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一つの花

ひとつのはな

今西祐行による文学作品。1975年発行。戦争の悲惨さを伝える戦争文学の典型例の1つとして著名であり、文部科学省により選定され、日本の小学校の国語の教科書にも採用されている。

あらすじ

大東亜戦争が激しかった時代に生まれた幼児、ゆみ子が主人公。ゆみ子は父親・母親とともに暮らしていたが、戦時中なので食料などは簡単に手に入らない。そんな状況下、ゆみ子は「一つだけ、一つだけちょうだい」を口癖に、戦時中は簡単に手に入らない食料などの物資を、本能的にねだるのであった。そうした生活は、幼いゆみ子にとって苦痛そのものでしかなかった。そんな気の毒な娘を見た父親は「高い高い」をするなどしてゆみ子を少しでも元気付けようとするが、ある日父親自身が兵隊として戦地へ向かわざるを得なくなってしまう。しかし、自分にとって大切な優しい父親が出兵する事を知らないゆみ子は、父親にも口癖の「一つだけちょうだい」のセリフを発してしまった。父親は、ゆみ子を悲しませたくないと言う思いと、戦場へと向かって愛する娘と離れ離れにならざるを得ないという気持ちなどが葛藤し、困惑したが、最終的に駅のホームで「一輪のコスモスの花」を摘み、それを娘のゆみ子に渡した。その際、父は「ゆみ。さぁ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよ。」と発したのであった。そして、それがゆみ子と父との最期の会話となったのであった… 。

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