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人物編集

黒瀬いじめにおける首謀者。冷静で頭も良く、リーダーシップにも優れており、ルックスも良いため、女子生徒から高い人気を誇るが本性は非情な性格。


クラスメイトから高い人望を集めるその裏で仲間たちと共に些細な理由から黒瀬に対して凄惨ないじめを行う。後に担任の白鳥がいじめ解決に前面的に出た事で黒瀬に〝自殺〟を強要し、事故とは言えそれを実現させた。


その一方で仲間意識は低く、保身のためならば仲間を切り捨てることもかまわない行動も珍しくはなく、メンバーでさえも恐怖や弱みで従えようとする事も珍しくない。一方、くるみの突拍子な発言にはギャグ顔を交えて唖然とする事もあったりと、人間性が皆無かと言われるとそういうわけでもない。また、黒瀬が入院して以降に不審な出来事が立て続けに起きて以降、最初こそ黒瀬の復讐とまでは考えていなかったものの「騒ぎを起こしたら、黒瀬いじめがバレかねない」と自他共に戒め、復讐者の存在を知った後は単独行動は控えるようにメンバーに呼びかけた。

事実、メンバーの一人である切木竜也が忠告を破って学校全体に知られる問題を起こした際は、失望と軽蔑を交えた視線を傍で送り、彼が黒瀬の策で捕まりSOSを求められても、助けに行くことはそのままいじめを認めることにもなるためもっともらしい理由で切り捨てた。


黒瀬と入れ替わった白鳥が意識を取り戻した時、(黒瀬に弱みを握られた状態でせがまれたくるみに進言された形だが)お見舞いを口実にするための花束を用意したり、仙水が「黒瀬に1万円貸した」と言うデタラメを黒瀬の母親に言い出して受け取った時も余計な事をしないように注意した。こう言った事から、自身の保身も含める意味合いは強いが、普段行動しているメンバーに何かしらの思い入れは大なり小なり持ってはおり、甘やかすような対応はしないようにする自律心も少なからず持っている。


父は弁護士にして自身の通う高校の顧問弁護士でもある不道正義だが、父親に対しては常日頃から厳しく接されているからか、頭が上がらない様子。一方、自身と考えが正反対の父に対して内心では「クソ親父」と罵っている。


黒瀬による復讐とその後・・・編集

不道はかつて自身の中学時代の同窓生2人に指示を出し、黒瀬の父を痴漢冤罪によって犯罪者に仕立て上げた挙げ句、自殺に追いやったが、復讐に乗り出した黒瀬にその2人を締め上げらた事で真実を知られ、後に自身の悪行や本性を学校中に知られる羽目となる。直後には自身が嫌がらせ・陰口・孤立化と自身が黒瀬にしていた事をその身に受けた挙句、彼女である三谷ひなにも振られる結果となった。更には痴漢冤罪事件を仕立てる協力者となった2名が自首して真相を明かした事で自身も警察に捕まってしまうも、父のお陰で事なきを得る。しかし、コンプレックスを抱く父に救われたのもあり不服の念を隠し切れずに独自で調査に進める。そんな中でメンバーの一人であるくるみが黒瀬(の精神が入った白鳥)と繋がっている事実を知った際は彼女の弱みをネタにして反撃する手筈を整え、黒瀬に宣戦布告する。そして白鳥と黒瀬の入れ替わりを悟り、勝利宣言をする。


黒瀬との心理戦や策の巡らせ合いの末、一時は勝利を確信するも、最後は黒瀬の方が一枚上手であり直接対決に持ち込まれる。隠し持っていた数本の凶器で追い込むと共に、「嫌なら抗えよ」「いじめられたくらいで復讐なんて馬鹿らしい」と自身の非道な行いを棚に上げた挙句「黒瀬をいじめた事に後悔はない」と言い切るゲスっぷりを堂々と見せつけ、最後は黒瀬から屋上から突き落とされ〝自殺〟させられる。


それでも開いていた窓の縁に手をかけるも、凄まじい復讐心を持つ黒瀬によって阻まれ転落する。が、黒瀬と入れ替わった白鳥によって命辛々生き延びた。


その後しばらく入院するも、黒瀬の身体に入った白鳥から自身の予想を遥かに超えた残忍さと残虐さ、そして抗うのも不可能なほどの底知れなさに恐怖を感じ白鳥には逆らえなくなってしまう。


そして・・・編集


白鳥が周到にシナリオを進める中、不道自身も手駒として動いていくと同時に黒瀬を始末しようと動く中、クラスメイトの冴木薫にかけられた冤罪の事件の全校集会後に白鳥の指示で、

・黒瀬が本性を見せた新島絹枝を怒りのままに暴行を加えている姿をリアルタイムで撮影し、それを生徒達に流して全校生徒の敵意を黒瀬に向けさせる。

・白鳥の指示で動いた美谷ひなとの連携で自身を追いかけて来た黒瀬に深手を負わせる。


等、有利に立ち回る。


そんな中で不道は黒瀬からコンプレックスを抱き内心では侮蔑している父が、本当は自身を心から愛している事を伝えられる。黒瀬と同じ誕生日であった事もあり、父親から「黒瀬くんに渡すように」と誕生日プレゼントの箱を不道は渡されていた。しかし、そのプレゼントは息子の自分よりもその友達というだけで、実際は赤の他人に過ぎないはずの黒瀬にばかり目をかけていると思った不道が嫉妬心に駆られるがままに中身を見る事もなく川に捨ててしまっていた。

