概要
旧暦7月、九州の晦日の風の弱い新月の晩などに八代海と有明海に出現するとされる怪火の一種。
その存在は古くから知られており、『日本書紀』等にもその記述がみられる。
海岸から数kmの沖に、1つ2つ「親火」というものが出現し、それが左右に分かれて数を増やし、最終的には数百から数千の光が横に並ぶとされており、その左右の距離は4~8kmにも及ぶとされ、水面近くからは見る事は叶わず、10m程の高さから確認できるという。
また不知火には決して近付く事は出来ず、近づくと火は遠ざかって行くとされ、かつては龍神の灯火といわれ、これが見える日には漁に出ることを禁じていた所もあったという。
なお、その正体は大気現象の一種という説が有力視されているらしい。