概要
主人公・黒瀬良太郎が属する2年B組の担任で、体育教師を務める青年。大学卒業後に教師になって12年になっていることから年齢は推定34~35歳ということになる。
誠実さと正義感に溢れ、生徒達にとって、良き兄貴分であり、黒瀬を初めとした生徒達や吉倉ネネを初めとした同僚教師からの人望も厚い。
黒瀬の異変(いじめ)を気に掛けていたが目安箱を設置した日、黒瀬が不道グループの手で屋上から落とされた際、その真下で彼の上靴を拾ったところで落ちてきた黒瀬と頭をぶつけたショックで黒瀬と身体が入れ替わり、黒瀬の身体になった白鳥は昏睡状態に陥る。2ヶ月後、意識を取り戻すも記憶を失っていたため、自分が黒瀬だと思い込んでいながらも学校に復学した。
関連タグ
※ここから先ネタバレ注意!!
真実
実は記憶喪失は白鳥の演技であり、更に彼の本性は生徒を異常なほど見下す残忍な性格で利用出来るものは利用するサイコパスであった。
自室の机の鍵付きの引き出しには生徒達への本心を書いたノートを大量に保管しており、黒瀬に発見されたことを知った後は「黒瀬の復讐に役立つ復讐の教科書」と称した。
本性を露わにしてからは自らの手で不動グループの1人である遊井学を殺害。
それ以前にも、不道の仲間の一人で本性はリーダー格の不道ですら戦慄を隠せない悪辣な性格をしている仙水理人を、森野くるみや黒瀬を良いように動かして彼を死に至らしめていた。
そして黒瀬が不道に対しての復讐が終わりかけた段階で命を落としかけた不道を救い、黒瀬の身体に残る自身の本性を迷う事なく露わにした。
その後は不道の弱みを握り手駒にして、自身の思い描くシナリオ通りにしていこうと画策する。
また、動物を「意志疎通が出来ないから」という理由で嫌っており、飼っていたハムスターを虐待していた。
学生時代は正義感と良識に溢れ、弱い者いじめを許さない善人であったが、恩師であった神童輝との確執と恋人であった星宮紗良とのすれ違いがきっかけで彼の人格が変容していったことが明らかになっている。
※更なるネタバレ注意!!
黒瀬との「戦争」の果てに、校舎が全焼した横濱高校が廃校になった後、入院していた病院から脱走した黒瀬の中身が白鳥のままだったことが判明する。
黒瀬にとって初恋の少女だった志田さくらを利用して、柊カレン、ネネ、冴木薫、群青ひかるを殺そうとするが、実はさくらに正体を見破られていた上、群青にも筒抜けであった。
群青にそば粉入りのコーヒーを飲まされアナフィラキシーショックを引き起こすが、応急処置を施して彼女の肩を刺して反撃する。
更に自分が星宮を殺して何を決意したかを語るが、星宮の親友であった群青から「あんたは失恋を拗らせた犯罪者よ」と反論されたため、逆上してトドメを刺そうとする。
だが、黒瀬の精神が復活して腹をナイフで刺してしまう。
その後、精神世界で黒瀬と対話をして彼を葬ろうとするが、黒瀬の手により地獄に引き摺り込まれていった。
それでも「死にたくない、逝きたくない」と抵抗するが黒瀬の意思が勝り、黒瀬が腹をナイフで引き裂いたことによって死亡した。
その後、群青の意思を引き継いだ赤松の尽力で過去に犯した殺人が世間に暴かれて彼の名声は失墜。更に母親も後を追うように病死したため、白鳥家は事実上の断絶となった。