ロバート・デ・ヴァイス
ろばーとでばいす
CV:橋本晃一
一般警察の中でもエリートとされる「機動警察」のメンバーの一人。特殊な装甲強化服(作中ではハードスーツと呼ばれる)を装着し、危険な現場へ出向くことも多い。AMPのメンバーである香津美・リキュールとは恋人同士。
ロバートなのにあだ名は何故か「ロイ」(ロバートなら一般的にはあだ名はボブとなる場合が多い。これについては作者も言及しているが「まあ、ロイでいいよね」といった旨の発言をしている)。香津美やキディ、レビアなどからは「ロイ」、由貴、那魅から「ロイさん」と呼ばれる。
他に異性のパートナーがいるメンバーと違って、肉体関係があることがしっかりと描写されている。
温厚な性格で、自分が普通の人間ではないことや妖魔から付け狙われており、自分といると彼に危険が及ぶことを懸念し、より深い関係に進むことを躊躇していた香津美を「誰にだって幸せになる権利はあるし、今の香津美の考え方は自分から幸せを放棄しているのと同じだ」と諭し、何があろうと支え、愛していくことを伝えた。
その言葉通り、激化していく妖魔との戦いの中で香津美の精神的な支え(と同時に最大の弱点)になっていった。
妖魔絡みの事件に関わった際、同僚であり親友である相田那智を手にかけざるを得なくなり、一時そのトラウマから銃を撃てなくなるが、その事件の黒幕と相対した際にトラウマを振り切った。
ガノッサによって「香津美をこちらの世界に繋ぎ止める鎖であり、自分の計画には邪魔」とみなされ、上級妖魔を差し向けられ命を狙われるが香津美とともにこれを撃退、その夜「どんなことがあっても互いを愛している」と認識し合った香津美と遂に契りを交わす。
が、その襲撃自体が香津美を妖魔側へ取り込むための罠であり、香津美と愛を確かめ合った直後、香津美がその場を離れた隙を突かれ、部屋に侵入してきたガノッサに殺害(原作だとかなりグロい殺され方をするので要注意)されてしまう。それを見た香津美はかつてないほどの怒りと憎しみに支配され、魔剣メディウムに取り込まれてしまうこととなる。
実は、契りを交わした際、香津美との間に子を授かっており、その子が香津美復活のキーとなる。
原作では色恋沙汰で他に女性と関わるようなエピソードはなく、本人も最初から最後まで香津美一筋だが、TVアニメ版だと藍菁に一目惚れされ、モーションをかけられたり、香津美の懸念がさらに悪い方向に進んで(後に復縁はするものの)一方的に別れを言い渡されてしまったりする。
原作とTVアニメとで出会い方が違う。原作はAMPに入隊を決めた香津美の研修を担当した教官として、TVアニメは機動警察からAMPに出向し、香津美に現場のイロハを教える刑事として、それぞれ出会っている。(劇場版2ではラリーに会いに来た香津美を相田とともに品定めするような描写があるが、その時は「あんな美人ならお知り合いになりたいよなぁ」と言った相田に対して「お前、シュミ悪いな」と言っている。相田に対するけん制、と取れなくもないが)
原作での出会いとそれにまつわるエピソードはサイレントメビウステイルズに収録されている。人間と妖魔の共存の可能性や未来への希望を感じさせる良作なので、興味のある方はぜひ。