概要
波瀾の連続だったイーデン校入学試験の二次審査を終えて、アーニャの合否を確認するために再びイーデン校を訪れたフォージャー家。しかしアーニャはあえなく不合格。それもそのはず、アーニャとフォージャー夫妻は、秘密審査である品位チェックは何とかパスすることはできたのだが、肝心の面接試験では、アーニャがアホの子ぶりを発揮してあちこちボロを出した上に。先代校長の一人息子であることを笠に着て他者を貶める下劣な教師、マードック・スワンの態度にキレたロイドが彼に殴り掛かりそうになるという失態もあって、不合格は当然の結果のように思われた。
しかし悄然となる一家を呼び止めたヘンリー・ヘンダーソン先生は、部外秘であるリストを見せ、アーニャが補欠合格者リスト1位だという事を教える。二次審査におけるフォージャー家のエレガントな態度に感服し、肩入れしていた彼は、対照的に品位を欠いた行為をするスワンへの反発もあって、合格は無理でも、補欠入学なら可能となるように尽力してくれたのだった。
補欠故に合格できるかはあくまで天任せではあるが、毎年必ず辞退者が出るのでほぼ合格できるとヘンダーソンは告げる。そして3日後、彼の言った通りに辞退者が現れたことにより、アーニャは晴れて合格し、フォージャー家のお祝いが始まった。
原作を見ているファンならば、この後はアーニャへのプレゼントとして、借り切った古城にてアーニャが好きなスパイアニメ『ボンドマン』ごっこが始まるのだろうと踏んでいたのだが、事態は原作ファンの予想を遥かに超えていた。
まさかのオリジナル展開
原作ではたった5ページしかなかったボンドマンごっこだったのだが、なんとアニメではオリジナル展開による引き延ばしで約15分もの超展開が繰り広げた。ボンドマンに扮したロイドがアーニャを助ける大筋こそ原作と共通しているのだが、
- 飛行機による古城への移動。
- セリフと演技だけだったロイドにボンドマンの仮装を施す(アーニャに『ロイドマン』と呼ばれる)。
- 広大な敷居面積を誇る古城で繰り広げるロイドマンの派手なスパイアクション。爆発もあるよ。
- 原作では招待客を演じるだけだった諜報員達も参加した、ゴムボール銃による銃撃戦。
- ラストシーンの花火。
- 挿入歌「TBD」
がハイクオリティで追加されており最高の出来に仕上がっている。アニオリと言えば常に賛否両論が起こり、どちらかといえば否寄りの意見が多いものだが、この展開は原作の描写の補完を兼ねているうえに、作品の良さを充分に出しているので、多くのファンから高評価を貰っている。
スタッフGJ そして、
秘書「《黄昏》からの請求書です」
WISE局長「………これ、桁間違ってない?」
秘書「いえ、合ってます」
WISE局長「えっ、でも…」
秘書「合ってます!」