「だから嫌がらせしてやんの」「反抗期なのオレは」
概要
東国(オスタニア)で活動する、赤縁メガネとアフロヘアー、左耳のピアスが特徴の情報屋。【黄昏】ことロイド・フォージャーもよく彼から情報を仕入れており、ロイドの良き協力者とすら言える存在である。
表向きは「フランキー・フランクリン」と名乗ってバーリントでタバコ屋を営みつつ、情報収集等で黄昏のサポートを行っている。この名前も偽名であり、本名は誰にも明かしていない。
単行本1巻目の巻末によれば、初期設定では彼はフォージャー家の叔父役になる予定だったらしい。
プロフィール
人物
人間関係
諜報員でも便利屋でもなく、あくまで情報屋であるが、なんだかんだでロイドの任務(家族との交流も含む)に付き合わされることがままある。そのことでロイドも恩義を感じているのかフランキーの私的な目的に協力したことやそれが失敗した時に慰めたことなどもあった。ロイドとは戦時中にお互い戦地を共にした敵兵同士として出会って以来の付き合いであり、この出会いはスパイ【黄昏】のルーツの一つとなっている。
フォージャー家とは表向きロイドの友人として度々交流しており、特にアーニャはノリの良い彼の人柄に懐いている様子で、二人でスパイごっこと称してロイドとヨルのデートを尾行したこともあった。ヨルのことは「奥さん」と呼んでいる。フォージャー夫妻が用事がある時には、彼がアーニャやボンドの面倒をみている。当人は「オレはシッターじゃない」と言いながらもロイドから報酬を貰えることもあり結局ノリノリで引き受けている。結果的にフォージャー家にとっては「近所の人のいいおじさん」的なポジションになっているといえよう。特徴的な髪型を見たアーニャから付けられたあだ名は「モジャモジャ」。
子供じみた性分のチャランポランだが、本作のキャラ達が誰かとの交流を通じて内面を変化・成長させていく一方、彼だけはロイドと出会った脱走兵時代から、世間や物事へのスタンスに一切ブレが無く、ある意味作中随一の確固たる信念を持った気骨の男とも言える。ロイドに対しても度々「偽りの家族にいらん感情は抱かない方が良い」と忠告している。
しかしなんだかんだ言いながらもフォージャー家の行く末を気にかけてもいるようで、アーニャに対しそれとなく「お前、父ちゃんと母ちゃん、好きか?」と聞いて迷いなく好きと返答された際は複雑そうな様子を見せていた。
女性関係
女性関係では「選り好みしてないのにデートすら叶わん」とは本人の談。それを証明するように作中には彼のモテない描写が多くある。またそのモテなさから偽装とはいえ家族がいる黄昏を羨んで時にはひがむこともある。何故モテないかと言えば、彼の小っさい器と偏屈な性格に原因があるのだが(現にロイドが彼に異性との会話のレクチャーをしようとしたらああ言えばこう言う態度でロイドを苛立たせていた)。
一方で彼自身、ロイドの提案で共にヨルの潔白を調べる際に変装した際には「この姿でいたらちょっとは女子にモテるのに」と考えてたようであり、自身の容姿にも原因があると考えているようだ。
能力
戦闘力は自身でゴミと認めているが、情報屋として多くの情報に通じていることやスパイの任務に付き合わされていることなどを踏まえると、裏世界で生きる能力そのものは低いとはいえない。実際に偽ID発行や偽造書類などを作成する裏社会の人間たちに幅広く通じ、【黄昏】の依頼の窓口にもなっている。その気になれば【黄昏】たち西国の諜報機関「WISE(ワイズ)」からも逃げ切れる自信があると豪語している。
また、手先が器用なことも彼の特技。スパイグッズも含めて様々な装置を開発している模様。
彼の開発したグッズの中には完成に10年かけたものもあるらしい。(活躍したとはいえヨルにあっけなく壊されたが……)。
総じてロイドのサポート役としては非常に有能な男である。
余談
- 反政府活動
れっきとした東国人でありながら国家に背いた活動をしている理由は、本人曰く「東国のやり方が嫌いだから」とのこと。ただし西国(ウェスタリス)の味方をしているわけではなく、あくまで中立を主張している。
関連タグ
フォージャー家 ヨル・フォージャー アーニャ・フォージャー ボンド・フォージャー