概要
江戸時代の奇談集『三州奇談』に記される元文年間の石川県に出現したとされる怪火。
話しによれば、真夜中に全昌寺というお寺の裏手を小原長八という名の侍が歩いていた所、生温かい風と共に火の玉が飛んできたのでこれを切り捨てた。
すると火の玉は真っ二つに割れて長八の顔に生臭いねばねばとした糊か松脂のような感触の、赤く透き通ったものが張り付き、両目を掛けてみるとそれを透かして周囲のものを見通す事が出来たという。
慌てて顔に張り付いたそれを何とか拭い去った長八は、流石に肝を冷やし、気分が悪くなったので急ぎ足で家路へと就き顔を洗ったが、ねばねばした感触はぬぐい切れず、生臭いに臭いも暫くは取れなかったという。
次の日、近くに住んでいる土地の古老にそれとなく昨日の出来事を訪ねた所、その火の玉の正体は“クラゲ”で、(クラゲは時に)夜中に風に乗って彷徨ことがあると教えてくれたという。
ゲゲゲの鬼太郎
CV: 小野坂昌也
くらげ火ともいわれるクラゲの化身で、炎の妖怪五人衆の1人。
鬼太郎たちの仲間の1人として度々登場し活躍している。