を要する重労働となる。
ましてメイダと同じように「シーグライド+初期ナイフのみで倒す」に至っては「一応、理論的には不可能ではない」というレベルであり、当然ながらリーパーリヴァイアサンも動き回るし反撃してくるため、成功者が現れたという話はついぞ聞かれない。
攻略の進んだ現在では動きを封じた上で特定のアイテムで秒殺する手段も発見されているが、いずれにせよ本作自体が「敵を倒して進むゲームではない」上に、リーパーリヴァイアサンを倒せる装備が整う段階では、避けて進む方が簡単になっている。
つまり倒したところで労力の割にゲーム的メリットは無いに等しく、自己満足の領域である。
またリポップの概念が無いため、倒してしまうとその個体は再登場しない。
頑張ればゲーム内に存在する『25体』を倒して絶滅させることも可能である。
ゲーム的メリットはなくとも、倒せるならば倒してみたくなるのがプレイヤーのサガである。
中盤から手に入る「ステイシスライフル(敵の動きを一定時間止める)」を使用してタコ殴りにすることを前提に、いくつかの討伐法が考案されている。
ちなみにリーパーの体力は5000とされており、威力50のプラウンスーツパンチだと100発で倒せる。
・ガスポッドをばら撒く (秒殺できる。現在発見されてる手段では最高効率)
・ナイフで直接攻撃 (強化版のサーモブレードで百数十回、初期ナイフだと数百回の攻撃を要する)
・プラウンスーツのドリルアームで削る (時間も手間もリスクもかかり、微妙だがまだマシ)
・シーモスでガス魚雷をひたすら撃つ (コスパ最悪、弾速が遅い上威力もさほどない)
・「周辺防御モジュール」のフルチャージ(1発に15%も電力を消費するので6発程度しか撃てずほぼ論外)
基本的には、排除が目的ならガスポッドを使うのが手間的にもコスト的にも楽で失敗も無い。
(とはいえガスポッド集めはなかなか骨が折れるので結局どれも楽ではない)
また一応、前記したメイダ式についても触れておくと、仮に再現するとした場合
・使用するのは初期ナイフ(必要攻撃回数は数百回)とシーグライドのみ
・リーパーリヴァイアサンはダメージの通る部位が限られるので、的確に当てる必要がある。
・被ダメがほぼ許されない(前記の通り、生身だと二発貰えば死ぬ)
・長期戦になるので戦闘中に定期的な息継ぎ、シーグライドのバッテリー交換などが必要になる
・長期戦になるので食料や水なども必要になる
(回復アイテムや予備バッテリーと合わせてアイテム欄が圧迫される)
・長期戦になるので尋常でない集中力と忍耐力を要求される
・以上に加えて、リーパーリヴァイアサンは自由に動き回って反撃してくる
という地獄のような条件になる。
それでも、高難易度の大型ボスを限られたリソースでミスなく討伐するタイプのゲームのプレイヤーであれば「プレイヤースキルを磨けばできるのでは?」とも感じるかも知れない。
しかし本作はそれらゲームと異なり、そもそも「敵を倒すこと」をゲーム目的にしておらず、そういった行為をサポートするようなシステムデザインになっていない。
つまり緊急回避や防御技などの「戦闘の駆け引きを補助するスキル」のような概念は存在せず、敵の攻撃を回避するのに使えるのは、ただ移動キーのみである。
成功者どころか挑戦者すらまず見かけないことから、お察しいただきたい。
では真逆に逃げる場合はどうか?
答えは至ってシンプル「近寄らせなければいい」
・ステイシスライフルで足止め(最も簡単で有用)
・クリーチャーデコイで囮を作る(次いで有用)
・リパルションキャノンでノックバックさせる(そこそこリスクあり)
・シーグライド/シーモス/プラウンスーツ/サイクロプスで全速力で逃げる(サイクロプスは難しい)
これらの方法は至ってシンプルながら回避しやすいので
出会した際は試してみるのも手だろう。
(なおステイシスライフルも使わずリーパーをスキャンした猛者も存在する)