概要
オランダの医学書、「ターヘル・アナトミア」を翻訳した書物、杉田玄白、中川淳庵、前野良沢らが翻訳した医書。
西洋画の技法で描かれた精密な解剖図に驚愕した玄白らは死刑囚の死体を解剖し、検証したところそれまでの日本での解剖書「蔵志」以上に内臓の位置が正確であったことに驚愕、翻訳を決意するも鎖国中の日本では通訳はキリシタンの疑いがかかることを恐れ、オランダ語が秘伝とされていたために、翻訳は困難を極め、挿絵も西洋画の技法であったことから絵師選びにも難航したがどうにか刊行、神経、十二指腸等、この時生み出された医療用語は今日でも使われ飛躍的な医療技術をもたらした。
余談
ゲーム攻略本『ULTIMANIA』シリーズ(スクウェア・エニックス発行)を手掛ける『ベントスタッフ』は『ULTIMANIA』シリーズの前はエンターブレインの発行で『解体真書』という同音異字(元ネタは解体新書と思われる)のシリーズものも作っていた。⇒ベントスタッフ 公式サイト内作品一覧(リストの中に解体真書シリーズがある)