カイ(らくだい魔女)
かい
「おめでとう、サヤ。ア・メーラ」
「…目のまえで大切な人をなくすのはもういやだから」
「歴史はときに残酷、本物の英雄っていうのは見えないところにいるもんだ」
児童文庫・ポプラポケット文庫の作品『らくだい魔女』の登場人物。
6巻にて初登場。フウカ達のクラスメイト。
猫のマリアンヌを肩にのせており、いつも一緒にいる。
カリンのことが好きなようだが、本気かどうかは不明。
フウカ達のクラスメイトだが、学校には来たり来なかったりで、むしろ来ている方が珍しい。
そのため、フウカからは「学年一の変わりもの」と評価されている。
フウカ曰くいつも、のらりくらりとしていて、何を考えているのか全然わからない。
しかし、そこが彼の魅力であるのか、水の国のお姫様であるビアンカなど、意外な人物にモテたりする。
深緑色のはねあがった髪と、赤みがかった瞳を持っており、両耳には金色のピアスを付けている。
また、このピアスを本編ではよく指でいじっており、おそらくこれが彼の癖なのだと思われる。
ちなみに、赤の国の第一王女・サヤ曰くこの癖は、カンドラ王国の最後の王であるレグルスと同じものである。
(レグルスは言いたいことをちゃんと言えない時や、些細な嘘をつくときに、誤魔化すように耳に手をやるらしい。)
本人曰く彼は赤の国生まれであり、何かと赤の国について詳しい。
また、サヤとは何かしら接点があるのか、サヤの婚約記念パレードが行われる広場へ視線を向け普段は見せないような寂しげな顔をしたり、普段は他人事のように扱う事件にも、サヤが関わると激しくつっかかったりしていた。
ちなみに、原作15巻にて彼は「オイラの初恋は、サヤ王女なんだ(省略)」と語っている。
読者の中では薄薄気づいている者は少なからず存在したと思うが、彼の正体は今、巷で有名な泥棒「怪盗X」である。
怪盗X
白獅子にまたがり華麗に宝石をぬすんでは、真っ赤なバラをちらして消え、まっ白で勇猛なライオンを傍らにつれ、いかなる包囲網もすばらしい頭脳でかいくぐる天才怪盗。
また、前述したマリアンヌの正体は、伝説の四霊獣の一つ・閃光の霊獣である。
白いマントとタキシードを着用しており、頭にはシルクハットを被っている。
彼が盗みを働く際は、毎回トランプほどの金属のプレートで出来た予告状を出しているのだが、たとえ盗みを働いたとしても、盗んだ宝石のかわりにもっと高価な宝石を置いていっている。
そのため、彼の正体は 大富豪の御曹司や絶世の美男子である など様々な噂がある。
原作16巻にて怪盗Xは、フウカの母親・レイアが成人する前(もちろんフウカが生まれる前)から存在していたことが明らかになったのだが、これには彼の正体に関するある理由があった。