解説
1969年(昭和44年)、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。大学時代は弁論部の辞達学会に所属。
大学卒業後に日本長期信用銀行、臨海セミナーに勤務、その後独立。
2007年より、勝間和代と株式会社『監査と分析』を設立。取締役・共同事業 パートナーに就任。
2010年に浜田宏一に師事 2012年より、希望日本研究所 客員研究員。著述家としても積極的に活動している。
人物像
端的に言えば非常に好き嫌いが分かれる人物である。
決して悪い人物ではないのだが、良くも悪くも空気を読まずに我が道をいくタイプ。
強い口調で持論をまくし立てる悪癖があり、誤解されやすく近しい政治的イデオロギーの論客とも摩擦や衝突をしてしまうこともある。また、相手の主張を途中で遮り政治の話題でアニメのたとえ話をしたりと、子供っぽさも抜けきらない。
しかし、自身の間違いや誤解をきちんと訂正したり、わからないことはわからないと言え、周りに流されず意見できるという長所もある。また、情報ソースをしっかり明言して論じる傾向が強い。
以上の事から評価こそ分かれるものの、長い目で見れば正論を言っている事も多い。
経済評論家として
日本経済が長らく不景気の時も、余計なことをしなければ日本経済は持ち直すと言い、当時はあまり評価されなかったが、2024年現在日経平均が歴史的な高値をつけ、結果的には氏の予想は当たらずとも遠からずであった。
また、多くの日本人の考える好景気は皆幸せと連想しがちだが、氏は好景気になれば競争が激化し淘汰される企業もあるとも論じており、多くのリフレ経済学者評論家とは微妙に違ったポジションを取っている。
その為、経済評論家なのに経済学をわかっていないと批判されることもあるが、実業家としての側面もある氏は、いわば数字で総合的に是々非々で判断しているだけである。
一見すると不可解に思われる氏の持論も、学者よりシビアなリアリスト寄りのスタンスをとっているからといえる。
その独自路線
- 北朝鮮の指導者が絶命していると主張
- 一時期北朝鮮の指導者が表舞台から姿を消したことがあり、体調不良説や死亡説が囁かれていた。氏は常に死亡説を訴えていたが、実際は生きており、後に彼は自身の間違いを謝罪した。
- アメリカ大統領選でいち早くバイデンが勝ったと主張
- 日本では、2020年のアメリカ大統領選の結果を勝者はトランプだったと信じるものがかなりおり、社会的地位のある保守論客も無視できない数がトランプは勝ったと主張していた。しかし、結果はご存じの通りバイデンが勝者であり、トランプはゴネていただけであった。彼は保守論客や右派支持層から激しい攻撃を受けたが、決して主張を曲げなかった。
- 韓国人や中国人に対する行き過ぎた批判を制止
- 日本の保守、右派論客は領土問題や文化的違いから中国や韓国を批判的に見る向きが少なくない。しかし、誤った行いのみ批判し人種や単純な文化そのものを批判することには一定の距離を置いており、ここも極右からは攻撃されやすい要因である。
- ロシアウクライナ戦況の逐次報告分析
- オールドメディアの多くがロシア優勢を疑わぬ中、ロシアが実は追い詰められていると譲らず、一部から批判を浴びた。しかし、実際はロシア軍はかなりの犠牲者をだしており、氏の主張は決して間違っているとは言い切れなかった。
主な著述書
- 「日本ダメ論」のウソ(イースト・プレス、知的発見!BOOKS、イースト新書)
- 「経済で読み解く」シリーズ
- 経済で読み解く大東亜戦争(KKベストセラーズ)
- 経済で読み解く明治維新(KKベストセラーズ)
- 経済で読み解く織田信長(KKベストセラーズ)
- 経済で読み解く豊臣秀吉(KKベストセラーズ)
- 財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済(講談社+α新書)
関連動画
映画館で『シン・仮面ライダー』を観賞し、ある人物の名前を明かされた際に感極まって号泣してしまったという(下記の動画でも思い出して泣いている)。