概要
讃岐国(香川県)の丸亀地方に伝承される憑き物の一種で、七十五前と表記されたり七十御前さんと敬称をつけた呼び方をされる場合もある。
頚に金の輪が填まった小蛇のような姿をしており、この憑き物を使役する一族を敵に回した者は、病にかかり憑り殺されると恐れられていたのだという。
立花正一氏が昭和6年に発表した論文『讚岐丸亀地方の伝承』で紹介したもので、立花氏自身が伯母から聞いた話をまとめたものであるというが、伯母自体も祖母から聞いたという又聞きであるため原典は不明である。
創作での扱い
- あやかし百鬼夜行
金の輪が頭上に浮かび喉元に鱗がある、赤い着物を着た彼岸花の髪飾りを付けた少女として登場。