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概要編集

てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集10巻に収録。


22世紀での売り出されたばかりの新型テント。犬小屋ほどの大きさだが、内部は特殊空間によって山小屋ほどの快適な広さになっている。さらに内部のボタン操作により、床を絨毯のような感触に変えたり、床からテーブルと椅子を出したり、壁面をガラス窓のように透明化したり、ベッドや風呂を出したりと様々な機能を持つ。床面から伸びるシャフトでテントを空高く持ち上げ、展望台のように景色を楽しむこともできる。


野外で遊ぶ為の遊び道具も数多く用意されている。食事の時は、どんな料理でも出てくる「出前スタンド」も搭載されているが有料であり、代金は自宅に請求される仕組み。キャンプでゴミを散らかさないよう、散らばったゴミを自宅へ転送する掃除機も内蔵している


ストーリー編集

22世紀から帰宅したドラえもんのび太と一緒にキャンプに行ってしまったことに腹を立て、どうせ自分がいなけりゃろくなことにならないと文句を言っていた。そのなことを言っているとのび太達がヘトヘトになって帰って来て、ママとパパ曰くキャンプ場の山はゴミだらけであったことや、周りのテントのラジオ音が夜通し聞こえ、おまけに藪蚊も飛んでいて安眠できなっかったとのことだった。


そしてのび太も「もう二度とキャンプへは行かない」とへばってしまい、可愛そうに思ったドラえもんは素敵なキャンプに連れて行ってやろうとポケットを探り出したが、キャンプはもういいと遠慮されてしまった。 これにドラえもんは「万能テント」のことを説明し、のび太は疑い、しずかも遠慮していたが、3人はタケコプターで目的地の山まで移動。


さっそく万能テントを取り出し、しずかに犬小屋みたいと言われたものの、中に入ると2人は空間の広さや、出現した絨毯や椅子にテーブル、壁が透明になった上展望台にもなることに驚いていた。そんな中、食べ物や飲み物を持ってくるのを忘れていたことに気付くが、ドラえもんが出前スタンドから2人が注文したラーメン、カレーライスを出現させ、ステレオkら音楽も流してくれた。


調子に乗ったのび太は他にも色々な飲食物を出現させたが、後払い制だったためドラえもんに止められ、空き缶を外に捨ててしまったことでしずかにも注意されたが、これはドラえもんがテントからホースを伸ばして吸い込んでくれた。そして浴場を案内された後、ボールに乗って遊んだり、ボートから釣りをしたり、翼型の道具で飛行したりして楽しみ、キャンプ場にて大勢のテントを発見した後テントに戻り就寝した。


だがその時何か音がしたことでドラえもんが目を覚まし、外に出てみるとホースが起動したまま出しっぱなしになっていて、山中のゴミを吸い込んでいた。このためのび太の部屋はゴミだらけになってしまい、部屋の外でママが怒っている中、ドラえもんは「ちょっと未来に用事があるから」と引き出しの中に入ろうとし、のび太はそれを「ずるい!ずるい!」と怒って止めていた。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版は1980年6月10日に、水田版は2014年10月17日にそれぞれ放送している。


2014年版編集

  • サブタイトルが「22世紀のすてきなキャンプ」に変更
  • 冒頭には22世紀から帰って来たドラえもんが家の中を探して誰もいないことに気付き、置手紙から皆がキャンプに出かけていることを知った。
  • キャンプが散々だったことはのび太が説明していて、放送時期が10月だったためか藪蚊については言及されなかった。
  • しずかは道を歩いている時に誘われていて、「秋の止めへキャンプに行くなんて素敵ね」と遠慮してはいなかった。ちなみに山までタケコプターで向かったのは気分を出すためだったが、のび太は不満そうだった。
  • しずかの「犬小屋みたい」の台詞は「小さくて三人寝られないわ」に変更されている。
  • テント内に絨毯を出現させた際のび太としずかは寝転がっていて、2人の寝ている位置からテーブルとイスがそれぞれ出現した。またドラえもんは最初に壁を透明にしてから、展望台に変形させてロッククライミングをしているスネ夫達を映し出している。
  • 外で遊ぶことを提案したのはしずかで、退屈したのび太が部屋の内装が変わるだけだと文句を言って、ドラえもんと口論になりかけたためだった。ちなみにボートで釣りをする描写はカットされている。
  • スネ夫達に燻製を見せてもらったり、バウムクーヘン作りを体験させてもうら下りが追加されている。これにしずかは加わったものの、のび太は意地を張ってテントに帰って行き、ボタンをめちゃくちゃ押してこれらを出現させて持って行ったが、バウムクーヘンが完成間近で仲間に入れてもらえることになり、キャンプは面倒くさい所が楽しいということに気付いた。
  • のび太の部屋がゴミだらけになったのは、先ほどのび太がボタンをめちゃくちゃに押したからで、ママがこれに驚いている一方でのび太は、出来上がったバウムクーヘンを食べキャンプの楽しさを実感していた。このためテントの中で就寝する以降の下りは描かれていない。

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