救急箱とは、医療品の一種である。
概説
家庭や医療施設のない場所でも、簡単な応急処置を可能にするために用意された用具入れ。
傷薬、消毒液、風邪薬、目薬、胃腸薬、絆創膏、包帯、湿布、綿棒、ガーゼ、脱脂綿、ハサミ、ピンセット、医療用粘着テープ、体温計、虫刺されや打撲・火傷などに使う万能軟膏薬など。
昨今では毒虫や毒蛇に噛まれた際、患部から毒に汚染された血液を吸いだす吸引器や、治療した患部が水に触れないための防水シートなども入れられている。
多くは木製もしくプラスチック製の箱で、赤十字または緑十字が箱の正面にプリントされている。
また持ち運べるように上部に取っ手が備えられている。
主に薬局やドラッグストアで取り扱っており、多くは既にセット一式が箱に詰められた状態で販売されている。
地域によっては置き薬の薬箱が救急箱の代わりを務めていることもあり、その場合は置き薬の訪問販売員が定期的に薬品の交換を行ってくれる。
起源は諸説あるが南北戦争時に発明されたと言われる。
銃弾飛び交う戦場で取り扱いが容易であることから重宝されたとされる。
昨今は防災対策、またアウトドアの機会が増えたことからアウトドアグッズとして常備するなど、需要はそれなりに続いている。
なおどんな医療品にも使用期限が存在するため、救急箱の中身は定期的に期限を確認し、もし期限切れを起こしていた場合は、地域の分別処理に従って廃棄し、買い替えおきたい。