概要
あの南方熊楠とも交流があったといわれる関西の民俗学研究者・宮武省三によって、大正期に記述された『民族と歴史』八巻一号「諸国憑物雑話十二則」で紹介されている憑き物の総称。
佐賀地方では巫女などが稲荷や死霊を呼び出そうとしたものの、霊界では位が無い低級な狐や狸に取り憑かれてしまうことがある。
この取り憑いた者に妄言を吐かせたり、四つ足で歩かせたりする低級な動物霊のことをアゼハシリ(畦走り)と呼ぶのである。
なお、お隣の韓国では同様な霊はホジュ(허주/虛主)と呼ばれている。
この妖怪はツイッターの伝承妖怪お題絵において、平成26年9月のお題として出され、妖怪絵師によって新たな姿が与えられた。
創作での扱い
- 水木しげる作品
妖怪画にはバックベアードのような単眼の霊に取り憑かれ、奇妙な表情になった老婆の姿が描かれている。
細長い狐のような妖怪として登場。