マーサ・マリオット
まーさまりおっと
(不倫はダメです、お嬢様)
CV:津田匠子
漫画「SPY×FAMILY」に登場するキャラクター。
ベッキー・ブラックベルの世話係である年配の女執事。アーニャからの呼ばれ方は「ベッキーのひと」。
執事らしく普段は一歩引いた位置から彼女を支え、送迎や買い物の荷物持ちを担当する。
必要とあらば耳に痛い助言をしても彼女を導く良き大人で、ベッキーも彼女を信頼している。
その一方でベッキーがロイドに想いを寄せている件には内心でツッコミを入れているが微妙にツッコミどころがズレてたりする(不倫以前にロイドがベッキーと付き合うことは当時としても犯罪沙汰である。)。
ロイド・フォージャーは彼女の身のこなしを見て「場数を踏んだ元軍人」と推察しており、後述の過去で本当に元軍人であることが判明したため、彼の推察は正しかった。
イーデン校スクールバスジャック事件発生時は、ベッキーの身を案じる余り無茶な対策を練ろうとするベッキーの父にツッコミを入れつつ冷静に状況を見極めて対処しており、最後にはアーニャを人質に逃亡しようとした犯人の1人を倒しつつ俊敏な動きで(人質ごと犯人を射殺しようとした国家保安局に先んじて)彼女を救出するなど、頼りになる有能な人物。
ヘンリー・ヘンダーソンとは顔見知りで、互いにタメ口かつ呼び捨てで接しており前述のバスジャック事件時には久しぶりに顔を合わせたものと考えられる。
96話にてダンスパーティを楽しむ生徒たちをどこか懐かしむ口ぶりから、彼女もまたかつてのイーデン生であった事が判明しており、中等部からの編入生であった。現在は年老いたものの、若かりし頃はなかなかの別嬪さんであり、歳毎にヘアスタイルを変えるオシャレな所もあった。
イーデン生時代はバレエが得意で彼女自身もバレリーナを夢見ていた。ヘンリーからもエレガントと評される程の技量で、この事からヘンリーと親しくなり、ふとしたきっかけで一緒にティータイムを楽しむ茶飲み友達になる。朴念仁ながら理想に燃え、何にも真摯な考えを抱くヘンリーに対してマーサは次第に恋心を抱くようになる。一方のヘンリーは自分の夢を追うことに夢中で、それまで色恋に関心を持っていなかったこともあって彼女の想いには気付かぬままだった。
時が経ち、先輩から教師になったヘンリーに変わらず想いを寄せていたが、戦局の悪化に伴い志望していたバレエ団が壊滅の上に廃止され、国防婦人軍に志願した彼女は戦争を嫌悪するヘンリーと喧嘩になってしまう。
最後のチャンスとなったダンスパーティーで国防軍の婦人制服を纏ってヘンリーにエスコートを申し込むインパクト大のパフォーマンスを見せるが、告白する寸前に空襲警報に阻まれてヘンリーとは離れ離れになり、マーサは再び告白する勇気を引っ込めてしまう。
検閲を受ける中でも互いに手紙のやり取りを続けていたが、戦況は更に悪化し、彼女らの部隊も(実質強制的に)前線に投入される。この間ヘンリーにも彼女への恋情が芽生えつつあったが、錯綜する情報の中でマーサが戦死したと誤解し、後述に至る見合いを受けさせられる羽目になった。
督戦隊に味方も撃たれる過酷な戦況を生き延び、敗残兵として苦労して帰国するも、ヘンリーは実家の圧力が原因で1ヶ月前に結婚しており大きなショックを受ける。
(マーサの恋の結末、青春の終わりを知ったベッキーは泣き叫んでいた。)
ヘンリーと結ばれることは無かったが、国防婦人軍の生き残りと担がれながらもマーサはもう一度バレエの舞台上に立つことができた。そして二度目の戦争にも従軍したと語っている。以降は彼女自身の結婚の描写はなく、親族も登場していないことから生涯独身を貫いていると思われる。
ヘンリーの結婚相手はとても良い人だったらしく、マーサがバレエの夢を叶えるきっかけを作ってくれたのも彼女である。ある意味恋敵のような存在の奥方だが、マーサは世話になった恩人として、奥方が亡くなった今も墓参りに行っている。
ヘンリーとの関係はお互いにとっても「若かりし頃の良き想い出」となっていると言える。
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完全なる思いつきで申し訳ないと先に謝る、部長さんとマーサさんのお話。イニシャル同じだし。若かりし日の彼らの話。 とても捏造しているのでふんわりとお楽しみください。2,074文字pixiv小説作品