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三方一両損

さんぽういちりょうぞん

落語の演目。大岡越前(大岡忠相)の事績を称えた『大岡政談』のエピソードが元になっている。
目次 [非表示]

概要

時代劇でも有名な町奉行大岡越前大岡忠相)』の登場する落語

『大岡政談』のエピソードが元となっており、大岡裁きの一つとして有名。

ただし、これは江戸町奉行京都所司代を務めた大名板倉勝重(1545年~1624年)の判例集『板倉政要』からの転用である。


あらすじ

ある男が三両を落とし、別の男が拾って届けた。

しかし落とした男は「落とした時点でそれは俺の金じゃない。全額お前にやる」と言い、拾った男も義理堅かった為「金を貰う為に届けたんじゃない。全額お前に渡す」と返し、二人は口論となってしまう。

これを受けた越前は次のような裁きを行った。

両者の三両を一旦預かった後、自らの懐から一両を取り出して四両とし、二人に二両ずつ分けたのである。

「拾った男は三両貰える所だったが二両しか貰えず、落とした男も本来の手持ちより一両少ない金が残り、私も一両を失った。これで三方一両損である」とのことだった。

金を全額受け取って得をすることを良しとしなかった二人にとって、この裁きは実に納得いくものだった。


オチ

その後越前の計らいで両者は膳を振る舞われるが、「沢山は食うなよ」と言われる。

二人はこう答えた。

「多かぁ(大岡)食わねぇ。たった一膳(越前)」


関連タグ

落語 大岡越前 板倉勝重

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