データ
製造国 | 不明 |
---|---|
発掘地 | 鶏野遺跡 |
動力機関 | ジェットエンジン |
燃料 | ジェット燃料 |
特徴 | 驚異的な格闘能力 |
出撃費用 | 50億円 |
概要
リモートコントロールダンディに登場する巨大ロボで、このゲームの主役機・看板機。
主人公である王座守の最初のロボでもあり、プレイヤーがゲーム中で初めて操縦するロボでもある。
名前の由来は北欧神話の主神にして戦争と死の神であるオーディンのドイツ語読み。
造形
青色をベースにした機体色。首の回りは黄色のカラーで覆われており、目の周りには赤色の塗装が付けられている。
腕には翼がつけられており脚には黄色い角がついている。
性能
冒頭のデータでも述べた通り、圧倒的な格闘戦能力を持っており、必殺技を考慮せずとも防御の発動が早いという特徴がある。機動力と装甲のバランスにも優れている。
必殺技は腕に取り付けられた小型の噴進装置を作動、肩から切り離して腕ごと相手にぶつけ、粉砕する「シャトル・パンチ」。
また、格闘技として腕と肩の噴進装置を利用して相手を勢いよく倒す「ブースト・フック」、しゃがんだ状態から腕の装置に爆発的な出力を与え、相手を空の彼方へ吹き飛ばすほどのアッパーを放つ「ゴッド・アッパー」をも持つ。
更に、移動技として腕とかかとの噴進機を作動、地面を滑るように勢いよく前進する「ジェット・ダッシュ」も持つ。
プレイヤーの開発次第では、腕をドリルのように回転させることで格闘技およびシャトルパンチの威力を高める「トルネードアーム」、両腕を同時に射出するシャトルパンチ「ツインブースターパンチ」、足の裏にある噴進装置を利用して空高く上昇、そこから敵に向けて超強力なキックを叩き込む「ジェットダイブ」、左腕に爆発的な出力を貯め、その後敵に向けてエネルギーの翼が生えた強力無比なシャトルパンチを放つ「ゴッドブレスシャトルパンチ」が使用可能になる。
ストーリーでの活躍
フランスのパリにある王座財閥の秘密工場で守と邂逅。その後輸送船によって彼と共に鶏野へ運ばれ、鶏野警備隊の第一のロボとなる。
鶏野新市街に上陸した怪ロボット「モードル」を倒し、史上初めて怪ロボットを倒した兵器となった。
ロボの通常のパンチですら傷一つつかない装甲ロボ「キャメロン号」が鶏野ベイエリアに上陸した際シャトルパンチを放つことで撃破に成功する。
しかし、再び鶏野を襲いに来たキャメロン号の前にはシャトルパンチが効かず、逆に超強力なビーム砲「キャメロン砲」を受け大破。初めての敗北を喫してしまう(一応キャメロン砲によりエネルギーの切れたキャメロン号を一時撤退させてはいるが)。
ストーリー中盤、柳博士により、巨大ロボットは古代文明によって発明されたものであり、怪ロボットは北極の古代遺跡にあった「なぜか」動力機関のないロボット達に王座財閥の調査グループが動力機関を積んだところ暴走してしまったことにより生まれたことが判明。
それに対抗すべく見つけ出されたもう一つの遺跡こそが鶏野遺跡であり、ヴォーダンのみならずメンテナンス(ストーリーによっては修理)によって動けないヴォーダンの代わりに鶏野を守ったガレス、ヴォーダンを大破させたキャメロン号を倒すべく出撃し鶏野を守ったライオネルもそこで「動力機関なし」の状態で発掘されたことが判明した。
(博士の口からは語られていないが、本来鶏野警備隊のロボになるはずだったサハリン2、語られたのちに初めて登場するペルスヴァルも鶏野遺跡で発掘されたと推測できる)
夜の鶏野新市街で偽物とも対峙、互角の性能に苦戦するも本物の力で勝利した。
前方からのありとあらゆる攻撃が一切効かない城塞ロボ「バビロン」に対しても、遠隔操作を可能にしたシャトルパンチ「ホーミング・シャトルパンチ」によって後方を狙うことにより撃破に成功した。
余談
活躍の項目で記したホーミング・シャトルパンチをトルネード・アーム作動中に使用すると柳博士の言う通り「大変なこと」になる。
これはゲーム開発スタッフが製作している最中に起きた不具合だが「面白いので残そう」ということでそのまま実装された経緯がある。
ゲーム中には記載されないが、トルネード・アーム作動中にゴッドブレスシャトルパンチを使用すると「アルティメットシャトルパンチ」になる。その攻撃力は装甲の厚い無傷の大ボスに大ダメージを与えるほどである。
「リモートコントロールダンディSF」では
コナミが開発したゲーム「リモートコントロールダンディSF」にも登場。全体的に黒色のボディとなっており、別次元の世界の話のためか設定が大きく変わっている。
ストーリーモード一周目では敵として現れるが、二周目以降は主人公が使用できるロボットの一機となる。そのうちオリジナルカラー2を選択すると、本家と同じカラーリングのヴォーダンになる。
ゲーム中で閲覧できる資料には、当作品でも主人公機に位置付ける予定だったことを示唆するイラストが存在する。
「地球防衛軍6」での小ネタ
制作スタッフが新たに立ち上げたサンドロットの作品「地球防衛軍6」のとある街にはヴォーダンの腕がオブジェクトとして置いてある。
この世界では「シャトル」という名前がついているようだ。
関連イラスト
関連タグ
鉄人28号(ロボット) リスペクト元(その1)。ただし顔は兄弟機のトルーンズの方が近い。
マジンガーZ リスペクト元(その2)。技名つながりもある他、古代遺跡から発掘されたロボット達に対抗するために作られたという経緯も共通している。
歩行要塞バラム 色合いと一部モーションがヴォーダンに似ている。
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以下リモートコントロールダンディ終盤のヴォーダンに関する重大なネタバレ
終盤、「破壊神」を感知した古代文明の守護神「ディオニシオス」が敵対組織北領軍の本拠地である北極基地を自分の意志で破壊・脱出し鶏野遺跡に向けて襲撃。プレイヤーの手によってディオニシオスは破壊されるが、鶏野遺跡に存在した「動力機関付き」のロボット、「アスモデウス」が破壊神ではないかと守と柳博士によって疑われる。
その後、北領軍の残党がアスモデウスを強奪、起動させてしまう。何とかアスモデウスを撃破するも、アスモデウスの動力機関「D機関」により天変地異と共に異次元から来た破壊神「ミゴス」が襲来。
ヴォーダン(別のロボでも出撃可)はミゴスを一時的に退けたが、すぐに完全に再生されてしまう。
それを感知したガレス・ライオネル・ペルスヴァル(ヴォーダン以外で出撃した場合はそのロボの代わりにヴォーダンとなる)が勝手に起動して鶏野警備隊の出撃基地を飛び出し出撃。ヴォーダンも自律して動き、4機でそろって雷のような封印をミゴスに施し、異次元へと封じる。
しかし、エネルギー切れとなり機能を停止した彼らもまた次々と異次元へと吸い込まれ姿を消してしまう。最後に残ったヴォーダン(最後に出撃したロボ)は自分の意思で抵抗するものの、抗いきれず機能を停止、異次元へと消えてしまう。
戦いの後、柳博士は「古代文明人に与えられた使命だった」と解釈しているが、先述の行動からも分かるように実際は守と共に戦い、鶏野を防衛してきた、自我を持つ鋼鉄の兵士と言えるだろう。