「人と人は結局 永遠に分かり合えん」
概要
CV:土師孝也
『SPY×FAMILY』に登場する東人民共和国(東国)の政治家。アーニャの同級生ダミアン・デズモンド、並びに彼の兄で現『皇帝の学徒』と名高いデミトリアス・デズモンドの父親。
対西国強硬路線を掲げる東国の最大野党「国家統一党」総裁。過去には東国政府首相も経験した経歴を持つ政治家である。一方で、「デズモンド・グループ」なる企業グループを率いる実業家としての顔も併せ持つ。ちなみに作中でたびたび語られる過去の戦争は彼がまだ首相に就任する以前の出来事である。
東国の政財界に絶大な影響力を有するため、東西両国の平和を脅かす危険人物として西国諜報機関にマークされており、【黄昏】の標的にしてオペレーション〈梟〉が決行されるきっかけとなった存在である。
管理官(ハンドラー)曰く、引きこもりで用心深くなかなか表舞台に顔を出さない。彼が唯一現れるのは息子が通う名門校で定期的に開かれる懇親会のみ。この懇親会は、同国政財界の大物たちが集う社交場になっているとのことで、ドノバンが現れるのもそこでの交流が目的と思われる。
家紋は宝を守護するという伝承があるグリフォン。
以下、軽いネタバレを含むが重要かどうかは不明。軽いネタバレも厳禁であれば「人物」の欄までスクロール推奨
MISSION:64にて皇帝の学徒の肖像が飾られている場面で、デズモンドらしき人物が飾られており、彼自身もイーデン校の卒業生で元皇帝の学徒であった可能性がある。この過去がどのように物語に影響するかはわからないが。MISSION:99では若かりし頃のヘンリー・ヘンダーソンの教え子であったことが判明。将来見せる猜疑心やリアリストとしての信条は当時からだったようだがヘンダーソンの授業は楽しみにしていたらしくあどけなさが残る。
人物
性格
懐に入ろうとする黄昏(以下ロイド)を笑顔で制したり、ダミアンが自身の意に反する言動をしたら露骨にため息を吐いたりと、壁を作ろうとする態度を隠さない。
デズモンドが冒頭の台詞を言った際にロイドは、『他国を武力でねじ伏せる』方針はそういった信念から出たものではないかと推察している。
今のところ直接の関わりはないアーニャ・フォージャーからは「悪のボス」という認識で、彼女のイメージシーンで時折登場する際はダミアンほどではないがややキャラ崩壊気味(アーニャの想像でアフレコされるので舌足らずな喋り方)に描写される。
例:「じなんをよろろすおねがいするます」
性分
普段から目が据わった異相をしているので狂気を感じさせる見た目ではあるが、実際は安易に人を拒絶したりせずコロコロ表情を変えたり愛想笑いをする一見”普通”な人間性をした人物。
それでいて腹の底は他人にも家族にも見せようとしない、実に政治家らしい海千山千の性分であり、作中屈指の難物である。
西国に対して強硬路線を取る統一党の党首であることから、放っておくとまた西国との戦端が開かれる原因になると考えられている。
しかし、本人は表面的にはいささか気難しいタイプではあるが好戦的には見えないこと、彼の息子は2人とも成績優秀で、次男・ダミアンも(口こそ悪いが)努力家、しかも卑怯な言動や振る舞いを嫌い、責任感と正義感が強いことから、子供たちを模範的に育てた父親が、残虐で極悪非道な思想に染まり切っているとは考えられない、とする見方もある。
このように彼が実際にはどういう人間なのか判断し辛く、謎に包まれている一因となっている。東西平和を脅かす真の黒幕は別にいると言う意見もある。
能力
彼の政治能力や組織力など詳細はいまだ不明。しかし、優秀な諜報員であるロイドが直接対面してなお彼を掴みどころのない男と称していることから、自分の一切を容易には悟らせない高度な自制心の持ち主であることが窺える。一方、ドノバンもロイドとの対面時に「キミは面白い男だね」と呟いている。
彼から情報を引き出すことがオペレーション〈梟〉の目的であるが、その任務における最大の難関はデズモンド自身だと言えるかもしれない。
関連タグ
デミトリアス・デズモンド:長男
ダミアン・デズモンド:次男。懇親会の後で面会のためにわざわざ時間を作る、その懇親会でダミアンの努力を褒めるなど、全く情がないわけではないと思われるが…?
アドルフ・ヒトラー:外見とその猜疑心からしてモデルの1人と思われる。
エーリッヒ・ホーネッカー:現実の東ドイツにおける社会主義統一党書記長(党首)。恐らく彼もモデルの1人と見られる。