概要
茹でたり焼いたりしてない卵(鶏卵)。
生卵の食習慣
日本で流通している鶏卵は生食することを見越して生食可能な衛生基準下で管理されているが、諸外国では加熱することを前提としているたため、サルモネラ菌などに感染していることが多い。
欧米はおろか中国ですら生卵を食べる習慣は全くないらしく(すき焼きなど日本料理の浸透で食べられる例はあるらしいが)、アメリカンジョークのひとつに『卵を生で食べる動物は日本人と蛇だけ』と言うモノがあるとか。ただしマヨネーズには生卵が使われているので外国人も一応は口にしていることになる。
基本的に日本以外で流通している生卵は食べない方が良い。消毒管理がなされている日本国内で流通している卵でも、古くなったものは危険でありたまに食中毒が起こるので注意。
2018年末に発効したTPP協定では、国内で流通する食品の衛生も国際基準に合わせることが求められているので、今後卵の衛生基準が海外並みに下げられることがありうる。日本でもこれからは「生卵を生食するのは危険」というのが常識になっていくかもしれない。
間違った使い方
気に入らない相手や不満をぶつけたい相手に生卵をぶつけることがある。この行為をエギングという。
何でもぶつけた後に卵殻の破片が飛び散るから、指紋が検出されにくいとか。
それにわざわざぶつけるために、あらかじめ用意したり咄嗟に購入したりしたのかと問い詰めたくなる。
そもそもな話、食べ物を粗末にする上にれっきとした犯罪なので、くれぐれも絶対にやってはいけない。
フィクション作品での生卵
映画『ロッキー』では主人公が生卵をジョッキ一杯飲み干すシーンがあるが、前述の殺菌処理の有無の違いにより、日本と海外で受け止め方が異なっている。
日本人は「気持ち悪そうだがスタミナは付きそう」と思い、海外の人は「ゲテモノを飲み込むなんて正気の沙汰じゃない」という風にである。
『美女と野獣』のガストンも生卵を毎日5ダース食べていると豪語しているが、やはり反応はロッキーの場合の海外の人と同じらしい。
志村けんのコント番組で研ナオコが出演すると、「な~ま~た~ま~ご~」と鼻声がかった独特のお下劣な口調で、「あ~か~ま~む~し~」とともに勧めてくることで有名である。
なぜ変な口調になるのかは、本人でもわからないらしい。