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概要編集

児童文庫・ポプラポケット文庫の作品『らくだい魔女』の登場人物。

原作15巻で、作中には登場せず 写真内および会話内にて登場。


カンドラ王国最後の王にして、カンドラの姫及びカンドラの巫女の実の弟。愛称は「レオ

因みに、赤の国の王女・サヤと彼は同い年であり、幼馴染でもある。


人物像編集

凛とした意志の強そうな涼しげな目を持ち、どこかの民族衣装のような服をまとい、口元を布で隠している。


サヤ曰く 彼は無口で何も喋らず、いつも彼女の話をなんでも黙って頷いていたらしい。


彼が彼女に会う際には、いつも同じ赤い花を彼女に贈っていた。

このことから この花は二人の思い出の花となっており、サヤ自身も 私もその花が好きだった と話している。


言いたいことをちゃんと言えないときや、少し嘘をつくときに、誤魔化すように耳に手をやる癖があった。

因みにカイにも両耳のピアスを指でいじるという彼と似通った癖がある。


彼は地下神殿から出ることを許されていなかった姉のもとを、花や鳥を連れては毎日訪れており、姉弟仲はとても良好だったらしい。


彼がお忍びで街に行った際に落としたコンパスを、偶然サヤが拾い彼女はカンドラへ行けるようになる。

このことが切っ掛けか否か、彼らはカンドラの遺跡でよく一緒に遊ぶようになり 彼女をいつかお嫁さんにする という約束もしたらしい。



しかし、いつものように別れたある日以降


彼は彼女の前から姿を消した。



カンドラ王国と共に。






ネタバレ注意編集













この世の始まりから終わりまでを刻んだ石棺

そこには、幾千年の昔からカンドラの民が滅びる未来が刻まれていた。


その石棺をまもる巫女の前に、ある日青い目をした男と賢者が現れ

「石棺に刻まれた偽りなき歴史を見せてほしい」と申し出る。


それはカンドラの巫女として決して許してはならない事だったが、少し先の未来が見える彼女は、未来は自らの手で創るものであると信じたかった。


そのため、石棺に刻まれた運命に逆らうために

レグルスをカンドラ王国から連れ出す という条件を提示し、申し出を受け入れた。


つまり その未来から逃れたレグルスは、現在もどこかで生きているということになる。


このことから サヤの前から彼が姿を消したのは、彼女がカンドラを訪れたのが、既に彼が王国から連れ出され、民が滅んでしまった後であったからだと推測される。


以下彼の正体に関する最重要ネタバレあり。編集


























「おめでとう、サヤ。ア・メーラ」






カンドラ王国最後の王である彼の正体、それは…





カイである


…という可能性が極めて高いのであって、作中内に彼の正体を直接記した箇所は無い。

しかし15巻をはじめとした原作内に、彼の正体がカイであると裏付けることができる様々な記載がある。


・レグルスがサヤに贈っていたものと同じ花を、彼はカリンにプレゼントしている。


・カンドラへ行ったことのある骨董店の主人がカンドラの話をした際、主人は悲しそうにカイのいる二階に視線を向けた。


・サヤがフウカ達に

「レオよりも私のことを大切にしてくれる人と婚約する と言ったら彼は怒るか」とたずねた際、

彼は真っ先に「…おこるわけない」と不満げに呟いた。


・レグルスのものと似ている癖がある。


・レグルスの姉がフウカ達の前に現れた際、彼はひどく動揺したようによろめいた


・カンドラから出る方法を知っているなどカンドラについて何かと詳しい

(カンドラ王国へはカンドラの民に「えらばれし者」しか辿りつけないといわれている。

そのため、ただの学生である彼がカンドラ王国について詳しいのは不自然。)


・フウカ達がカンドラを訪れた際、カイはひとり少し離れた壁に もたれて座り込んでいた。

(昔の思い出などに浸っていたと思われる)


・レグルスの姉が「レグルスには重い運命を背負わせてしまった」と言いながら、カイのいる夜空を見上げた。


・カイがカンドラから出るためのコンパスを回すと、レグルスの姉は

「……よくやりました、ほめてあげますよ」と微笑んだ。

(初対面の相手に言ったにしては、少々馴れ馴れしい)


・「昔は何も言えなくて後悔した」という発言。

(サヤ曰く、レグルスは無口でなにもしゃべらなかった)


・彼の誕生星座は獅子座。獅子座の恒星はレグルスという星であり、レグルスと同じ名前である。


・17巻内での成田氏による「彼(カイ)のお話は、いちおう『はつこいの君』で完結」という発言。


余談編集

・カンドラの民は、老いや醜いものを嫌ったことから、病を消す術や肉体の老化を止める術を開発した。

仮にレグルスがこの術にかかっていたとすると


フウカ達より3つ年上のサヤと同い年である彼が、フウカ達と同じクラスに在籍していることや

彼のもう一つの正体である怪盗X(リンク先怪盗Xの項目参照)が

フウカが生まれる前から存在していたことにも説明がつく。


・彼自身、突然サヤの前から姿を消したことを後悔しており、作中にて

「またわらってほしい。彼女にいちばんあっているから」

「またあんなふうに心の底からわらってほしいんだ。」

という言葉を吐いていた。


また、サヤには

「(レグルスのことを)さっさとわすれてくれたほうがよっぽどいい」

と言いつつも、彼自身も過去と決別することができていなかった。

しかし彼は、カンドラ王国を訪れたことを機に腹をくくり、サヤの婚約式典パレードにて彼女の前に怪盗Xの姿で現れ


「……あなたから笑顔をうばってしまった日々を、一生わすれることはありません。

けれど、今は心より、王女さまのしあわせをねがっております」


と告げる。

そして


「おめでとう、サヤ。ア・メーラ」


ア・メーラとは赤の国の古い言葉で『永遠のお別れ』という意味

つまり彼は 彼女への未練を断ち切り、彼女に永遠の別れを告げたのだった。


・レグルスの登場する原作15巻のタイトルは『らくだい魔女とはつこいの君』なのだが

以上のことから、このはつこいの君とは

サヤからみたレグルスのことであると同時に、レグルスからみたサヤのことでもあると思われる。


関連タグ編集

らくだい魔女 らく魔女 カンドラ王国

カンドラの巫女 サヤ(らくだい魔女)

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