概要
初出は「小学三年生」1979年9月号。てんとう虫コミックス「ドラえもん+」第7巻および藤子・F・不二雄大全集「ドラえもん」第10巻に収録。
あらすじ
ドラえもんがちょっと未来に帰っている間に、のび太の一家は山にキャンプに出かけるが、ゴミだらけの山ややぶ蚊の大群にうんざりしながら疲れ果てて帰ってくる。のび太は昼寝しながら「もう二度とキャンプなんかいかないぞ」と言うが、そこでドラえもんは「22世紀でも売り出されたばかりの新製品」である「万能テント」を使ってすてきなキャンプに連れて行ってやろうと言う。
ドラえもんはのび太のほかにしずかも誘ってタケコプターであまり人の来ていない山に行き、そこで万能テントを出す。テントの中は空き部屋のようになっていたが、そこでドラえもんがボタンを押すと、床がじゅうたんみたいにフカフカして、床からテーブルと椅子が現れ居心地のいい居間になった。さらにドラえもんが別のボタンを押すと壁が透き通り、テントの下から高い支柱が伸びて見晴らしのいい展望台になった。
そこでのび太は、「こんなところでおべんとうを食べると、いい気持ちだろうね」と口にして食べ物を持ってくるのを忘れたことに気づく。そこでもドラえもんはボタンで「出前スタンド」を出し、さまざまな料理を出す。調子に乗ってのび太はいろいろな食べ物や飲み物を出すが、ドラえもんはお金は家で払うから食べ物を出しすぎないように注意する。そこでのび太はうっかりテントの窓から空き缶を投げ捨ててしまうが、それに対してもドラえもんはゴミを集めて家のくずかごに送る「そうじボタン」を押した。さらにテントはボタンを押すと、寝室や浴室にもなるのだ。
ドラえもんたちはテントに内蔵された遊び道具で思い切り遊んだ後、夜になってテントを寝室にして就寝するが、夜中にどこかから聞こえてくる物音に気がついてドラえもんは目を覚ました。ドラえもんが調べてみるとそうじボタンが押しっぱなしになっており、テントは山中のゴミを集めていた。その結果のび太の家はゴミで埋もれてしまい、ドラえもんはあわてて「ぼく、ちょっと未来に用事があるから」と言ってタイムマシンで逃げようとするのだった。
関連タグ
キャンピングカプセル:他のキャンプができるひみつ道具。