トウビョウ
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とうびょう
中国・四国地方に伝わる憑き物の一種。
中国地方や四国で伝承される憑き物の一種で、10~20㎝ほどの長さの首に金色の輪がある黒蛇であるといわれ、75匹の群れを成し人の目には透明であるとも伝わる。
香川県ではトンボガミと呼び、岡山県の神社では道通様と呼ばれる白蛇として祀られ、鳥取県ではソンツル(狐ヅル)やトウビョウギツネという狐憑きであるともいわれている。
トウビョウが憑いている家はトウビョウ憑きと呼ばれ、屋敷に放している、もしくは土製の瓶に入れて台所の床上や床下に置き、食事や酒を捧げていたといわれた。
憑かれたといわれる家は金がどんどん入るなど目立って裕福になり、敵対しているものには祟りをなして体の節々に激しい痛みを与えると恐れられていたが、粗末に扱っていると家人自体が祟られてしまう。
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