概要
コンカー曰く「オレの昔からのダメ友」。物語中に登場するのはかなり終盤のクマリス戦争にて。味方のリス兵たちが次々と銃殺刑されている現場に偶然立ち会ってしまったコンカーだったが、1人だけ銃撃を受けても銃弾がアーマーに弾かれて死なない兵士がいたことで、急遽助けるため処刑に携わっていた暗黒部隊クマ軍を始末。そして掃討がひとしきり終わった時に声をかけると、見慣れないアーマーの中から顔を出したことでコンカーに気づく。
「ダメ友」というぐらいだから出来が良くないのは想像できるが、そんな人物がなぜ戦争の志願兵として通ったかというと、チタン製の新型アーマーの耐久実験のため送り込まれたそうである。リス軍の軍曹は戦争の抱える不条理をこのチャプターで語るのだが、彼はその不条理の中でもトップクラスの目に遭っている一人だろう。
しかしチタン製のこのアーマーの耐久力は絶対的であり、銃撃はおろか地雷が直撃しても空爆を受けてもビクともしない。そこでコンカーは彼を盾にして進むことになる。
だが危険地帯を一旦抜けると、彼の意外な一面が明らかに。誰も乗っていない戦車を見るや否や、息荒く血相変えて飛びつき、あっという間に乗り込んだあとはテンションMAX。この現場に送り込まれたことにまさかの適性持ち。さらに敵軍のボスとの戦いの余波ではさすがに一度死亡したと思われていたが、ボスが死に際に仕掛けた島の自爆装置に巻き込まれても無事で、爆発のショックで故郷の島へ向けて吹っ飛ばされて帰還するという豪運を見せ付けた。
このように常人ならいくら適性があろうがトラウマになってしまいそうな体験をしているのだが、戦争終結後に再会した時は「またこんな戦争が起こったら、僕はコンカーと一緒に行きたい」ととんでもないことを語っていた。彼の素性はミリオタの域を遥か超えた戦争バカであり、コンカーが王位に付いたときも将軍職を望んでいたという……。