概要
怪我をしたり病気にかかったりしたとき、初期の状態より悪化させないため、もしくはのちのちに残るであろう障害を最小限に食い止めるなどの目的で、その場でできるだけの対応をすること。
たいていは一般の人でも可能な行為であり、設備の整った施設でプロフェッショナルの医療者(医師、看護師、救命救急士、歯科医師、獣医師など)の対応を受けられるようになるまでのつなぎとして、患者の容態を安定させるために行なわれる。
またこれになぞらえて、機械や物品が壊れたときの一時的な修繕や、物事がうまく行かなくなったときの姑息的な処置のこともいう。
確認項目
※しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸は「死戦期呼吸」=呼吸できていない。
救急搬送が必要な場合、周囲の目印となるものなど
(電柱や自動販売機、高速道路などにも住所や地点名が書かれている場合が多い)
応急処置の具体例(医療関連)
- 傷を作って血が出たら止血する
- 患部を直接圧迫したり、腕や足は根元側を縛ることで止血する 止血法などが役立つ
- 溺れた人がいたら人工呼吸をする
- やけどを負ったら冷水を掛けて冷やす
- 骨折したら棒や布などで固定する
- 突き指や捻挫をしたら冷水や氷などで冷やす(※引っ張るのはデマ)
- 熱が出たら手元にある風邪薬を飲む
- 目に異物が入ったら水道水で洗う
- 洗剤などを飲み込んだら吐かせる、または牛乳か生卵を飲ませる
- 物をのどに詰まらせた人がいたらハイムリック法などで口の中へ出してやる
- 熱中症になった人がいたら涼しい所へ連れて行き冷たい物を飲ませる
- 歯が痛いときに正露丸を詰める
精神的な場合は、原因となる物質・人物から隔離することや、逃げる・現状や正当性を疑う・従わない=相手の言い分を鵜吞みにしない…という選択肢を必ず与えるのも重要。(洗脳済みである場合もある)
稀に根性論だけに頼って安全や処置を軽視する指導者・監督の例もあるため要注意。