誕生日の数日後、黒瀬は不道の父親から「君はどっちを選んだのか?」と訊ねられる。黒瀬は何のことかわからなかったが続けて「入っていた黒と白のパールのキーホルダーは2人の友情が続くことを願ったものだ」と語ったという。

その時、不道は不器用ながらも父親が自分を愛していた事を初めて知る。


しかし、真実を聞かされても不道は尚も開き直り否定した。(本人曰く、「(実の父でありながら)愛情表現が下手なヤツ」)


全校生徒の敵意を黒瀬に一時は向け、白鳥のターゲットである柊カレンにガソリンをかけた上で火を灯したジッポーを彼女に向けるも、副担任であるネネの懇願で「捕まえるべきは不道だ!」と生徒達を説得した若王子昴によって今度は自身が追われる身となり窮地に立たされてしまう。

しかし、不道を見限った白鳥の指示で美谷が密かに撒いたガソリンに火を付けたせいで学校が大火事となり、逃げ道を失ってしまう。

救出袋を利用して脱出を試みるも、悪行を知られ敵意を剝き出しにした男子生徒達によって結局手段を封じられてしまう。

それでも誰もいなかった図書室に置いてある救出袋を見つけるも、それは人気がいない所に行くよう誘き出した黒瀬の罠であり、待ち伏せていた彼から攻撃を受けてしまう。

互いの秘めた想いをぶつけ合う中不道は黒瀬から思わぬ提案を受ける。


それは


一緒に(全ての元凶である)白鳥に復讐しようと言う提案であった。


余りに予想外な申し出に一時は心が揺れるもこれを一方的に拒絶し勝手な行動をしようとする中、火事が激しくなったために起きた爆発で怪我しかけるも、咄嗟に動いた黒瀬によって大事にならなかった。

だが、黒瀬は本棚の下敷きになってしまう。それでも説得を止めない黒瀬を見ても、自身が警察に捕まるリスクは覚悟していても、黒瀬をイジメた事の後悔はないと再び開き直る。身動きの取れない黒瀬に救助袋からは脱出しないように訴えられるも、それを完全に拒否し逃げおおせようとする中でとんでもない事が起きた。




救助袋から降りて行こうとする途中で袋が急に裂けてしまい、不道は急転直下で地面に叩きつけられてしまう事になった。


実は不道が逃げ込んだ部屋に置かれた救助袋は、先回りした黒瀬が破れやすくなるように細工したものであった。しかし、直前の会話で不道に自分のしてきたいじめを反省する気があるようならば、と黒瀬は心変わりを起こしていた。危険な救助袋を使わせないようにと。

もしも不道がプライドや自尊心をかなぐり捨てて黒瀬と手を組み白鳥に復讐する道を選んでいれば、リスクを取っても良いように利用してきた元凶の白鳥を倒せる未来が待っていたかもしれない。

手を組めずとも危険な道へ進むのを止めようと必死に訴え続ける黒瀬の言葉に耳を傾けることができていれば、破滅することはなかっただろう。


だが、黒瀬の申し出を全面否定してどこまでも自分勝手な行動を取り続けたために起きた結果はまるで、今まで黒瀬にした過酷極まりない仕打ちが自身の間違った行動で死を招くと言う皮肉極まりない末路を辿る羽目になった。

白鳥からは無様と吐き捨てられ、黒瀬からも親からの愛に飢えるあまり人一倍自己愛に溢れ、人を愛さなければ誰からも愛されないのに結局、勝手な生き方や選択をし続けた結果「自分」に首を締められたのだと改めて憐憫の感情を送られると同時に、復讐という自分の行き着く果を予期した「地獄で会おう」とかつては確かに友達だった少年への言葉と共に燃え移った救助袋に接触し、その身体も焼かれてしまった。


正に、自分勝手な価値観や性格で起こしたこれまでの行いが最期は地獄の業火に焼かれて生涯を終えると言う、自業自得以外の言葉が見つからない結末となった。


黒瀬に凄惨なイジメをしてきた不道グループの中で黒瀬の最後の復讐相手であり、最後の死者となった。

そして、彼の死を以て黒瀬が掲げた不道達への復讐は果たされた事になった。


復讐された果てに惨く命を落とした遊井・キリコ・仙水よりも更に凄惨かつ非情な最期を遂げた。


もしも不道がコンプレックスを抱いていた父からの愛情を歪んだ形(端から見れば分かりにくい愛情表現をした側にも非がない事もない(※)にしても、)で受け取らず、時間がかかってもその想いが本物であると気付く事が出来たら、黒瀬やグループの面々とも本当に良好かつ信頼し合える関係を作れたかもしれなかっただけに、終始独善的な行動に走り続けたのは紛れもなく自業自得である。


※誕生日プレゼントの発案は白鳥によるものなので、不道のコンプレックスの助長、及び黒瀬との仲の関係悪化を狙ったものではある。


事件が落ち着いた後、学校内で起きた放火殺人事件の犯人(ガソリンは不道の用意したもので放火は美谷によるものだが、いずれも白鳥の指示によるものである)として実名や写真及び黒瀬をいじめた事や過去に痴漢冤罪を起こしていた等の余罪が報道されている。


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復讐の教科書 諸悪の根源

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